佐々井です。
今回は、因幡伯耆國「開運八社巡り」の中の1社「富益(とみます)神社」にお参りしました。
その名から、「富貴が増す」「豊穣祈願」の神社として縁起の良い地として、近年、宣伝されてもおります。
それでは、ご紹介していきます。
富益神社について
公式サイト | なし |
住所 | 鳥取県米子市富益町936番地 |
ジャンル | 神社 |
交通手段 | ・自家用車
・JR山陰線・伯備線・境線「米子」駅から9.1km。車20分程度。駅にタクシーあり。 |
駐車場 | あり(1~2台程度) |
オススメな人 | ・富を増やしたい方
・神社仏閣に興味がある方 |
注意ポイント | ・県道220号線からアクセスすることになるが、看板や鳥居が目立たず、目標となる建物もなく、周囲の景色に溶けいっているため見つけにくい。
・駐車場が狭い。スペース的には2台止められると思うが、それもぎりぎりの広さ。 |
富益神社の御祭神・由緒・御利益など
【御利益】
・富貴が増す
・武運長久(境内に祈願の碑や忠魂碑あり)
御祭神
・天照大神(あまてらすおおかみ)?
「蔓延元年(江戸時代末期:西暦1860年)、伊勢神宮の御分霊を勧請した」と由緒にあるため、天照大神様が御祭神と思われる。
「思われる」というのは、資料不足により、上記の「勧請が行われた」ことについてのみ調べられたので私の推測です。
御由緒
「御祭神」の項で記載したとおり、江戸末期に創建。
ただし、江戸中期(宝永5年:1708年)に、現在の米子市富益町を開拓したもの達が、境内にある古木を御神体とし、産土(うぶすな)神として祀ったことがはじまりとも。
明治に入って、県道220号線が整備された際に、富益神社の境内を横切ってしまったため、本殿・拝殿のある敷地と、社務所・駐車場がある敷地と真っ二つに二分されてしまった。
富益神社の風景
2022年2月1日、小雨降る中、いざ富益神社へ!
県道220号線をひた走り、富益神社を発見するも、発見が遅く車のスピードを落とせず、一度通過・Uターンして、なんとか駐車場に止めることができました。
米子駅方面から車で走ると、左手になります。
神社の看板もありましたが、ちょっと小さいかな・・・・
まずは、駐車場がある方の境内を散策してみます。
駐車場のすぐ横にあるのは社務所。
宮司さんの連絡先が入り口に貼ってあるので、御祈祷・御祈念の際は電話連絡する必要があります。
社務所の隣(土地の奥側)には、お手洗いもありました。
駐車場は、見てのとおり普通車が2台停められるかな・・・という広さ。
車の方向転換を駐車場内でしようとすると、一苦労。
いつの年代かは読み取れませんでしたが、戦争の戦没者の鎮魂のための「忠魂碑」もあります。合掌。
駐車場側の境内から、本殿・拝殿がある境内を望みます。
手前の駐車場側にも鳥居があったのでしょうか。いまは柱だけ残っています。
駐車場側の境内の(元)鳥居のそばには「武運長久」を祈った碑が残されていました。合掌。
県道を渡り、いざ拝殿へ!
境内に入ると、まずは狛犬さんが2対、お出迎え。
木には、おみくじが結ばれています。
後で境内をぐるりと回りましたが、たしかに「おみくじ」を結わう場所がなかったのですが、植物に結わうのも如何なものかなぁ・・・と思いました。
拝殿に到着。二礼二拍手一礼。神様に御挨拶。
お賽銭箱の隣にあるのは、御朱印のスタンプとスタンプ台が!
セ、セルフ?
ここからは、拝殿・本殿を左手から時計回りに回ります。
まずは、拝殿の左手に「恵比寿社」があります。
恵比寿さまは、七福神の1人で、商売繁盛、富貴福徳の神様。二礼二拍手一礼。
恵比寿社から、右手を向くと本殿が見えました。
本殿の後ろを通って、拝殿・本殿の右手に出ると「荒神社」があります。
ここの氏神様でしょうか。向かって右側の柱(?)には「武運長久」と彫られていました。
二礼二拍手一礼。
荒神社の近くには、稲荷社もありました。
ここのお稲荷様、歯が立派で強面でいらっしゃる・・・
二礼二拍手一礼。
以上で、富益神社の参拝を終了しました。
御帰りの際、自家用車の場合は、駐車場から県道220号線に出る際、左右が確認しずらいです。
十分、ご注意ください。
江戸時代・飢饉から弓浜半島の人々を救った「芋代官」の碑
ちょっと余談(?)ですが、富益神社の境内(駐車場側)には、こんな碑もたっています。
「芋代官碑」。通称「いもづかさん」
これは、米子市・境港市の各所で祀られている、江戸時代に石見(現在の島根県東部)の代官・井戸平左衛門正明を称えた石碑です。
この井戸さん、飢饉が起きた際、役所が貯蓄していた米を領民に分け与え、更にサツマイモの栽培を普及させ、飢饉を乗り切った功労者ということです。
サツマイモの栽培普及については、幕府が青木昆陽に全国に普及を命じる3年前に、井戸氏は領内で行ったという記録もあり、徳に加え、先見の明を持った代官だったことが垣間見えます。
因幡伯耆國開運八社巡り
本記事の冒頭で、ちょっと書いております、因幡伯耆國「開運八社巡り」についても御紹介させていただきます。
(公社)鳥取県観光連盟では、鳥取県で縁起の良い名前の神社八社と、2022年の干支「寅」にちなんだ「賀露神社」を加えた神社巡りのキャンペーンをされています。
今回、紹介させていただきました「富益神社」も、その八社に一つです。
また、同じく八社の一つ「金持神社」も当ブログで紹介させていただいております。
よろしければ、こちらの記事もご一読ください。
おわりに
さて、今回は富益神社にお参りしました。
本殿・拝殿とその周囲にあるお宮、境内は整備が行き届いておりました。
非常に気持ちよく参拝させていただきました。
神社到着後には降っていた小雨も、拝殿でご挨拶する頃には陽がさしてきて、すがすがしい気持ちになりました。
ただ、駐車場の狭さ、社務所の雑然さは、ちょっと気になるところでした・・・
ここまでの御高覧、ありがとうございました!
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