本ブログにて、以前、中国地方最高峰の大山に鎮座する「大神山神社」の「奥宮」についてご紹介しました。

さて、大山の山中にある「奥宮」は、冬季は雪に覆われることや、足腰に不安のある方は参拝が難しいなどの不便さがあります。
そこで、「奥宮」から数km、山を下った平地に「本社(かつて「冬宮」とも呼称)」が建てられました。
本記事では、その「本社」にお参りさせていただきましたので、ご紹介させていただきます。
時に2022年6月13日。
梅雨入り前でしたが、境内のアジサイが色鮮やかに咲き誇っていたのが印象的でした。
「大神山神社・本社」について
大山町の大山のふところ深くにある「奥宮」と違い、大山のふもとの平地に「本社」は位置しています。
御祭神は、大穴牟遅神(おおなむぢのかみ)。
「奥宮」で祀られている大己貴神(おおなむちのかみ)と同じく、国造り神話の「大国主神(おおくにぬし)」さまと同一神です。
(「大国主」さまの若い時の名前が「大穴牟遅神」であったり、「大己貴神」なのです)
御神徳は、国造りの神様らしく、国土開発・産業発展、畜産振興。
また、因幡の白うさぎ神話や赤猪岩神話から病気平癒・再生のお力も。
赤猪岩神話については、こちらの「赤猪岩神社」の紹介記事をお読みください。

公式サイト(その1) | http://www.oogamiyama.or.jp/ |
公式サイト(その2) | http://oogamiyama.com/ |
住所 | 鳥取県米子市尾高1025 |
ジャンル | 神社 |
アクセス | JR「米子」駅から車で15分程度 |
駐車場 | あり(20台程度)無料。 |
トイレ | 社務所脇および駐車場にあり |
大神山神社・本社の風景
2022年6月13日、天気はくもり。
いざ、大神山神社・本社へ!
駐車場
米子市より、カーナビをセットして自家用車で出発。
目的地近くまで車を走らせると、古い町並みの住宅地の中へ。
三叉路の正面に「大神山神社」の立て札が見えてきました。
駐車スペースは、露地で駐車区画の区分けもありませんでした。
次に入ってくる車の邪魔にならないところに駐車しましょう。
神社入り口
駐車場から、いったん車道に出て「鳥居」に向かいます。
鳥居横の大灯籠
「鳥居」の側には、「鳥居」よりも大きな石の灯籠が。
この石灯籠、明治8年に氏子崇敬者有志から寄進を受けたものだそうです。
(寄進の発端は、皇紀2350年(明治5年)を祝ったもの。「皇紀」とは初代天皇である、神武天皇が即位した年を元年とした暦のこと)
奇しくも、明治8年は、政府の神仏分離令により、この神社が今の「大神山神社・本社」と呼称されるようになった年です。
鳥居
「大灯籠」の存在感にビックリしましたが、気を取り直して「鳥居」に向かいます。
これより参拝いたします。一拝。
「鳥居」の手前に、左右に佇む1対の「狛犬」さん。
その丸くなったお姿に、永い風月を感じます。
「鳥居」をくぐると、広い境内に入りました。
手水舎
境内に入ると、右側に「手水舎」があります。
まずは、口と手をお浄めしましょう。
感染症対策のため、柄杓を用いず、流水を手ですくう方式がとられています。
社務所
「手水舎」の向かいには、立派な「社務所」があります。
お守りの授与や祈祷の受付はこちらになります。
中門
口と手を浄めたので、「拝殿」に向かいましょう。
まずは、「中門」をくぐります。
「中門」前の「狛犬」さん1対。
「鳥居」前のものよりは新しそうですが、年季を感じます。
「中門」の左右の柱に納められている「狛犬(?)」さん。
白い狛犬さんだ! あまり白い狛犬を見たことが無いので、ビックリです。
白い石を彫ったのでしょうか。材料も気になります。
拝殿
「拝殿」に到着!
写真向かって右側が「拝殿」。左側は「古神札・御守納所」です。
「拝殿」前の狛犬さん。この神社の中では、一番新参の狛犬っぽいです。
神前にて、神様にご挨拶。二拝二拍手一拝。
賽銭箱の上には、丁寧に「参拝の作法」も掲げられています。
賽銭箱の隣には、おみくじ(50円)も。
本殿
「拝殿」で神様にご挨拶を終えたので、「拝殿」に向かって右側から、「拝殿・本殿」の周りをグルリと一周します。
まずは、「拝殿」の裏の「本殿」を仰ぎ見ます。
末社(朝宮神社)
「本殿」の脇に、末社である「朝宮神社」が鎮座しています。
御祭神は、大山津見神(おおやまつみのかみ)。
日本全国の山々を束ねる山の総元締めともいえる神様です。
大山津見神のほかにも、須勢理毘売神(すせりびめのかみ・この神社の主祭神である大穴牟遅神の妻神)ほか5柱の神様も祀られています。
二拝二拍手一拝。
大神山神社・奥宮と下山神社の遥拝所
「本殿」周りの歩いていくと、大山(だいせん)の山中深くに鎮座する「奥宮」と「下山神社」の遥拝所がありました。
季節など、諸事情で「奥宮」や「下山神社(大神山神社・奥宮の境内にある末社)」に直接お参りすることができない方でも、ここから拝むことができるのです。
この「遥拝所」。気になったのが「遥拝所」をお守りしているのが「狛犬」ではなく「狐」。
「大神山神社・奥宮」には稲荷社は祀られていないのに、なぜ狐さんたちが「遥拝所」をお守されているんだろう?、と疑問に。
これについては、帰宅してから調べたところによると、「奥宮」の境内の内にある「下山神社」の使いが白狐の「したぐらさん」であるとのこと。
「下山神社」の眷族である狐さんが、ここ「本社・遥拝所」もお守りしている、ということです。
遥拝所の奥に鎮座する、神々の御名前が刻まれた石碑が。
正面右手から撮影。「大己貴神」「稲倉魂神」が刻まれています。
正面左手から撮影。「天照大御神」が刻まれています。
ちょっと見えにくいですが、裏側にも神の名が。
「少彦名神」と、もう1柱の女神と思しき名が(判読できませんでした)
龍神社
「拝殿・本殿」の周りを一周し、帰途につきます。
と、「社務所」の脇に社を発見!
案内表示も、鳥居もないので見逃すところでした。
「龍神社」とありますが、大神山神社のパンフレットには、なにも記載がありません。
しかし、神社名と言い、社の前には池もありますし、きっと龍神様がいらっしゃるのでしょう。
二拝二拍手一拝。
「龍神社」の社の前の池。カエルさんたちが住み着いていました。
紫陽花が咲き誇る外苑
「鳥居」の近くまで戻ると、「紫陽花」という看板が。
ここ「大神山神社・本社」は紫陽花(アジサイ)で有名とのこと。
ちょっと観に行ってみましょう。
上の写真の橋を渡ると、「とんどさん」が行われたと思しき広場に出ました。
あれ? 紫陽花は?
広場の奥に歩を進めると、紫陽花などの植物で出来た通路が広がっていました。
通路を進むと、そこは紫陽花、紫陽花、紫陽花!
白、赤紫、青紫と色とりどり!
外苑の通路の最後のほうは、木々に囲まれた林になっていました。
林を抜けると、「遥拝所」の隣に出ました。
いやー。参拝した日は梅雨前で、紫陽花の見ごろより早かったかもしれませんが、堪能できました。
おわりに
「大神山神社・本社」についてご紹介してきました。
この記事を掲載している6月中旬は、梅雨に入り紫陽花が絵になる頃ではないかと思います。
ぜひ、足を運んでみて、神様にご挨拶後に紫陽花の花園をお楽しみください。
「大神山神社・奥宮」についても、当ブログで紹介させていただいております。
よろしければ、こちらの記事もよろしくお願いします。

ここまでの御高覧、ありがとうございました!
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