【鳥取県米子市】大神山神社・本社にお参りしてきた【アジサイの外苑】

山陰遊覧記

本ブログにて、以前、中国地方最高峰の大山に鎮座する「大神山神社」の「奥宮」についてご紹介しました。

【鳥取県大山町】大神山神社・奥宮にお参りしてきた
本記事では、中国地方最高峰の大山に鎮座する「大神山神社」の「奥宮」についてご紹介します。 2022年5月17日にお参りに行った際に、写真を撮影いたしました。 一の鳥居から本殿まで続く、日本最長の石畳の参道が新緑+木漏れ日で神々し...

 

さて、大山の山中にある「奥宮」は、冬季は雪に覆われることや、足腰に不安のある方は参拝が難しいなどの不便さがあります。

そこで、「奥宮」から数km、山を下った平地に「本社(かつて「冬宮」とも呼称)」が建てられました。

本記事では、その「本社」にお参りさせていただきましたので、ご紹介させていただきます。

時に2022年6月13日。

梅雨入り前でしたが、境内のアジサイが色鮮やかに咲き誇っていたのが印象的でした。

 

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「大神山神社・本社」について

大山町の大山のふところ深くにある「奥宮」と違い、大山のふもとの平地に「本社」は位置しています。

 

御祭神は、大穴牟遅神(おおなむぢのかみ)。

「奥宮」で祀られている大己貴神(おおなむちのかみ)と同じく、国造り神話の「大国主神(おおくにぬし)」さまと同一神です。

(「大国主」さまの若い時の名前が「大穴牟遅神」であったり、「大己貴神」なのです)

 

御神徳は、国造りの神様らしく、国土開発・産業発展、畜産振興

また、因幡の白うさぎ神話や赤猪岩神話から病気平癒・再生のお力も。

 

赤猪岩神話については、こちらの「赤猪岩神社」の紹介記事をお読みください。

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公式サイト(その1) http://www.oogamiyama.or.jp/
公式サイト(その2) http://oogamiyama.com/
住所 鳥取県米子市尾高1025
ジャンル 神社
アクセス JR「米子」駅から車で15分程度
駐車場 あり(20台程度)無料。
トイレ 社務所脇および駐車場にあり

 

大神山神社・本社の風景

2022年6月13日、天気はくもり。

いざ、大神山神社・本社へ!

 

駐車場

米子市より、カーナビをセットして自家用車で出発。

目的地近くまで車を走らせると、古い町並みの住宅地の中へ。

三叉路の正面に「大神山神社」の立て札が見えてきました。

 

駐車スペースは、露地で駐車区画の区分けもありませんでした。

次に入ってくる車の邪魔にならないところに駐車しましょう。

 

 

神社入り口

駐車場から、いったん車道に出て「鳥居」に向かいます。

 

鳥居横の大灯籠

「鳥居」の側には、「鳥居」よりも大きな石の灯籠が。

この石灯籠、明治8年に氏子崇敬者有志から寄進を受けたものだそうです。

(寄進の発端は、皇紀2350年(明治5年)を祝ったもの。「皇紀」とは初代天皇である、神武天皇が即位した年を元年とした暦のこと)

奇しくも、明治8年は、政府の神仏分離令により、この神社が今の「大神山神社・本社」と呼称されるようになった年です。

 

鳥居

「大灯籠」の存在感にビックリしましたが、気を取り直して「鳥居」に向かいます。

これより参拝いたします。一拝。

 

「鳥居」の手前に、左右に佇む1対の「狛犬」さん。

その丸くなったお姿に、永い風月を感じます。

 

「鳥居」をくぐると、広い境内に入りました。

 

 

手水舎

境内に入ると、右側に「手水舎」があります。

まずは、口と手をお浄めしましょう。

 

感染症対策のため、柄杓を用いず、流水を手ですくう方式がとられています。

 

社務所

「手水舎」の向かいには、立派な「社務所」があります。

お守りの授与や祈祷の受付はこちらになります。

 

 

中門

口と手を浄めたので、「拝殿」に向かいましょう。

まずは、「中門」をくぐります。

 

「中門」前の「狛犬」さん1対。

「鳥居」前のものよりは新しそうですが、年季を感じます。

 

「中門」の左右の柱に納められている「狛犬(?)」さん。

白い狛犬さんだ! あまり白い狛犬を見たことが無いので、ビックリです。

白い石を彫ったのでしょうか。材料も気になります。

 

 

拝殿

「拝殿」に到着!

写真向かって右側が「拝殿」。左側は「古神札・御守納所」です。

 

「拝殿」前の狛犬さん。この神社の中では、一番新参の狛犬っぽいです。

 

神前にて、神様にご挨拶。二拝二拍手一拝。

 

賽銭箱の上には、丁寧に「参拝の作法」も掲げられています。

 

賽銭箱の隣には、おみくじ(50円)も。

 

本殿

「拝殿」で神様にご挨拶を終えたので、「拝殿」に向かって右側から、「拝殿・本殿」の周りをグルリと一周します。

 

まずは、「拝殿」の裏の「本殿」を仰ぎ見ます。

 

 

末社(朝宮神社)

「本殿」の脇に、末社である「朝宮神社」が鎮座しています。

御祭神は、大山津見神(おおやまつみのかみ)

日本全国の山々を束ねる山の総元締めともいえる神様です。

大山津見神のほかにも、須勢理毘売神(すせりびめのかみ・この神社の主祭神である大穴牟遅神の妻神)ほか5柱の神様も祀られています。

 

二拝二拍手一拝。

 

 

大神山神社・奥宮と下山神社の遥拝所

「本殿」周りの歩いていくと、大山(だいせん)の山中深くに鎮座する「奥宮」と「下山神社」の遥拝所がありました。

季節など、諸事情で「奥宮」や「下山神社(大神山神社・奥宮の境内にある末社)」に直接お参りすることができない方でも、ここから拝むことができるのです。

 

この「遥拝所」。気になったのが「遥拝所」をお守りしているのが「狛犬」ではなく「狐」。

「大神山神社・奥宮」には稲荷社は祀られていないのに、なぜ狐さんたちが「遥拝所」をお守されているんだろう?、と疑問に。

 

これについては、帰宅してから調べたところによると、「奥宮」の境内の内にある「下山神社」の使いが白狐の「したぐらさん」であるとのこと。

「下山神社」の眷族である狐さんが、ここ「本社・遥拝所」もお守りしている、ということです。

 

遥拝所の奥に鎮座する、神々の御名前が刻まれた石碑が。

正面右手から撮影。「大己貴神」「稲倉魂神」が刻まれています。

 

正面左手から撮影。「天照大御神」が刻まれています。

 

ちょっと見えにくいですが、裏側にも神の名が。

「少彦名神」と、もう1柱の女神と思しき名が(判読できませんでした)

 

 

龍神社

「拝殿・本殿」の周りを一周し、帰途につきます。

と、「社務所」の脇に社を発見!

案内表示も、鳥居もないので見逃すところでした。

 

「龍神社」とありますが、大神山神社のパンフレットには、なにも記載がありません。

しかし、神社名と言い、社の前には池もありますし、きっと龍神様がいらっしゃるのでしょう。

二拝二拍手一拝。

 

「龍神社」の社の前の池。カエルさんたちが住み着いていました。

 

 

紫陽花が咲き誇る外苑

「鳥居」の近くまで戻ると、「紫陽花」という看板が。

ここ「大神山神社・本社」は紫陽花(アジサイ)で有名とのこと。

ちょっと観に行ってみましょう。

 

上の写真の橋を渡ると、「とんどさん」が行われたと思しき広場に出ました。

あれ? 紫陽花は?

 

広場の奥に歩を進めると、紫陽花などの植物で出来た通路が広がっていました。

 

通路を進むと、そこは紫陽花、紫陽花、紫陽花!

白、赤紫、青紫と色とりどり!

 

外苑の通路の最後のほうは、木々に囲まれた林になっていました。

 

林を抜けると、「遥拝所」の隣に出ました。

いやー。参拝した日は梅雨前で、紫陽花の見ごろより早かったかもしれませんが、堪能できました。

 

 

おわりに

「大神山神社・本社」についてご紹介してきました。

この記事を掲載している6月中旬は、梅雨に入り紫陽花が絵になる頃ではないかと思います。

ぜひ、足を運んでみて、神様にご挨拶後に紫陽花の花園をお楽しみください。

 

「大神山神社・奥宮」についても、当ブログで紹介させていただいております。

よろしければ、こちらの記事もよろしくお願いします。

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ここまでの御高覧、ありがとうございました!

 

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