鳥取県大山町に鎮座する壹宮神社(いちのみや神社)。
戌の日(いぬのひ・安産祈願に最適の日)には、安産祈願やお礼参り、お宮参りの参拝客でにぎわいます。
2022年6月10日、戌の日ではないためか、静かな壹宮神社にゆったりとお参りしましたので、ご紹介いたします。
「壹宮神社」について
「一宮神社」「壱宮神社」とも書きますが、正式には壹宮神社です。
御祭神は、4柱。
まず、天照大神(日本の祖神・あまてらすおおみかみ)の御子神である天忍穂耳命(あめのおしほみみのみこと)。
その妻神・秋津師姫命(あきつしひめのみこと)。夫婦ともに産業の神様です。
そして、国造り神話で有名な大国主命(おおくにぬしのみこと)の娘・下照姫命(したてるひめのみこと)。
こちらが、子授け、安産の守り神です。
神代から時代は下り、学問の神様・菅原道真命(すがわらのみちざねのみこと)もお祀りされているとのこと。
公式サイト | http://www.chukai.ne.jp/~nksat1996/ |
住所 | 鳥取県西伯郡大山町上万1124 |
ジャンル | 神社 |
アクセス | JR「米子」駅から車で30分程度 |
駐車場 | 10台程度あり。無料。 |
トイレ | なし。 |
壹宮神社の風景
2022年6月10日、気候は晴れ。
娘2人の安産祈願・お礼参り以来の参拝です。
駐車場
壹宮神社の「鳥居」の隣に駐車場はあります。
木立に隠れて見つけにくいですが、写真右下の石碑に「壹宮神社駐車場」と彫られています。
駐車位置を示す枠線はありませんが、「戌の日」などの混雑時には、できるだけ詰めて駐車しましょう。
壹宮神社の「鳥居」の向かい側にも駐車場はありますが、神社HPで案内されている駐車場は上の写真のものでしたので、混雑時以外は上の写真の方を利用した方が良いかと。
鳥居
駐車場に車を停め、歩くとすぐに車道に面した立派な「鳥居」につきます。
これより参拝させていただきます。一拝。
手水
「鳥居」のすぐ左側に「手水」がありましたが、ブログ主が参拝した際には水が流れておらず、手を浄めることはできませんでした。
中門
「鳥居」をくぐると、これもまた見事な「中門」の姿が。
くぐらせていただき、拝殿へ進みます。
拝殿
「中門」をくぐると、5体の狛犬さんと巨木の向こうに「拝殿」が見えてきました。
神社入り口に近い方の1対の狛犬さん。
凛々しいお顔をしていらっしゃる。
「拝殿」に近い狛犬さんは、「拝殿」に向かって右に2体、左に1体が並んでいます。
かつて座っていたであろう、左側の1体は長い神社の歴史の中で失われたのでしょうか。
「拝殿」前に根をしっかりと下す巨木。
樹齢何年なんでしょうかね……
「拝殿」に到着。
二拝二拍手一拝。神様に御挨拶。
本殿
「拝殿」で神様に挨拶後、「拝殿」周りを時計回りにぐるりと散策します。
まずは「拝殿」裏の「本殿」を拝みます。
すくね塚
「本殿」脇には、経筒や和鏡が出土したという「すくね塚」があります。
塚の奥の方には、祠が置かれて祀られています。
上の写真右側にある石碑の拡大写真です。
「すくね塚」と彫られてありそうですが、読解できないな……
境内社
大正年間に、壹宮神社に合祀された澤形神社・杵築神社・宮田神社・庄田神社が「境内社」として、壹宮神社の境内の林の中で佇んでいます。
お祀りしているのは、素戔嗚命(すさのおのみこと)とのこと。
若竹の像
「拝殿」の周りを一周して「拝殿」前まで戻ると、母子のブロンズ像を発見。
「若竹の像」といい、参拝された方のお子が健やかに成長することを願って建立されたそうです。
産石(うぶいし)
「若竹の像」の近くには、「産石」という座ると安産で出産できるという石が!
傍らで「産石」と刻まれている石碑は江戸時代のものだそうです。
塞の神(さいのかみ)さん
塞の神とは、村と村落の外の境に立っていて、村の外から入ってくる敵や危険なものを防ぐ神様のことです。
また、鳥取県西部(伯耆の国)では、縁結びの神様でもあったようです。
その、塞の神さんを集めて祀っている場所が、壹宮神社の「鳥居」の側にあります。
こちらにもご挨拶をしましょう。一拝。
その他の建立物
壹宮神社の長い歴史を感じるものは、神様関連のもの以外にもあります。
こちらは、「征清記念燈」とあります。日清戦争終結時に寄贈されたものでしょうか。
その隣には「日露戦役記念燈」も。こちらは日露戦争集結時のものでしょう。
「駐車場」に面した境内には、「忠魂碑」が。
太平洋戦争の戦没者の慰霊碑と思われます。合掌。
おわりに
鳥取県大山町の壹宮神社についてご紹介してきました。
ブログ主の妻の出産時にも、こちらで安産祈願ならびにお礼参りとお世話になりました。
長い歴史の中で、幾多の出産の手助けしてきた壹宮神社。
境内はさながら林のように木々が生い茂っていますので、雑多な日常生活に疲れた時に立ち寄ってもいいかもしれません。
ここまでの御高覧、ありがとうございました!
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