こんにちは。めんどくさがり屋の佐々井と申します。
今回、ご紹介するのは「めんどくさいことの9割は捨てていい」という書籍です。
著者は、アズホールディングス(株)代表取締役の松田 元さん。
副題は、『「成功へのショートカット」をつかむ逆転の方法!』です。
著者曰く、人生の中の「めんどくさいなぁ」という事象の1割は、本気で取り組むべき問題・課題、ということです。
このことに気づいて、思考と行動を分散させることなく、集中して「めんどくさい」の先にある「自分の夢」を掴んでほしい、と。
逆に「めんどくさいなぁ」の9割は「捨てていい」ともいわれています。
本書をオススメしたい方はこちら。
それでは、本書についてご紹介していきます。
「めんどくさい」は人生の「道しるべ」「たいまつ」!
「めんどくさい」
こう書くと、誰もが「ネガティブな感じ」を受けますよね。
しかし、この「めんどくさい」と思ったことの中に、人生の「夢」や「理想・目標」といった宝物が隠れているのです。
これから紹介する「4つのステップ」を行うことで、「めんどくさい」ことから「あなたの人生の道しるべ」を得ることができます。
その「道しるべ」となる「めんどくさい」は、「めんどくさい」と感じる中の1割程度。
残りの9割の「めんどくさい」は、「捨ててしまいましょう」。
「捨てて」と言っても、「放置してもいい」というわけでもありません。
「取るに足らないこと」に見えてくる、ということです。
また、「さっさと対処できる!」ということです。
9割の「めんどくさい」をささっと処理して、残りの、そして重要な1割の「めんどくさい」にガッツリ取り組んでいこう!
本書は、そういうことを紹介した書籍なのです。
「めんどくさい」から宝物を見つけるステップ1:「分ける」
人間というものは、「変化」に対して、基本的に「めんどくさい」と感じる生き物です。
そのため、「めんどくさい」ことと向き合うためには、気力が要ります。
この気力を奮い立たせることができず、「めんどくさい」を放置してしまうことで、人生の岐路で「自分の希望する道」から離れていってしまう人もいます。
そうならないためには、どうするか?
まずは、「めんどくさい」ことを分析、というか「分ける」ことから始めましょう。
イメージは「因数分解」です。
1つの「めんどくさい」ことを、「なぜ、めんどくさいか」を細かく(5~10個が目安)に分けて、紙に書いていきましょう。
例えば「通勤」がめんどくさい、としましょう。
これを、5つのめんどくさい理由・要素に分けます。
1.電車に乗るまで、駅まで歩かないといけない
2.電車に乗っている時間が長い
3.混雑した電車の中で座れない
4.好きでない上司と電車が毎日一緒になる
5.通勤した後、働くことを考えるとめんどくさい
この「分ける」作業は、めんどくさいことの中から、自分が「心底めんどくさい」と思っていることを浮き彫りにする効果があるのですが、詳細は後述します。
また、この作業は「紙に書き出す」というやり方で行うのがお勧めされています。
頭の中で考えていることをアウトプットすることは、本書で扱われている「めんどくさいことと向き合う」以外にも、思考の整理に非常に有用です。
「めんどくさい」から宝物を見つけるステップ2:「色を塗る」
ステップ1で紙に書きだした、1つの「めんどくさい」を5~10個に分けた「めんどくさいの要素」を1つずつを見直していきます。
見直した後、その1つずつの「めんどくさい要素」の「めんどくささの%表示」を割り振っていきます。
自分の不快指数が100%として、この要素は何%に感じるか・・・と。
その後、%の高い方から低い方に、濃淡をつけて色を塗り分けていきます。
先ほどの例えで行くと、こうなります。
1.電車に乗るまで、駅まで歩かないといけない:40%
2.電車に乗っている時間が長い:30%
3.混雑した電車の中で座れない:50%
4.好きでない上司と電車が毎日一緒になる:80%
5.通勤した後、働くことを考えるとめんどくさい:70%
こうすることで、「めんどくさい」の「見える化」ができます。
これまで「めんどくさい」と思っていたことの多くは、実はそれほど「めんどくさい」ことでないことに気づき、気持ちが整理がついていきます。
「めんどくさい」から宝物を見つけるステップ3:「捨てる」
ステップ2で行った「色分け」の結果、1割の「めんどくさい」の根源の部分が浮き出てきます。
逆に言えば、9割の重要でない「めんどくさい」は、さっさと対処するなり、断ち切るなりして「捨てて」しまいましょう。
先ほどの例えで行くと、めんどくさいの5つの要素のうちの4つは、考え方によっては対処も可能です。
1.電車に乗るまで、駅まで歩かないといけない
→住居を変える。自転車を使う。etc
2.電車に乗っている時間が長い
→乗車時間をなにかに使う時間にあてる。etc
3.混雑した電車の中で座れない
4.好きでない上司と電車が毎日一緒になる:80%
→電車を一本早める。etc
なお、ものごとを「捨てる」ことが「怖い」という方にオススメの「捨てる練習」になるのが、「掃除」です。
「捨てて整理する」ということを体得していきましょう。
モノも、考えも「捨てて整理」することで、「新しいモノ」を手に入れることができます。
「めんどくさい」から宝物を見つけるステップ4:「向きあう」
ステップ3で捨てず、「めんどくさい」の根源と考えた1割の「めんどくさい」。
これは、言わば「人生という暗闇の中のたいまつ」です。
自分がこの「めんどくさい」の先に見えているものが「理想」だったり「夢」だったりするのです。
先ほどからの例えで行くと、突き詰めて考えないといけない「めんどくさい」ことは、「働くこと」でした。
「自分にとって働くとは何か?」
「働くのが苦ではない働き方とは?」
ここを考え抜いた先に、「自分が本当に望んでいた場所」があるはずです。
もし、この先、その「めんどくさい」に立ち向かってやり遂げられなかったとしても、「自分の本当のニーズに気づけた」という経験を得ることができます。
ポジティブな結果をイメージし、言葉に出すことが大事です。
「めんどくさい」を突破するのに挫折しそうになったら、それこそ「自分の理想を100回声に出して唱えて」みましょう。
また、実際に憧れの場所に行って、その環境に触れてみることもいいでしょう。
自分のあらゆる資源を、1割の「めんどくさい」を突破するのに集中し、次のステージへと自分を押し上げていくのです。
おわりに
「めんどくさいことの9割は捨てていい」について、ざっとご紹介してきました。
いかがだったでしょうか。
本書の中では、著者が、この4ステップを会得するまでの破天荒な経歴(義務教育放棄、訴えられて1000万円請求される等々)も紹介されています。
今は大成した著者自ら「自分の成功ルートは再現性がほぼ無い」と述べられていますが、その成功体験から得られ、解析した結果が前述の「普遍的な成功への4ステップ」というわけです。
本書では、成功への4ステップを実際に紙上で行うための「めんどくさいシート」も添付されているので、じっさいに手と頭を動かす際に、この1冊があると大いに役立つことでしょう。
ここまでの御高覧、ありがとうございました!
コメント