佐々井です。
今回、御紹介する書籍は、桃太郎俳優の神木優さん著の「きびだんごの法則」です。
副題は「桃太郎から学ぶ30の成功マインド」
誰もがご存じの日本の童話「桃太郎」
その「桃太郎」から学べる・再認識できる考え方を本書は教えてくれます。
その全てを本記事で紹介し尽くすことはできませんが、力が及ぶ限りオススメさせていただきます。
それでは、よろしくお願いします。
本書のスタイルについて
本書は、「桃太郎」の登場人物がとった行動と、その行動から読み取れる「考え方=マインド」が、30個ほど紹介されています。
登場人物の中で、本書でピックアップされたのは、「おばあさん」「鬼」「おとも(犬・猿・雉)」「桃太郎」の4者。
そして、マインドの1個1個が、下記のような簡潔で分かりやすい話として収録されています。
この登場人物は、物語上、こういう行動をとった。
この行動は、こういった目的・考え方から生まれている。
よって、●●といったことが大事だ!
各話で、結論づけられることは、シンプルで分かりやすいです。
シンプル過ぎて、「そんなことは分かってるよ!」と思ってしまう人もいるかもしれません。
しかし、この本は、そのシンプル(すぎ?)にまとめられたマインドを再認識するための本なんだと思います。
また、話の着眼点や、挿絵(イラストレーターは、もりい くすおさん)がユーモラスで、クスリと笑える説話集にもなっていますよ。
収録されている説話を1つ紹介します
桃太郎のストーリーは、
「ある日のこと、おばあさんが川で洗濯をしていると、川上の方から大きな桃がドンブラコ~ドンブラコ~と流れてきました」
から始まります。これはご存じですね。
しかし、「なぜ、おばあさんは川で大きな桃に出会えたのか?」という疑問をもつとしましょう。
そもそも、川上から大きな桃が流れてくるのは超レアケース。
その超レアケースに、おばあさんが出会えたのは、「運が良かった」こともありますが、第一に
「毎日川に洗濯に行っていたから」
なのです。
よく言う「継続は力なり」ですね。
別に、おばあさんは「大きな桃に出会うために」川に行っていたわけではありませんが・・・
日々の生活のために必要な洗濯を「めんどくさがらず継続していた」から、大きな桃にも出会えたのです。
また、「大きな桃に出会うために川に行っていた」としたら・・・
「無数の大きな桃と出会わなかった日があってこそ」大きな桃に出会う日が訪れた、のです。
いずれにしても、「毎日やろう」という挑戦の積み重ねは大事、ということです。
「桃太郎俳優」が持つ世界観がこの1冊に
さて、本書の著者の神木優さんは「桃太郎俳優」「桃太郎研究家」を名乗られています。
「桃太郎研究家」はともかく、「桃太郎俳優」って何者なの?・・・ですよね。
私も最初、そう思いました(笑)
神木さん曰く「桃太郎」の話で感じる「なぜ?」を作品にして、ビジネス研修を行ったり、エンターティメント(講談やコント)を行ったりしている俳優、とのことです。
「桃太郎の話で感じる『なぜ?』」ってなに?
それは、こういったことです。
「なぜ、桃太郎は、きびだんご1つでおともを増やせたのか?」
「なぜ、おばあさんは大きな桃を拾えたのか?」
「なぜ、桃太郎は大人ができなかった鬼退治を成功させることができたのか?」
などなど・・・
この「なぜ?」から導き出せた「成功マインド」を30個ほど選んで収録したのが本書です。
また、神木さんは「俳優=エンターテナー」なので、本書は「自己啓発本というよりはエンタメ本として」読んでもらいたいそうです。
笑いの中に学びが、学びの中に笑いがある。
そんな1冊です!
おわりに
以上、簡単ですが、桃太郎俳優:神木優さんの「きびだんごの法則」を御紹介しました。
シンプルなストーリー「桃太郎」から、ひねりだされた「Why」
その「Why」から見びき出される、シンプルな「成功マインド」
是非、本書を手に取って、ユーモラスなイラストと併せてお楽しみください!
ここまでの御高覧、ありがとうございました!
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