過去にサラリーマンやってました佐々井です。こんにちは。
今回、ご紹介する書籍は、「コピー1枚とれなかった僕の評価を1年で激変させた 7つの仕事術」です。
著者は、戦略コンサルタントのShinさんです。
外資系コンサル企業に入社後、「仕事ができない無能」と評価され、「うつ寸前」まで追い詰められた後、1年で評価を逆転させたという壮絶な経験を持っておられる方です。
その、「評価を1年で逆転させたノウハウ」を惜しげもなく公開した、この1冊!
サラリーマン必読の1冊と言っても過言ではないのでは・・・と感じました。
本書をオススメしたい方はこちら!
それでは、ご紹介していきましょう。
著者が「7つの仕事術」を編み出すまで
冒頭でもご紹介したとおり、著者は大学卒業後、外資系コンサルティングファームに就職。
・・・するも、仕事がまったくできず、「無能」の烙印を押され、うつ病寸前の状態で一時、休職。
「退職」も考えるも、「仕事ができない原因・不足している能力」を熟考。
著者が必死に考えた末、到達した結論が、下記の「7つの能力」が不足している、というものでした。
その「7つの能力」が下記のとおり。右側は、「能力不足だった時の状態」です。
1.「吸収力」・・・上司や先輩から指摘されても「右から左」状態
2.「主体性」・・・上司から振られた仕事をこなすだけで精一杯
3.「目標設定力」・・・自分の現状と課題が理解できていない
4.「思考力」・・・「なにを」「どう」「深く」考えていいか分からない
5.「資料作成力」・・・資料作成の基本が身についていない
6.「コミュ力」・・・上司と良好な関係が築けない
7.「生産力」・・・一つ一つの仕事にとても時間がかかる
この7つのスキルは、普遍的なものです。
しかし、この7つのスキルすべてが一定以上の水準にないと、「デキる人」とは言えません。
そのため、7つのスキルが揃っていない状態で、巷で出回る「デキる人の仕事術」を真似ても効果は出ません。
なぜなら、「ベースである7つのスキルがない」=「デキる仕事術を実行できる能力がない」からです。
この事実に気づいた著者は、トライ&エラーを繰り返して、「確実に7つのスキルが身につく術」を編み出すに至ったのです。
それでは、その7つのスキルを1つずつ、紹介していきます。
仕事術その壱・「吸収力」を上げる
仕事を行う上で受けたコメント・指摘をどう身に着けていくか?
指摘から得た「気づき=学び」を吸収していければ、自己成長を遂げることができます。
著者の結論は、「1通のメールの下書き(ドラフトメール)に、指摘されたことをすべて書き留め、保存し、繰り返し見返す」という手段でした。
なぜ「ドラフトメール」に書き留めるのでしょうか?
それは、「就業中は、常時メーラーを立ち上げているので、追記、編集、見返しがしやすい」からです。
別に、ノートやメモでもよいのですが、「見返し」や「内容の再編集」に対応するのに、時間や労力が「ドラフトメール」よりもかかるのが難点です。
「ドラフトメール」には、指摘された内容を「自分の言葉」で「全て」を書き留めましょう。
書き留めた内容が、前後の記載でダブってもかまいません。
むしろ、ダブったほうが、自分の苦手とする部分が浮かび上がってくる、という利点があります。
また、意識的に「ドラフトメール」を見返すタイミングを設けましょう。
繰り返し、徹底的に内容を見返すことが、指摘事項の改善に重要です。
それに加え、指摘事項の改善については、このドラフトメールの内容を誰かに話すことも有効です。
人間、インプットした内容の定着には、「アウトプットすること」が重要なようです。
仕事術その弐・「主体性」を上げる
上司から割り振られた仕事「だけ」をするのは、「サラリーマン」であり、「ビジネスマン」ではありません。
つまり、「上司から指示された仕事」+「期待された仕事」を主体的に判断して、こなすことが求められているのです。
「主体的・主体性」=「自主的」とも言い換えられます。
それでは、「上司が期待している仕事」は、どうしたらわかるのでしょうか?
それには、「魔法の一言」で解決します!
仕事を振られたら「そのタスク(仕事)の目的はなんでしょう?」と聞きましょう。
あとは、「そのタスクの目的」に沿ったデータ収集や分析などを自分で考え、上司に提案していきましょう。
仕事術その参・「目標設定力」を上げる
自己成長を遂げるには、「目標を設定する」ことが欠かせません。
「のんびり頑張る」のは、逆に難しいもの。いまいち、身が入りません。
ぜひ、「目標」を設定して成長を加速させましょう!
効果的な「目標設定」の方法はこちら!
1.心から達成したい目標を設定する。やはり「動機」は大切。
2.目標を数値化(KPI化ともいう)する。
3.目標を達成するためのアクション(行動)を決める。
4.効果的に振り返りを行う。アクションを週1回、目標の数値としては月1回、など。
仕事術その四・「思考力」を上げる
「仕事について、もっと考えろ!」と言われても、どこから考えていいやら?
最初は、誰でもそう思う事でしょうが、いつまでも「?」のままではいけません。
本書では、「自分の頭で考える5つのパワーワード」があるといいます。
1.「具体的には?」・・・抽象的なイメージを具現化することで、考えがまとまっていきます。
2.「理想は?」・・・ゴールを描くことで、そのゴールまでの道筋が考えらえます。
3.「そもそも」・・・物事の原因を把握することで、解決策などが考えやすくなります。
4.「一言で言うと?」・・・考えがまとまらず、頭の中を整理する際、この一言を思い出しましょう。
5.「なぜそう言えるのか?」・・・考え方の根拠を整理しましょう。
仕事術その伍・「資料作成力」を上げる
レポートや提案書などの資料には、「誰でも見やすく、わかりやすく」が求められます。
そのため、「ただデータを並べる」「言いたいことがわからない」資料は役に立ちません。
では、役に立つ資料を作るにはどうしたらいいのでしょうか?
著者は、「資料作成は3段階のプロセスを踏もう」と教えてくれています。
1.資料の全体の流れ・概要(「スケルトン」といいます)を作る。
ここで、資料の大まかな内容や方向性が固まります。
2.企画書・提案書などを作成する際は、「黄金パターン」があります。
「現状把握・現状説明」→「原因究明」→「うち手の立案」の流れです。
3.黄金パターンを使ったスケルトンで上司に提案を行い、OKがでたらドラフト(下書き)をつくりましょう。
図表(棒グラフ、表、マッピング、円グラフ、時系列)を効果的に使いましょう。
ドラフトも上司に確認をお願いし、OKがでたら仕上げを行いましょう。
仕事術その六・「コミュ力」を上げる
時代は移り変われど、上司や先輩とのコミュニケーションは重要です。
コミュニケーションが苦手、という「コミュ障」なんて言葉もありますが・・・
そのコミュニケーション能力は、どう上げればよいのでしょうか。
著者が心がけたコミュニケーション術は4つ!
1.上司や先輩に質問する際は、内容をまとめて「YesかNoか」で答えられる質問にしましょう。
2.ランチに誘い、相手の武勇伝を聞いてみましょう。
3.忙しくて時間のない方には、メールを使って相談やアドアイスを求めましょう。
4.会話の初めには、相手の名前をまず呼ぼう。
「○○さん、この仕事の~」といったように。
人は、自分の名前を呼ばれると、その読んだ人を本能的に好意的になるそうです。
仕事術その七・「生産性」を上げる
仕事をやっても、やっても終わらず、残業の毎日・・・
どう効率的に仕事を終わらすか・・・
すなわち、「生産性」をどう上げるのか!
多くの労働者の悩みだと思います。
著者が、デスクワークを中心に考えた「生産性のあげ方」は3つです。
1.ToDo(やるべきこと)と、1日のスケジュールを紐づけよう。
本書の中で、「最強のToDoリスト」と銘打ち、著者がExcelで組んだToDoリストの作り方が、実際の画面の図説付き(!)で掲載されています!
2.仕事の工程ごとを「タイムアタック」としてゲーム化。
仕事の所要時間を意識しましょう。
3.Excelのショートカットキーを使いこなすなど、時短のテクニックを覚えよう!
本書では、実際のExcelの操作についても説明があります。
おわりに
「コピー1枚とれなかった僕の評価を1年で激変させた 7つの仕事術」について、ご紹介させていただきました。
いかがだったでしょうか。
本書は、実体験をもとに、わかりやすく、かつ詳しく「仕事への姿勢」が述べられています。
また、「7つの仕事術」以外にも、「英語をバリバリ使いこなせるようになるまで」といったコンテンツも掲載されています。
ブログ主の感想としては、サラリーマン時代に、この本に出会っていればナァ・・・・・・と思わずにはいられない1冊になりました。
現在、サラリーマンの方にオススメしたい1冊です!
ぜひ、ご一読ください!!
ここまでの御高覧、ありがとうございました!
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