今回、ご紹介する書籍はこちら!
タイトル | こんなふうに生きればいいにゃん 心療内科医がネコから教わった生き方のコツ |
著者 | 海原純子(医学博士、心療内科医、産業医) |
出版社 | 海竜社 |
初版発行年月日 | 2016年10月9日 |
本書は、ネコと一緒に暮らして30年以上の心療内科医が、ネコの生きざまから教わった生き方を紹介してくれます。
「人間ってこうあるべき」という固定観念なんていらないんじゃない?ってネコは教えてくれるそうです。
あぁ、ネコってそういう風に生きてるのね……人間も同じかも……という気づきも得られる1冊です。
本記事では、本書の内容を簡単に紹介させていただきます。
本書のテイスト
本書は、ネコが教えてくれた生き方のコツが50個、収載されています。
生き方のコツ1つにつき、見開き1ページが用いられています。
左1ページには、生き方のコツを一言で要約したもの(例・「きちんと怒って、すぐ忘れる。感情はきちんと表現するにゃー」)と、コツにあわせたネコの写真が1枚(これがかわいい)。
右1ページには、生き方のコツの解説が載っています。
章が5章に分かれており、それぞれテーマが掲げられています。
・気分の波に振り回されない
・味方は自分自身!
・格差・評価に負けない
・病気がなんだ、年齢がどうした!
・めげず、しなやか、大胆に
そして、それぞれの章の最後に「ネコばなし」として、主にネコと筆者のエピソードが載っており、そのエピソードも含蓄に富んだものとなっています。
生き方のコツ50個に共通して言えることは、「自分主体で、しかし、ゆるくしなやかに」と言うのでしょうか。
人間の日常生活で起こるいろいろなシチュエーションに、ひょうひょうと生きるネコの生き方を重ねて、「ネコはこう生きている。だから、こんな生き方もあるんじゃない?」とゆるく提示してくれます。
観念的なことだけでなく、「自分が怒った時に一息つく深呼吸の方法」など、実践テクニック的なことも交えて教えてくれます。
ネコがもたらす人間の幸せ
ネコと一緒にいることで、人間が幸せになっていく。
あなたは信じられますか?
ある引きこもり気味だった人は、子ネコを引き取ったことで、明るく家から外出できるようになったと言います。
ネコは、だいたいいつもご機嫌です。
その幸せな気分が、同居人にも伝染するそうです。
これを本書では「ネコ効果」と呼んでいます。
また、ある家の娘さんは、高圧的な母親の影響で引きこもりがちになっていましたが、ある日、子ネコが捨てられていたのを見捨てられず、嫌がる母親に初めて反抗して飼うことにしました。
ネコを幸せにするために、アルバイトをはじめ、仕事に励んだことで、やがて正社員に。
その後、結婚することもできました。
母親との関係はよくないままでしたが、1人の自立した大人に成長することができたのです。
ネコは少女の成長のきっかけであり、ともに成長する伴走者であったりと、そばにいることで少女を支えていたのです。
ネコとともに生きるのも、悪くなさそうですね……
おわりに
海原純子・著「こんなふうに生きればいいにゃん」をご紹介させていただきました。
私事ですが、50個掲載されている生き方のコツのうち、ブログ主が特に感嘆したものは、「自分らしく生きるための柔軟性がある」というものです。
この道を行こうと一度決めても、このまま進むと自分らしさが失わると感じたら、方向を変えるのがネコだそうです。
人間でいう「仕事」「恋の相手」「住む場所」などを変えても、「自分が納得している生き方」という芯が通っていれば、「自分らしさ」という生き方を歩んでいると言えます。
自分を殺して、収入や世間体のための生き方になっていないか、ときどき振り返ってみる必要がある、といいます。
ブログ主は、この記事を書いている今が、その時期に来ている(と思っている)ため、このフレーズが染み入りました。
「生きるため」の生き方、「こう生きたい」という生き方。
そのバランスをどうとるか、はたまた思い切って方向性を今までと全く違う方へ変えるのか。
養う家族もいる中で、どう生きるのか。
いずれにせよ、「頭のやわらかさ」を忘れず考え続けようと思いました。
本書に収載されている50個の生き方のコツの1つ1つは、ぜひ、本書を手に取ってお読みください。
ここまでの御高覧、ありがとうございました!
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