鳥取県南部町に、広い広い田んぼの真ん中にポツンとブロッコリーのようなたたずまいの神社があると聞き、実際にお参りしてみました。
写真スポットとしても親しまれているという「小原神社(こばらじんじゃ)」。
別名を「客神社(きゃくじんじゃ)」。
最近では、「ブロッコリー神社」とか「トトロ神社」と呼ぶ人もいるとか。
では、ご紹介させていただきます。
小原神社(客神社)について
御祭神は、大己貴命(おおなむちのみこと)と少名彦名命(すくなひこなのみこと)。
大己貴命は、いわゆる大黒様・大国主命(おおくにぬしのみこと)の若い時の御名です。
御祭神の2柱は、産業と医療の神様で、小原神社では、特にイボ落としの御利益があるとのことで、遠くは出雲(島根県)方面からも参拝者をたくさん集めたとか。
創建は、江戸時代で、今の小原神社がある村落のおばあさんが、畑仕事の途中で神様が乗り移り、こう言いました。
「わしはこの小山(今の小原神社の場所)に祀られている神だが、雨雪の日に入る宮がない。なんとかして住む宮を建ててほしい」
このお告げを聞いた老婆やその家族、村人たちは、そのお告げのとおりに社殿を建て、今の小原神社があるとのことです。
(一度、大正時代に郷社賀茂神社という神社に合祀されましたが、また元の地に奉祀され、今の社殿があるそうです)
公式サイト | http://tottorinanbu-kanko.jp/spot/客神社(小原神社・ブロッコリー神社)/ |
住所 | 鳥取県西伯郡南部町原 |
ジャンル | 神社 |
アクセス | JR「米子」駅から車で20分程度 |
駐車場 | なし。「おおくにコミュニティ運動施設」に駐車可能。無料。(下の地図の緑色ピン) |
トイレ | なし |
小原神社(客神社)の風景
2022年6月16日、天候は晴れ。
所用で安来市までお出かけした際に、思い立って小原神社へ。
駐車場
小原神社(客神社)には、駐車場がなかったため、近場の「おおくにコミュニティー運動施設」の駐車場をお借りしました。
「おおくにコミュニティー運動施設」で駐車・下車し、歩いて小原神社(客神社)へ向かいます。
案内板や看板の類がありませんが、田んぼを目指せば、その独特な外観からすぐわかります。
道は、いわゆる「農道」のため、付近住民の方の邪魔にならないように気をつけましょう。
近づくと、「鳥居」が見えてきました。
鳥居
「鳥居」の前に到達しました。
写真で見ると分かりにくいですが、「鳥居」も、その前にある「灯籠」もかわいいサイズです。
身長175cmのブログ主だと、小原神社(客神社)の「鳥居」は、かがんでくぐることになります。
これより境内に入らせていただきます。一拝。
手水
「鳥居」をくぐって、すぐ右手に「手水」と思しき岩が。
流水が流れ込むような形式ではなかったため、お清めは気持ちだけで……
社殿
「鳥居」をくぐって、石段を10数段あがると、そこは「社殿」です。
石段上がってすぐのところに「狛犬」さんたちが1対。
長い風月のため苔むし、すっかりお顔も丸くなっておられます。
「社殿」です。
「拝殿」と「本殿」がそれぞれ建立されている形式ではなく、建物は1舎だけとなっています。
二拝二拍手一拝。神様にご挨拶。
社殿の後ろの大木(申しあげまつりのわら蛇)
社殿の周りは大木が並び、「社殿」の真裏に位置する1本の樹には、「わら蛇」がまかれています。
「申しあげまつり」とは、南部町の集落で行われている「秋の収穫に感謝する水神祭り」だそうです。
「ブロッコリー神社」や「トトロ神社」の由来
見てのとおり、神社の神域である小山と、小山を覆う木々たちの形状は、「ブロッコリー」やアニメ「となりのトトロ」に登場する「塚森」のようです。
その神域と、周囲の四季折々の景観から、フォトグラファーたちのスポットになっているんだとか。
取材した6月16日に撮影できたのは、周囲の田植えが住んだばかりの初夏の風景でした。
夏・秋・冬と、また訪れて四季の移ろいを感じるのも一興ですね。
おわりに
「小原神社(客神社)」について紹介させていただきました。
まっ平らな田んぼが広がる平野に、こんもり屹立する「小原神社(客神社)」。
かわいらしい、という形容がピッタリだな、と感じました。
交通アクセスは、あまり良いとは言えませんが、このカワイイ神社をよろしくお願いします。
ここまでの御高覧、ありがとうございました!
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