今回、ご紹介する書籍はこちら!
タイトル | 人生に幸せ連鎖が起こる!ネガポジ変換ノート |
著者 | 武田双雲(書道家) |
出版社 | SB Creative |
初版発行年月日 | 2016年2月2日 |
書道教室やブログなどで、寄せられたネガティブな悩み相談で、次々と相談者の意識をポジティブに変えてきたという著者。
本書は、そのネガティブをポジティブに変換する技術を紹介してくれる1冊になっています。
本記事では、本書の内容を簡単に紹介させていただきます。
まずは「言葉」を変えよう
本書を要約すると「言葉を変えれば、感情・モノの見方は変わる」です。
そもそも、物事のポジティブさ・ネガティブさというのは、すっぱり2つに分けられず、もっとあいまいなものです。
そのため、自分で「物事がポジティブか、ネガティブか」を決めることができます。
その「自分の見方を決める・変える」第一歩が、「言葉を変える」こと。
「ネガティブな言葉」で表現・認識しているのを「ポジティブな言葉」に変換すれば、おのずと「モノの見方」もポジティブに変えられるのです。
たしかに、言葉だけを変えても、悩みの源となった仕事・性格・人間関係は変わりません。
「ただの言葉遊びだ。くだらない」と思うかもしれません。
しかし、「見える世界」が変わります。
「自分はネガティブだ」と思っている方、ポジティブの練習をしてみませんか。
幸せの捉え方
「幸せ」は、ざっくり2種類に分けられます。
1つは、「条件付き」の幸せ。
外部の要因によって自分の感情が幸せになることです。
例えば、前より収入が上がったから幸せ、上司に同僚よりも仕事を認められたら幸せ。
この幸せは、なにかと比べたものです。
そのため、比較して負けた時や期待外れだった時にネガティブさを感じます。
2つは、「条件なし」の幸せ。
今、生きている幸せ。仕事がある幸せ。家族がいる幸せ。食事が食べられる幸せ。
あるだけで幸せ、というものです。
今あるもので幸せになれると、安定的な幸せを感じられます。
おすすめは、「条件付きの幸せ」の「条件」にフォーカスするのをやめて、言葉使いをネガティブからポジティブへ変換(「ネガポジ変換」と呼びます)してみましょう。
例えば、「あいにくの雨だ……」を「恵みの雨だ!」という風に。
また、「麦茶『で』いいや……」を「麦茶『が』いい!」という風に。
本書を読むまで、ブログ主は「あいにくの雨……」がネガティブな言葉とは認識していませんでした。
いろいろ、日常的に無意識に「ネガティブな言葉」を使っているのかもしれません。
性格
「自己肯定感」という言葉が、世間に認知されてきていると感じます。
そして、「自分は自己肯定感が低いんです……」という方もいらっしゃると思います。
自己肯定感が低い方の口ぐせとして「どうせ、自分なんて」があります。
逆に、「私って、素晴らしい!」が口癖だと、自己肯定感が上がる感じがしますね。
しかし、「そう考えれないから困ってるんだ!」という方もいるでしょう。
そういう場合は、「どうせ、自分なんて……素晴らしい!」と続けてみてはどうでしょう。
短所に見えているものも、視点を変えれば長所に見えます。
「計画性がない」は、「今を大切に生きる」。
「落ち着きがない」は、「行動力がある」。
「欠点」は「結点」に書き換えられると著者は言います。
欠けている点は、誰かと誰かを「結びつける点」になるんですね。
凸と凹と言う字は、2つ合わせるときれいな四角になる。そういう感じです。
人間関係・コミュニケーション
人の悩みのほとんどは「人間関係」。
学校、職場、家族、ご近所……
人間は、必ずどこかの集団に属して日々を生活するのです。
そのため、多くの人と接するほど、自分と会わない人が現れるのは当然のことです。
「あの人が苦手」
「仲間外れにされている」
「上司と上手くいかない」
家族や職場の人間関係がうまくいかない時は、人と人の距離感が違っているだけです。
貴方の頑張りが足りないとか、性格の問題ではないのです。
いかに平常心を心がけていても、「イラッ」とすることもあります。
そんな時は、「自分の感情の動きを自分の頭の中で実況中継」することで、「イラッとした自分をそのまま受け入れる」のです。
その「受け入れ」が、自分の「冷静さ」を取り戻します。
また、いくら頑張ったとしても100人中100人に好かれることは難しいのです。
逆に言うと、100人中100人に嫌われることも難しいとも言えます。
「みんなに好かれたい」と思うのは、よく分かる心情ですが、あまり「みんなに好かれたい」と失着すると、自分軸を見失い「自分らしさ」を失うことになります。
「みんなに好かれなくていい。自由に生きよう!」と、自分らしさを解き放っても良いのではないでしょうか。
家族・恋人・男女
家族や恋人と言うものは、長い時間が一緒に暮らしているため、「感謝」というものを忘れがちになってしまうのかもしれません。
距離が近い家族や恋人だからこそ、感謝を相手より先に出していきましょう。
求め合えば、つらくなる。
気遣い合えば、らくになる。
「家庭」という言葉には「庭」という文字が含まれています。
庭は手入れをして、はじめて輝きだすもの。
同じように、家族も日々の「感謝の交換」というメンテナンスが不可欠なんです。
仕事・職場
「努力すれば、報われる」という言葉があります。
一見、美しく見えるこの言葉は、「これをやったら、これが返ってくるだろう」という取引でもあります。
やせるために、運動する。
健康のために、食べる。
お金のために、働く。
現代に生きる人間は、常に脳が取引するようにインプットする流れがあるように感じます。
欲しい!欲しい!欲しい!と、求めなくとも、得られるものは得られます。
その要諦は、「頑張る」「努力」「見返り」よりも「楽しむ」こと。
つらくて、たいへんなイメージがある仕事。
ゆるめて、流れにゆだねてポジティブに変換していきましょう。
ビジョン・目標
「10年後の自分を考えると、不安で眠れなくなる」
今の時代、未来を想像するほど不安になる人は少なくないのかもしれません。
しかし、未来ばかりに目を向けていて、今、目の前の瞬間を置き去りにしていないでしょうか。
今、できることから、楽しめることから始めてはどうでしょうか。
刹那的な快楽を追えばいいという話ではありません。
「未来はこうあるべき」と、ガチガチに定めなくてもよいのではないか、ということです。
先を急がず、今だからできること、をやっていけばいいのです。
「そんな事をいっても、大好きなことなんてない」という方もいらっしゃるかと思います。
「大」好きなことなくても、「ほんの少し」好きなことはありませんか?
「なんとなく」興味が向いたことを試していく。
これを続けていけば「大好き」なことが見えてくることでしょう。
おわりに
武田双雲・著「人生に幸せ連鎖が起こる!ネガポジ変換ノート」についてご紹介してきました。
本書で紹介されているマインドセットや、ネガポジ変換テクニックは、とても多種多様。
「さすが書道家!」と感じる「言葉」が秘めている意味や効果の紹介に、思わずうなりながら読みすすめました。
この記事で興味が湧いた方は、是非、本書を手に取ってみてはどうでしょうか。
ここまでの御高覧、ありがとうございました!
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