佐々井です。
今回は、金川顕教さんの「3秒決断思考」を紹介していきます。
副題は「やるか、すぐやるか。」
本書の要点は「直感で早く決断し、PDCAサイクルを多く回して成功をつかみ取ろう!」かと思います。
*PDCAサイクルとは・・・「計画→実行→実行→評価→計画・・・」の行動改善方法のことです。
では、本書の内容をさらっとご紹介していきます。
著者が「3秒で決断」する理由と考え方
著者曰く「僕はすべての決断を3秒でしている」とのこと。
孫子曰く「兵は拙速と尊ぶ」。
ある意味、古来から言われている勝利の法則ですが、「3秒」は衝撃的ですね。
それでは、著者は、なぜそのように「3秒」という瞬足を選択しているのか?
それは・・・
「3秒以上考えても、いい答えなんて出てこない」
「すぐに決めてすぐに行動した方が、結局すべてがうまくいく」
というのです。
この結論を導き出した著者の理由と考え方を9点、紹介しますね。
1.早く決めて、早く始める方が、早く結果が出る。
2.失敗=後悔ではない。決断したことから得た経験は無駄ではない。
3.決断に理由はいらない。直感が「その時の正解」である。
4.「できるかどうか」ではなく「やりたいかどうか」。未来は考えても結局わからない。
5.「これは誰もやらないよね」という選択をする。ブルーオーシャンを目指そう。
6.妄想は「明るい未来を目標にできる才能」
7.何をするにも最初からうまくいく必要はない。準備は一切いらない。決断即行動。
8.考えても凡人には答えは分からない。「すぐやる」の積み重ねで成功を得よう。
9.心からワクワクできることだけを続けていける。
「3秒で決断」できるようになろう
では、即断するようになるには、どうしたらよいのか?
著者が掲げる10点の事項を紹介します。
1.「本気でやめたい・やらない」ことを決めて、考える余地を狭める。
2.嫌われことを恐れない。going my way!
3.Time is LIFE! 時間は命! やらないことはスパッと捨てる。考える時間を惜しむ。
4.やりたいことに「お金」「時間」「努力」を集中させる意識を持つ。
5.正解がある問題は、すぐに答えを見て学ぶ。
6.先行投資したコストを惜しまず決断する。「元を取る」と思わない。未来を考えよう!
7.時給思考を持つ。悩む時間は無駄なコスト。
8.「とりあえずやってみる」でもOK! 頭にある考えを実際に行動に移すことが重要。
9.「無防備に飛び込め」というワケではない。成功者をリサーチして真似をしよう!
10.過去は幻想。過去に「できた」「できない」は気にするな。
「3秒で決断」後び成果をあげるためのルール
「悩み」を「即断して行動」に移った後に「成功」をおさめるにも、著者は「ルールがある」とのべています。
そのルールも紹介していきます。
「言葉」に気をつけよう
まずは、言葉遣いに気をつけましょう。
有名なマザー・テレサの言葉があります。
言葉に気をつけなさい、それはいつか行動になるから。
行動に気をつけなさい、それはいつか習慣になるから。
習慣に気をつけなさい、それはいつか正確になるから。
性格に気をつけなさい、それはいつか運命になるから」
発する言葉で、運命まで変わっていくのです。
では、具体的にはどう気をつけるか?
著者がお勧めする・お勧めしない口ぐせを紹介していきます。
・使いたい口ぐせ1.「それ面白い!」「面白そう!」
・使いたい口ぐせ2.「なんとかなる!」
・使いたい口ぐせ3.「とりあえずやってみよう!」
・使いたい口ぐせ4.「たしかに!」「それもありだね!」
・使いたい口ぐせ5.「(この失敗は)それは仕方ない」「次に行こう!」
・使いたい口ぐせ6.「おかげさまです。ありがとう!」
・NGの口ぐせ1.「忙しい」
・NGの口ぐせ2.「疲れた」
・NGの口ぐせ3.「大変だ!」
・NGの口ぐせを言った後に、リカバリーする口ぐせ「(NGワード)けど(使いたい口ぐせ)」
上記の「口ぐせ」を発見するに至った経緯や理由も、具体的に本書で解説されています。
気になる方は、是非、本書を手に取って確認してみてください。
「行動」「考え方」に気をつけよう
「言葉」の次は、「行動」や「考え方」で気をつける点を紹介していきます。
1.ゼロの状態から、最初は考えずに動く。
2.考え方を「我慢」ではなく「ワクワクする」にする「切り替え」上手になる。
3.あわてない! 未来・目標を見据えて動いていると、あわてる状況は想定内になる。
4.落ち込まない! 失敗は成長のプロセス。
5.目標は周囲の人と共有する! 1人で取り組むより成功への加速度が違う!
6.向き不向きは考えるな!
7.成功するまでやり続けろ! (違和感を感じてやめることもあり)
8.自分を信じろ! 成功するには根拠のない自信が必要!
9.実際に「見ろ! 聴け! 触れろ!」
10.やりたくないことは誰かに任せればいい(役割分担をしよう)
11.友達100人もいらない! 自分の目標を共有できる仲間が友だち。
「3秒で決断」で待っているのは成功か失敗か?
「3秒で決断」は「成功への一直線の選択」ではない
著者は「決断時にベストではなくベター(=選択肢の中で1番いいかなぁくらい)と感じるものを選ぼう、と述べています。
最初から「ベスト」は求められません。
これが「べストだ!」という思い込みを外して、まっすぐに素直に「モノゴト」を見てください。
もしかしたら、「目標に一直線で、ベストな選択!」と思っていたものより、面倒くさいと思う「段階を踏んでいく選択」の方が、結果的に成功を収めたりすることもあります。
「3秒で決断が間違っていたら」どうするのか?
「間違っている」と感じるということは、なにか「違和感」があるということです。
その「違和感」がどこからくるのか、を考えましょう。
その「違和感」の先に「未来の自分」とつながっているように思えたら「軌道修正」をしましょう。
例えば・・・
「Aの事業を始めたけど、思ったほどワクワクしない。喜びを感じない。
Bの事業にワクワクを感じ始めるし、Bの事業の方が未来の自分が描ける。
それじゃぁ、Bの事業に軌道修正しようか」
ということでしょうか。
ここで気をつけたいのが、「今の状態が苦しくて心が弱っている」状態で、「今、Aの事業を辞めたら後悔しそう」というものであれば、後悔を引きずって生きていくことも考えられるので、いったん休んで、Aの事業を再出発する、ということも選択肢だということです。
そして、Aの事業を続けたとしても、Bの事業に切り替えたとしても、それがどんな結果に終わったとしても、それが「間違い」ではないということです。
次の目標に向かって走り出す際に、役立つ「貴重な経験」になり、Aの事業か、Bの事業か、もしかしたらCの事業での成功につながっていくのです。
「事実は一つだけだが、解釈は無限」
起こった事実は一つだけです。
倒産、失業、落第、敗北・・・・・・
しかし、それに対する解釈は無限にあります。
どんな事実も、最終的にプラスに解釈するのが肝要。
ネガティブな解釈をして、その解釈を放置していると、不安のアリ地獄にハマってしまいます。
違和感も不安も、最初に感じた時が大切です。
その最初に感じた時に、行動を起こしましょう。
人生のゴールは「死」 死ぬまでに起こることは、そこまでの通過点
「3秒の決断」の結果が「成功」したか、「失敗したか」。
それは、人生のゴールに到達するまでわかりません。
人生のゴールは「死」です。
それまでに起こったイベントは、通過点にすぎません。
大学受験、就職、結婚。
いずれも「最終的なゴール」ではありません。
「最終的なゴール」の前に「やりたい」と感じたことは「ひとまず、やってみる」のはどうでしょうか。
肝心なのは、自分自身の「やりたいかどうか」です。
おわりに
いかがだったでしょうか。
「思い切って決断し、すぐ行動しよう!」が前面に出ている本書ですが、「やみくもに、無防備に走り出すというわけではない」とも述べていますので、注意しましょう。
「勇猛果断」と「軽挙妄動」は大違いです!
「毎日10分で5万円稼げる副業の商材が50万円で売られている!ワクワクっすぞ!!」→「購入!!」→「詐欺でしたー」ではシャレにもなりません。
また、本書では、「3秒で決断」するために、「即断に頭・心を慣らすトレーニング方法」も載っていますよ。
なにごとも、思い立ったら行動することが大事!
いささか極端なイメージを受ける本書ですが、私にも大いにうなずけるものがありました。
ここまでの御高覧、ありがとうございました!
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