こんにちは。防災や減災を日常的に取り組みたい佐々井と申します。
今回、ご紹介する書籍はこちら!
タイトル | 命を守るプロが指南 防災減災119 |
著者 | 蝶野 正弘(企画・発案)
加藤 孝一(監修) |
出版社 | 主婦の友インフォス |
初版発行年月日 | 2019年9月30日 |
災害大国・日本!
皆様、防災や減災に取り組んでいらっしゃいますか?
本書は、「災害時・災害後の行動」を分かりやすく指南してくれる1冊です。
想定している災害は「地震」「火事」「風水害」「災害後(避難所・自宅)」です。
本書をオススメしたい方はこちら。
それでは、本書についてご紹介していきます。
本書の構成
企画・発案の蝶野さんって、プロレスラーの蝶野さん?
真っ赤な表紙に「防災減災119」の白色・太字のタイトルが目を引く本書。
それ以上に、(ブログ主的に)目を引くのが「企画・発案」の「蝶野正洋」さんの名前!
そう。プロレスラーとして有名人の蝶野さんその人です。
蝶野さんは、公益財団法人・日本消防協会「消防応援団」の一員なのです。
「消防応援団」とは、各界の著名人が消防団を応援する団体。
主に消防の広報などの支援活動を行われています。
蝶野さんは、その「消防応援団」の一員として、本書の発行の発案と企画をされた、ということですね。
また、本書には、東京消防庁OBで防災アドバイザーの加藤孝一さんとの対談コーナーも掲載されています。
本書の構成
前項で紹介した蝶野さんと加藤さんの対談記事のほかに、本書では、一問一答形式で、災害時の正しい行動が収載されています。
主な章別は「地震」「火災」「風水害」「災害後」の4つ。
見開き1ページで、右1ページに「想定状況」、左1ページに「正しい行動」という構成です。
パッと1ページ開くだけで、「この状況にはこの対応!」と非常に分かりやすくなっています。
そして、全てイラスト付きの解説されています。
全項目に、イラスト付きは嬉しいですね。
イメージが湧きやすくなっています。
また、本書では、「行動」にフォーカスを当てているため、「災害時に備えておくものはコレ!」とか、「防災の設備にはコレを取り付けよう!」という記事はありません。
そうした備蓄資材・防災設備の説明は、別の本で勉強しましょう!
「一問一答」式・本書の内容をちょっと紹介
本書の構成が一問一答形式なので、当ブログでは、「地震」と「災害後」の章に収載されている「想定状況」と「その対応・対処法」ついて、簡単なQ&A式で紹介していきます。
「地震」の一問一答
想定状況 | 対応・対処方法 |
キッチンで料理中に地震発生! | テーブルの下へ潜る! |
トイレの最中に地震発生! | ドアを開けて出口確保! |
無防備な入浴中に地震発生! | 洗面器で頭を守る! |
会社でデスクワーク中に地震発生! | デスクの下へ潜る! |
建物も人も密集した繁華街を歩いているときに地震発生! | 広い場所か鉄筋コンクリートのビルの中へ逃げる! |
通勤電車に乗っているときに地震発生! | 頭を待って低い姿勢に! |
一般道を車で運転中に地震発生! | ハザードランプをつけて道路の左側に停止! |
逃げ場のない高層ビルの上層階で地震発生! | 頭を守って姿勢を低く! |
陳列棚が並ぶスーパーで買い物中に地震発生! | 買い物かごで頭を防護! |
薄暗い映画館で上映中に地震発生! | 頭を守って姿勢を低く! |
多くの店が軒を連ねる駅地下商店街で地震発生! | 壁や柱のそばで揺れが収まるのを待つ! |
海が目の前の観光地を訪問中に地震発生! | 率先して高台・鉄筋コンクリートビルの3階以上へ避難! |
登山中に山のふもとで地震発生! | 斜面や崖から離れる! |
帰宅途中に地震! 交通機関がマヒして帰れない! | 帰宅するかは熟慮! 一時滞在施設にとどまるのも一手! |
エレベーターで地震に! 停止して扉が開かない! | インターホン等で助けを求める! |
地震発生後、携帯がずっと不通! 家族の安否が知りたい! | 公衆電話・災害用伝言ダイヤルなどの利用を! |
家族が大きな家具の下敷きに! | 人手を借りて救助を! |
徒歩帰宅中、道で倒れている人に遭遇! | まずは安全な場所に移動! |
AEDを使いたいのに使い方がわからない! | 訓練経験者に依頼しよう!
いない場合は、AEDは電源を入れると音声メッセージで取扱方法を読み上げてくれる! |
腕を切って血が止まらない人を発見! | 傷口を圧迫止血しよう! |
足を負傷して動けない人を発見! | まず患部を固定しよう! |
地震発生後、避難所へ行くか?、自宅に残るか? | 可能なら、在宅避難がベター! |
地震発生後、子連れで避難所へ行くことに。何を持っていけばいい? | 旅支度をイメージして所持品を整えよう! |
地震発生後、玄関のかぎが壊れて閉まらない! | 「補助錠」で施錠を! |
地震発生後、愛犬と一緒に避難できる? | 一緒に避難所へは行ける。
(避難所の同一空間で居住できるかどうかは別問題) |
地震発生後、在宅避難することに。最低限、準備するものは? | 水・非常食を備蓄!(1週間分!) |
玄関のドアの「補助錠」の一例のリンクも貼っておきます。
「災害後」の一問一答
想定状況 | 対応・対処方法 |
たどり着いた避難所での流れや生活が知りたい! | まずは受付を済ませて! |
事前に決めておいた避難所へ。でも、家族が見当たらない! | 掲示板で安否を確認! |
避難所で周りの視線がストレス…。プライバシーを守るには? | 間仕切りを活用して! |
避難所で女性を狙った犯罪が。どうやって気をつける? | 次女・共助で回避!女子の単独行動は避けよう! |
避難所でクーラーが使えず、熱中症気味に… | 軽度から応急処置を!身体を「水のう」や「氷のう」で冷やし、塩水やスポーツドリンクを飲んで! |
避難所生活の疲れで体のあちこちが痛い。改善策は? | 運動で血行促進を! |
在宅避難をすることに。家にある身近なものは役に立つ? | 日用品を賢く活用! |
自宅の水道が止まってトイレが使えない! どうする? | 非常用トイレ袋を使って! 尿取りパッドや猫砂などを使う手もあります! |
自宅の水道が止まってお風呂に入れない! 体も髪もかゆい!! | 絞ったタオルで清潔に! |
水道とガスが使えない中でも、極力、おいしい食事買いしたい! | 「湯+ポリ袋」調理に挑戦! |
水や食料などの支援物資が欲しい。どこに行けば、受け取れる? | 水は給水拠点で! 食料は避難所で、数に余裕があれば受け取れるかも! |
災害時を狙った詐欺が横行! 気をつけることは? | その場で契約しない! |
「自助」と「共助」で「公助」が来るまでを乗り切ろう!
「地震」「風水害」の天災のほかにも、「人災」・・・・・・災害後の性被害や詐欺被害にあわないための項目も載っています!
悲しいかな、人災というものも発生するのが現実。
天災にも人災にも、まず「自己防衛」をしましょう!
これが昨今、認知されてきた「自助」ということです。
そして、「家族を守る」、「周囲の人々を守る」こと。
これが「共助」です。
この「自助」と「共助」で、自分と周囲の生活を守り、公的な支援・援助「公助」が届くまでを乗り切りましょう!
おわりに
「命を守るプロが指南 防災減災119」についてご紹介してきました。
いかがだったでしょうか。
本書の裏表紙には
「この本を読んで、生きのびろ」
とあります。
自分の、家族の、周囲の方たちの命を守るために読みたい1冊です。
ブログ主は、非常食の備蓄を「3日間」で考えて備えていたため、「1週間」に修正しないといけない、と知ることができました。
日々、防災・減災の情報はアップデートしないといけませんね……
ここまでの御高覧、ありがとうございました!
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