鳥取県米子市の市街地を流れる加茂川。
この加茂川沿いに、いくつものお地蔵様が祀られています。
この地蔵群は、江戸時代に当地の宮大工が、川で亡くなった子どもの供養のために地蔵と札所がある御堂を36カ所ほど建てたのが始まりと言われています。
今でも、亡くなった方の供養や、延命や開運の祈願の為に、お地蔵さんを周る方が絶えません。
そのお地蔵さん達のうち、26体が米子市観光協会のパンフレットで紹介されています。
その26体を実際に、2022年9月13日にブログ主が巡ってみましたので、紹介させていただきます。
加茂川・お地蔵さん巡りの地図
米子駅前付近~湊山公園内にかけて26体のお地蔵様がいらっしゃいます。
全体マップとして、米子市観光協会で配布されているパンフレットを転載させていただきます。
お地蔵様の紹介
それでは、上記の地図の番号順にお地蔵様を紹介していきます。
ひょうたん小路地蔵
呼び名:ひょうたんこうじじぞう
場 所:道笑町2丁目
祈 り:子安祈願
備 考:瓦葺の御堂の中に安置されています
榎地蔵
呼び名:えのきじぞう
場 所:糀町2丁目東・加茂川沿い
祈 り:光明祈願
延命院地蔵
呼び名:えんめいいんじぞう
場 所:糀町1丁目・加茂川沿い
祈 り:延命祈願
備 考:「梅の宮」と彫られた石碑がかたわらにあり。
また、お祈りの際の「真言」が掲げられています。
子安地蔵
呼び名:こやすじぞう
場 所:糀町2丁目西・加茂川沿い
祈 り:仲良し祈願など
法勝寺町橋地蔵
呼び名:ほっしょうじまちばしじぞう
場 所:法勝寺町・加茂川沿い
祈 り:開眼祈願
土橋地蔵
呼び名:どばしじぞう
場 所:法勝寺町・加茂川沿い
祈 り:橋渡し祈願
瑜伽堂地蔵
呼び名:ゆうがどうじぞう
場 所:紺屋町・加茂川沿い
祈 り:空き巣除け祈願
備 考:別名「ゆが社」、「ゆが院」。同じ敷地内で、お稲荷様と不動明王さまも祀られています
善光院橋地蔵
呼び名:ぜんこういんばしじぞう
場 所:四日市町・加茂川沿い
祈 り:善行祈願
咲い地蔵・藪根橋地蔵
呼び名:わらいじぞう・やぶねばしじぞう
場 所:東倉吉町・加茂川沿い
祈 り:笑い人生祈願・子育て祈願
備 考:2つのお地蔵様が同じ場所に祀られています。また、坂村真民の詩が紹介されています
出現地蔵
呼び名:しゅつげんじぞう
場 所:西倉吉町・「笑い庵」の敷地内
祈 り:建て直し祈願
備 考:お地蔵様の由来が掲げられています。
川守り神社
呼び名:かわもりじぞう
場 所:西倉吉町・加茂川沿い
祈 り:児護祈願
備 考:魔除けとして植えられたザクロが、今も残っています。取材当日には、見事な実を成らせていました。
つなぎ地蔵
呼び名:つなぎじぞう
場 所:尾高町
祈 り:良縁祈願
備 考:交差点に位置しているため、参拝時は要注意
寺町地蔵
呼び名:てらまちじぞう
場 所:尾高町
祈 り:開運祈願
備 考:貼られた札でいっぱいの柵の向こうに、お地蔵様がいらっしゃいます
与太郎地蔵
呼び名:よたろうじぞう
場 所:立町1丁目
祈 り:新転祈願
備 考:8月23日の加茂川まつりの際は、立町の祭り会場に移動されます
延命地蔵
呼び名:えんめいじぞう
場 所:岩倉町・涼善寺の境内の中
祈 り:長寿祈願
天神橋地蔵
呼び名:てんじんばし
場 所:天神町1丁目・加茂川沿い
祈 り:学業成就祈願
中ノ棚橋地蔵
呼び名:なかんたなばしじぞう
場 所:天神町2丁目・加茂川沿い
祈 り:商売繁盛祈願
塚と橋地蔵
呼び名:つかとはしじぞう
場 所:天神町2丁目・加茂川沿い
祈 り:円満祈願
橋守り地蔵
呼び名:はしもりじぞう
場 所:内町・加茂川沿い
祈 り:交通安全祈願
備 考:交差点の歩道に位置し、参拝時は要注意
橋番地蔵
呼び名:はしばんじぞう
場 所:灘町1丁目・加茂川沿い
祈 り:お許し祈願
備 考:狭い車道沿いにあり、参拝時は要注意
味噌なめ地蔵
呼び名:みそなめじぞう
場 所:寺町・法蔵寺の境内の中
祈 り:イボ取り祈願
備 考:このお地蔵さんの口に味噌を塗ってお祈りすると、イボ・ポリーブを取ってくれるといいます
心光寺地蔵
呼び名:しんこうじじぞう
場 所:寺町・心光寺の境内の中
祈 り:子守祈願
青石地蔵
呼び名:あおいしじぞう
場 所:灘町2丁目東・吉祥院の境内の中
祈 り:健康祈願
備 考:こちらのお地蔵さまにも、御真言が紹介されています。
みなと地蔵
呼び名:みなとじぞう
場 所:灘町2丁目・米子港近く
祈 り:児護祈願
備 考:下の写真のように、県道沿いの歩道に背を向ける形で安置されています
清洞寺岩地蔵
呼び名:せいどうじいわじぞう
場 所:西町・湊山公園の中
祈 り:平和祈願
伯耆・出雲の風習「札打ち」とは
鳥取県西部・島根県東部に「札打ち」という風習があります。
これは、亡くなった方の霊が天国までたどり着けるよう、お地蔵様に御守りいただくようお祈りする風習です。
具体的には、49日の間、7日ごとにお地蔵様を巡り、念仏の書かれた白い札をお地蔵様の周りに貼って周ります。
最後の49日(7回目)は、同じようにお地蔵様を巡り、赤い札を貼って周り、終わりとなります。
現在では、この「札打ち」のために、お地蔵様を巡る人のほか、延命・開運などを祈るためにお地蔵様に参る方もいらっしゃいます。
おわりに
鳥取県米子市の「加茂川・お地蔵さん巡り」についてご紹介してきました。
26体のお地蔵様を実際に巡ってみて、所要時間は徒歩で2時間かかりました。
地元で土地勘があり、また休憩なしで、それだけ時間がかかりました。
この記事をお読みいただき、実際に巡ってみようと思われる方は、時間に余裕をもってお巡りください。
ここまでの御高覧、ありがとうございました!
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