【島根県安来市】金屋子神社・金儲神社にお参りしてきた【製鉄・金運の神様】

山陰遊覧

島根県安来市広瀬町の山中に鎮座する金屋子神社。

古来よりタタラ製鉄の神を祀っている神社です。

また、その境内社として、インパクトがある社名を持つ金儲神社も鎮座しています。

2022年11月16日にお参りさせていただいたので、ご紹介いたします。

 

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金屋子神社について(御由緒・御祭神・御利益)

数度の火災により文献類が失われ、詳細な由来が伝わっていないという金屋子神社。

確かなのは、古来よりたたら製鉄の守護神である金山彦神(かなやまひこのかみ)、金山姫神(かなやまひめのかみ)ほか15柱を祀っているということです。

そして、製鉄・鍛冶・鋳物・冶金にまつわる産業の人々に信仰されている「金屋子神」全国1200社の総本山であります。

御利益は、鉄にまつわる産業振興となっております。

公式サイト 島根県観光連盟HP:https://www.kankou-shimane.com/destination/20526
住所 安来市広瀬町西比田307-1
ジャンル 神社
アクセス JR「安来」駅から車で約45分程度
駐車場 10台程度あり(無料)
トイレ あり(駐車場)

 

 

金屋子神社の風景

2022年11月16日、日本海側より国道432号線を車でひた走り、南下。

大鳥居

国道432号線から金屋子神社に通じる車道に入ると、すぐそこに「大鳥居」が構えられています。

一車線分の道幅しかありませんが、「大鳥居」を車ごとくぐって神社を目指します。

 

駐車場

「大鳥居」から約2㎞の上り坂を走り、「駐車場」にたどり着きました。

 

駐車場内は、白線による駐車スペースの表示がありません。

次に入ってくる人が困らないような場所に駐車します。

 

鳥居

駐車場で下車し、「鳥居」をくぐります。一拝。

 

参道脇

「鳥居」をくぐると、「中門」に至る「参道」の左右には捧げものなどが置かれています。

 

こちら黒い石のように見えるものは、鉧(けら)と呼ばれるタタラ製鉄で生成された鉄塊。

無論、製鉄の神様が祀られた金屋子神社に捧げられたものです。

 

鉧の向かいに佇んでいるのは「夫婦杉」。

1つの根から2つの幹が伸びている杉の御神木です。

 

さて、「夫婦杉」の背後には広い池があり、その池には小島が浮いており橋が架かっています。

これは、「金儲神社」という摂社です。行ってみましょう。

 

摂社「金儲神社」

 

「金儲神社」は、昭和初めに金屋子神社の宮司に育てられた不遇な子どもが、大人になって大成し、その報恩のため寄進したことに機縁する神社です。

「金儲神社は、金屋子神社とともに信仰すると金運を授かる」ことができるそうです。

この神社の名の由来は「“金”屋子神社を“信”ずる“者”の神社」から、「”金””信””者”=金儲」ということです。

 

二拝二拍手一拝。金運の神様に御挨拶。

 

社の基部には、白蛇の置物がありました。

 

狛犬

「金儲神社」を出て、「金屋子神社」の「本殿」を目指します。

「中門」前では、狛犬さんたちがお出迎え。

 

摂社「山神神社」

吽形の狛犬の隣には、摂社の「山神神社」が鎮座。

二拝二拍手一拝。

 

手水舎

「山神神社」の隣には、「手水舎」があります。

手をお浄めしましょう。

 

感染症対策と思われる流水でのお清めスタイルです。

 

中門

さぁ、階段を上がって「中門」をくぐりましょう。

 

拝殿

「中門」をくぐると、立派な「拝殿」に到着。

この記事の取材日は、「拝殿」正面に工事業者さんがなにかの作業中でした。

 

「拝殿」前にも、狛犬さんが一対いらっしゃいました。

 

賽銭箱が横に退かされ、脚立が立てられて、ものものしい雰囲気。

ちょっと、落ち着いて神様に御挨拶できそうにない……

 

本殿

「拝殿」から裏手に周ると、これも立派な「本殿」が。

こちらから、神様に御挨拶を。二拝二拍手一拝。

 

籠殿

「拝殿・本殿」の周りを時計回りに歩かせていただきます。

まずは、「籠殿」。中には写真などの資料が置かれていました。

 

神楽殿

続いて「神楽殿」。

取材日には、業者さんの道具や資材が置かれ、落ち着いて中を観ることはあたわず。

 

摂社「天田(?)神社」

「本殿」向かって左手には、末社の社が鎮座していましたが、社名がわからず。

風月により、社名がかすれて読み取れませんでした。

二拝二拍手一拝。

 

金屋子神の碑

「本殿」向かって右手には、石製の社と「金屋子神」と記された碑が。

碑の上には、鉧(けら)が奉じられています。

二拝二拍手一拝。

 

桂殿

金屋子神社の最後の建屋、「桂殿」。

金屋子神社の周りには「桂の木」が多いそうですが、そこから命名されたのでしょうか。

 

中には、神具やのぼり等が納められていました。

 

霊亀に乗ったお社や神棚もあります。

二拝二拍手一拝。

 

「桂殿」の入口脇には、地域の中学生が発行した新聞が掲示されていました。

 

神域のそばを流れる小川

金屋子神社のすぐそばでは、小川が流れています。

清々しい冷気・霊気とともに、せせらぎの音が心地よく、参拝し終わる頃には身も心もリフレッシュできました。

 

 

金屋子神話民俗館と、美しい景観

金屋子神社からすぐ近くに、「金屋子神話民俗館」があります。

この地で営まれた「たたら製鉄」の歴史について展示された史料館です。

ただし、2022年11月30日をもって閉館となります。

展示物は、安来市の市街地にある和鋼博物館に移送・展示され、その歴史を伝え続けるとのことです。

 

↓和鋼博物館の紹介記事はコチラ。

【島根県安来市】和鋼博物館に行ってきた【本物の日本刀を持ってみよう】
たたら製鉄を起源とし、今も製鉄工業が営まれる島根県安来市。 その安来市が「鉄」に関わってきた歴史を見て学べるのが「和鋼博物館」です。 その「和鋼博物館」、日本の鉄鋼産業における名品「日本刀」にもフォーカスを当てていると聞...

 

 

さて、本記事の取材日は、「金屋子神話民俗館」は休館日でした……

事前リサーチ大事ですね(反省)

 

「金屋子神話民俗館」の周囲の景観は素晴らしく、民俗館が閉館になった後も、この景観を残してほしいと思います。

 

色づき始めた木々の織り成す彩りが美しい……(語彙力ゼロ)

 

 

広瀬町西比田の棚田

金屋子神社が鎮座する安来市広瀬町西比田。

ここは、美しい棚田が今も残っています。

この棚田、かつて行われていた製鉄の工程で生み出された地形を活用したものだとか。

 

たたら製鉄の工程については、↓下の記事の記載「展示室1」を御覧ください。

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おわりに

島根県安来市の「金屋子神社」「金儲神社」について紹介させていただきました。

 

紅葉が始まった山々に囲まれた神社は、それはそれは美しい世界でした。

夏は涼気を浴びることができる名所ではないでしょうか。

ただ、水遊びをする場所ではないと思いますので、ご留意ください。

 

余談ですが、金儲神社でお祈りした際、お祈りを終えようとすると魚が後ろで跳ねたんです。

神様がお祈りに対してリアクションをくれたのかな、と嬉しくなりました。

素晴らしい神社の雰囲気、景観とあわせて嬉々として帰途についたのでした。

 

ここまでの御高覧、ありがとうございました!

 

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