【島根県安来市】比婆山久米神社・奥の宮と下の宮(熊野神社)にお参りしてきた

山陰遊覧記

本記事では、日本の国を生んだ神様・伊邪那美命(いざなみのみこと)をお祀りした「比婆山久米神社」についてご紹介します。

「比婆山久米神社」は比婆山に鎮座し、誰でも参拝できる麓の「下の宮(別称・熊野神社)」と、標高320mの山頂にある「奥の宮」の2社があります。

2022年5月27日、「奥の宮」と「下の宮」双方に、お参りに伺いました。

 

緑豊かな比婆山と伯太川の支流のせせらぎの音に包まれた「比婆山久米神社」。

「奥の宮」にたどり着くのは体力が要りますが、清涼な神域に癒される気がします。

「日本を生んだ母」が眠るこの地に足を運んでみてはどうでしょうか。

 

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「比婆山久米神社」について

比婆山久米神社が鎮座する「比婆山」は、日本神話をまとめた「古事記」に登場する「国生みの神・伊邪那美命(いざなみのみこと)」が葬られた地(御陵)とされています。

 

御祭神は、伊邪那美命(いざなみのみこと)。

日本国を生んだ神であることから、子授かり・安産・子育ての御利益があると言われています。

 

比婆山の山頂に鎮座する「奥の宮」は、約1kmの険しい登山道を登る必要があり、体力に不安がある方や、天候不順の場合は麓の「下の宮」の参拝にとどめましょう。

 

公式サイト 安来市観光協会:https://yasugi-kankou.com/see/648/
住所 島根県安来市伯太町横屋
ジャンル 神社
アクセス JR「安来」駅から車で25分程度
駐車場 「下の宮」付近にあり。車3台程度駐車可能。無料。
トイレ 「下の宮」にあり。「奥の宮」にはなし。

 

比婆山久米神社「下の宮」の風景

2022年5月22日、天気は快晴!(春だけど夏日)

日本国の母神に、日ごろ日本で生活させていただいている感謝を伝えに、いざ参らん!

 

駐車場

日本海側から県道9号線を南下し、比婆山久米神社へ。

道中は特に神社の案内板(あと○○km、とか)がないまま、車を走らせていると、住所で目的地を設定したカーナビが「目的地周辺です」と報告。

あわてて周囲を見渡すと、駐車場を発見。

駐車場も、神社名が表示されていないので注意が必要です。

また、駐車場は舗装がされていませんが、車は3台程度駐車可能です。

 

車から降りて、伯太川支流に架かる「宮乃前橋」を渡って、まずは「下の宮」へ。

 

こちらは、伯太川支流。

 

駐車場と神社の間には、「比婆山」の案内板があります。

「比婆山久米神社」は、山麓に「下の宮」、山頂に「奥の宮」が位置するとのこと。

 

比婆山久米神社・下の宮に到着

橋を渡って、すぐのところに「下の宮」が鎮座しています。

 

鳥居

まずは、鳥居をくぐる前に一拝。

 

手水

「鳥居」をくぐると、すぐ左手に露天の「手水」が。

水が流れ出ているところが龍!

 

鳥居をくぐってすぐのところに…

「手水」で手を浄めて歩を進めると、狛犬さんのお出迎え。

 

狛犬さんにも挨拶をして、更に歩を進めると……

?。「拝殿」の前に、注連縄(しめなわ)が張ってあります。

ここでも、1拝なのかな?

不勉強ですみません。こうした神社の様式についてご存じの方、教えていただけると嬉しいです。

 

拝殿と御朱印

注連縄をくぐり、「拝殿」へ。

二拝二拍手一拝。イザナギ神へご挨拶。

 

賽銭箱の上には、「御朱印」が入ったケースが。

 

「参拝記念にご自由にお持ち帰りください」とのこと。

御朱印の持ち返りは1人1枚ずつでお願いします。

お金については書いてありませんが、志納されている方がいらっしゃいました。

(写真のお金はブログ主が来た時に入っていました)

 

こちらが「下の宮(里宮)」の御朱印。

 

こちらが「奥の宮」の御朱印。

 

本殿

「拝殿」の後ろには「本殿」が。

「拝殿」と「本殿」は連結された造りではないようです。

 

本殿のアップ写真。

なぜか写真が傾いてます。すいません。

 

 

比婆山久米神社「奥の宮」の風景

「下の宮」の参拝を終え、天気も良いので「奥の宮」を目指します。

「奥の宮行き」の案内はなく、「登山口」とあります。

この登山口が「奥の宮」に続いています。

 

峻険な山道

登山道に入ると、背の高い木々に囲まれた緑豊かな山道が、奥へ奥へと続いています。

 

歩を進めると、「けもの道」とも感じれる道の具合に。

道に降り積もった落ち葉が、踏み入れた足を沈み込ませます。

そのため、足元が不安定であり、運動できる靴・足元が汚れてもいい服装が必須です。

雨天の場合は、この登山道を登るのはやめておいた方が良いでしょう。

 

案内板に「霊社さん」という表記がありますが、「奥の宮」のことかと思われます。

 

木々の根元が侵食された脇を通ります。

 

登山・下山用に用意されている鎖。

(使わなくても昇り降りはできましたが、細心の注意が必要)

 

ブログ主が登山した日の天候は「日本晴れ」に近い晴天でしたが、登山道全体は木々に覆われ、直射日光は気になりませんでした。

風も感じることができ、気分爽快でした。

(道の険しさからか、汗があふれ出て、タオルを持ってくればよかったと思いました)

 

途中、「社日山」という看板と、分かれ道がありますが、山道を真っ直ぐ進んでください。

 

 

玉抱石(たまがかえいし)

登山道を進むと、「奥の宮」にたどり着く前に「玉抱石」なる案内板が。

 

「玉抱石」とは!

神気がこもる霊石で、この石に触れて「奥の宮」にお参りすると子宝に恵まれるそうです。

 

さっそく、見に行きましょう。

 

「玉抱石」への道のりは山道から少しわき道にそれる形です。

歩く距離は短いですが、道幅が狭いです。注意。

 

たどり着きました「玉抱石」!

 

無数の穴が開いた巨石です。

 

この周囲の石にも、同じような穴が。

この周囲だけ、穴が開いた石が点在するなんて不思議ですね。

 

鳥居

「玉抱石」を見た後、登山道に戻り奥へ進めます。

道がなだらかになったと思ったら、行く手に人工物らしきものが。

 

お!?

 

「鳥居」だ! 「奥の宮」に到着した?

一拝して境内へ!!

 

……広い平地に出ましたが、建物の姿がありません。

ここが「奥の宮」なのか?

 

拝殿跡などがある「社祠峰」

調べると、この平地は「奥の宮=伊邪那岐命をお祀りする御陵峰」を遥拝するための「社祠峰」でした。

「奥の宮=御陵峰」は、かつて禁足地(立ち入り禁止の神域)だったため、この「社祠峰」から昔の人々は伊邪那岐命を拝んだそうです。

そのため、かつての「拝殿」などの建物の跡地が点在しています。

 

こちらは「拝殿跡」。奥に写っているは、ただの休憩所。

 

「揖社跡」。いまは木々と平地が残っているのみ。

 

では、「奥の宮」は?というと、案内板が。

さらに100m奥へ進む道があるようです。

 

「奥の宮」に続く道の入り口に案内板はありませんが、山道が1本ありますので、進んでいきましょう。

 

奥の宮(御陵峰)に到着

山道を進むと、神社の建物が!

鳥居は見当たりませんが、社殿が見えます。

 

ついに「奥の宮」に到着しました!

 

手水跡?

「手水舎」は見当たりません。

そのかわり、ちょうど水が溜められそうな大きな窪みがある巨石がありました。

もしかすると、かつて「手水」に用いていたのかもしれません。

この巨石は、「玉抱石」と同じように無数の穴が開いています。

 

拝殿

ここに至るまでの登山で手は汗ばんでいますが、伊邪那美命へご挨拶しましょう。

 

狛犬さん、「奥の宮」でもお出迎え。

 

「拝殿」にて、二拝二拍手一拝。

 

「拝殿」の御賽銭箱の脇に、何か入ったボックスが。

ちょっと中を拝見しましょう。

 

ボックスの中は、まずは「記念スタンプ」。

親切なことに、スタンプを押せる白紙も用意されています。

 

そして、「御朱印は下の宮にあるよ」という案内プリント。

 

最後に、記帳用のノート。「ご自由にお書きください」とのこと。

 

本殿と御神陵

「拝殿」で伊邪那美命に御挨拶した後、「本殿」とその後ろにある「御神陵」も拝見。

 

こちらが「本殿」。

 

こちらは「御神陵」。

この柵の奥に、伊邪那美命が葬られたという御陵(小高い丘)が。一拝。

 

下山

伊邪那美命に御挨拶が終わったら、下山しましょう。

足元が不安定です! 重ね重ねですが、細心の注意を払って怪我をしないように。

 

 

陰陽竹

比婆山の山頂には、自生する竹としては珍しい品種があります。

その竹は、男竹(=男性=陽)に、女性的な笹の葉(=女性=陰)がついているため、「陰陽竹(いんようちく)」と呼ばれています。

この比婆山の固有種ともいえる陰陽竹。

島根県の天然記念物であるため、採取は禁止されていますので、ご注意ください。

 

比婆山の山頂にある案内板によると、学名は「ヒバノバンブーサ・トランキランス・マルヤマ・オカムラ」という雑種起源の植物だそうです。

伝説では、伊邪那美命が比婆山を登った際に、杖として使った竹を立てかけたら、そこに根付いて繁茂していったと言います。

 

上の写真(案内板)の前に、「見てくれ!」と言わんばかりの1本の陰陽竹が!

 

 

「ちんちん井戸」と「玄武岩柱状節理」

本記事の取材のために登山した際、確認できなかった比婆山の名所が2つあります。

また比婆山を登る機会があれば、撮影したいと思います。

 

1つは、「ちんちん井戸」という井戸跡。

今は枯れているそうですが、かつてはと音を立てて御神水が湧き出る井戸があり、飲むと母乳が出るようになり、産湯に使うと、つかった子供は健やかに育つという御利益があったそうです。

 

もう1つは、「玄武岩柱状節理」。

岩石が露出した山の壁面に、六角柱などの柱が生成されている場所があるそうです。

 

おわりに

島根県安来市の「比婆山久米神社・奥の宮と下の宮」をご紹介させていただきました。

奥の宮は、いささか体力が必要ですが、日本神話の雰囲気を肌で味わうことができます。

木漏れ日の光と川のせせらぎ、樹木・山草の匂い。

有史以前と変わらぬ(?)自然を満喫できたことをうれしく思っています。

興味が湧いた方は、ぜひ、比婆山まで足をお運びください。

 

ここまでの御高覧、ありがとうございました!

 

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