【島根県安来市】和鋼博物館に行ってきた【本物の日本刀を持ってみよう】

山陰遊覧記

たたら製鉄を起源とし、今も製鉄工業が営まれる島根県安来市。

その安来市が「鉄」に関わってきた歴史を見て学べるのが「和鋼博物館」です。

 

その「和鋼博物館」、日本の鉄鋼産業における名品「日本刀」にもフォーカスを当てていると聞き、ブログ主も興味津々。

2022年9月29日、実際に訪れてみましたので、ご紹介いたします。

 

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「和鋼(わこう)博物館」について

公式サイト http://www.wakou-museum.gr.jp/
住所 島根県安来市安来町1058番地
ジャンル 博物館
入館料 一般310円・高校生210円・中学生以下無料
営業時間 9:00~17:00(最終入館16:30)
休館日 毎週水曜日(水曜日が祝日の場合は翌日)
アクセス JR「安来」駅から徒歩15分程度
駐車場 80台あり(無料・市立図書館と兼用)
トイレ あり

 

 

和鋼博物館の風景

2022年9月29日、日本刀をその手にするため、いざ「和鋼博物館」へ。

駐車場

博物館の向かいに、市立図書館と兼用の無料駐車場があります。

 

前庭

博物館に入る前に、前庭の展示を見てましょう。

まずは、「鉄の母」と書いて「鉧(けら)」。

「たたら製鉄」で鉄を精錬する過程で生まれる鉄の塊のことです。

さすが、たたら製鉄の博物館。いきなりの展示物が「鉄塊」!

 

次の展示物も鉄塊の1つ。「鉄のインゴット」です。

 

そして、こちらは「空にそびえる黒鉄(くろがね)の城・マジンガーZ」です。

……本当に展示されてますよ?

 

ロビー・無料でできる「ふいご」体験

博物館に入って、ロビーに鎮座するのが「ふいご」!

たたら製鉄で、炉に風を送る人力送風機のことですね。

これ、実際に動かせます!

 

小学1~4年生用の小型「ふいご」もあります!

 

こちらは、実際に体験している図。

 

ビニールテープを裂いたフサフサで、送付されているかどうかが視覚的にわかる仕掛けも。

 

こちらは、小型「ふいご」に乗ってみた図。

 

送風できているかの確認装置は「風鈴」!

風情がありますなぁ。

 

ミュージアムショップ守屋宗光(ヤスキハガネ製刃物直売所)

ロビーには、刃物の直売所も。

文字通り、包丁やナイフなどの刃物が購入できます。

このエリアまで無料で入ることができます。

 

展示室1・たたら製鉄についての展示

ここからは、入館料を支払っての入場になります。

まずは、1階の「展示室1」。たたら製鉄についての展示になります。

 

広い室内の中央には、「炉」などの大型復元品が展示されています。

 

ブログ主の興味を引いたのは、たたら製鉄の工程を表したミニチュア展示。

これが、よくできているんです。

 

まずは、砂鉄を含んだ山に、異常がないか見て回ります。

 

次に、山を切り崩します。

砂鉄を豊富に含んだ中国山地では、山ごと切り崩して砂鉄を抽出していた、とか。

 

次に、切り崩した山から出た土砂を水路で山の下へ流します。

 

その後、山から下りてきた土砂を「中池」という施設で砂鉄と土に分けます。

分けた砂鉄は、さらに下流の施設に水路を使って流していきます。

 

「乙池」という施設で、砂鉄をすくい取っていきます。

 

 

場面は変わって、次からは「たたらの炉」についての展示。

砂鉄を溶かして、鉧(けら)という鉄の塊にしていく工程です。

 

まずは、炉の下から造っていきます。

 

↓下の模型は、中央の木材(黄色の丸模様の部分)に土を盛った後、燃やして炭の層を作ります。

左右の木材の部分も燃やし、これは空洞となって、炉に断熱保温効果を持たせます。

 

炉の下の部分ができました。

 

砂鉄を溶かす「炉」を築いていきます。

 

左右に送風機(ふいご)を設置して、炉の完成。

 

炉を中心とした、たたら製鉄の施設は「高殿(たかどの)」と呼ばれ、操業されました。

 

たたら製鉄を行う様子もミニチュアで展示されています。

 

また、「展示室1」には、たたら製鉄の流れを分かりやすく記したプリントが置かれています。

自由に取っていいので、このプリントをもとに、子どもの夏休みの宿題をまとめてもいいんじゃないかな、と思いました。

 

展示室2

2階に上がっての「展示室2」は、体験学習の機材や安来市の郷土資料が展示されているそうでしたが、訪れた日には閉鎖されていました。

残念。

 

展示室3・製鉄産業の産物の展示

「展示室3」は、具体的に製鉄産業が生み出す鉄製品や、その流通に関する資料が展示されています。

 

こちらは、ノコギリやハサミなど。

 

近・現代の工業製品にも、たたら製鉄の流れを受け継ぐ「ヤスキハガネ」の部品が用いられています。

 

そして、時代は前後しますが「日本刀」!

 

最初は「砂鉄」ですが……

 

「砂鉄」から「和鋼」が生産されます。

「和鋼」の中でも良質なものを「玉鋼(たまはがね)」と呼びます。

これを鍛えて日本刀をこしらえます。

 

「玉鋼」から、熱して打って、また熱して打ってを繰り返して鍛えます。

下の写真は、その工程を表し、下から上に見ていきます。

 

上の写真で鍛えた鉄塊を「日本刀」の形にして、さらに鍛えます。

写真の見方は、上のものと同様、下から上の順に見てください。

 

完成すると、このようになります。

この展示されている刀は昭和年代に、こしらえたものです。

 

平安~幕末・明治までの時代から伝わる刀も展示されています。

 

 

展示室3・日本刀と玉鋼を実際に持ってみよう

さて、「展示室3」の出口付近では、本物の日本刀と玉鋼を持ってみることができます。

希望する方は、内線電話で係の人を呼びましょう。

 

刀を持つ際は、ルールがあります!厳守!

・手袋をつける(係員さんが用意してくれます)

・刀身部分は触らない

・刀に唾が飛ばないようにする

・刀を振り回さない

 

実際に、ブログ主が日本刀を構えさせていただいた図。

鍔(つば)や柄(つか)は装着されておらず、剥き身の日本刀です。

また、平成になって打たれた新しい刀で、なかなかの重量感。

そして、刃を握る緊張感!

 

玉鋼も持てます。

小学生でも持てる重量です。

 

なお、日本刀を持てるのは「飲酒していない高校生以上」と「保護者同伴の中学生」のみ。

小学生以下は持てません……

そのかわり、模造刀を持たせてもらえます。

模造刀とはいえ、切っ先は尖ってるし、重量もあるしで振り回し厳禁!

 

 

おわりに

島根県安来市の「和鋼博物館」をご紹介しました。

 

博物館の2階には、安来港から中海、そして対岸の米子市まで見渡せる展望スペースもあります。

アニメやゲームの影響から、日本刀に注目が集まった時期もありました。

古の時代から今に伝わる「鉄の文化」を感じることができる和鋼博物館。

安来市を訪れた際は、是非お立ち寄りください。

 

ここまでの御高覧、ありがとうございました。

 

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