今回、ご紹介する書籍はこちら!
タイトル | だいじょうぶ。ニャンとか生きていけるよ 老子と猫から学ぶ人生論 |
著者 | 文・伊藤淳子(プランナー・エッセイスト)
写真・南幅俊輔(写真家・グラフィックデザイナー) |
出版社 | PHP研究所 |
初版発行年月日 | 2014年3月27日 |
本書は、中国の思想家・老子が残したと言われる書物「老子」をかみ砕いた文章と、ほんわかするネコの写真が組み合わさった1冊になっています。
ネコの悠々自適な暮らしぶりと、人間のしなやかな生き方を探求した老子の言葉が重なり合うというのです。
読んでみると、なるほど自然の流れに身を任せて生きるネコは、一種の人間の生き方の理想像かな、と腑に落ちます。
本記事では、本書の内容を簡単に紹介させていただきます。
本書のテイスト
本書は、老子の教えが、詩のような短文で45個収載されています。
その短文1つにつき、ネコのかわいらしい写真が1枚掲載されています。
短文1つで左側1ページ、写真1枚が右側1ページ、と見開き1ページで1つのセットになっています。
そして、(あまり老子に関係はないけど)猫の豆知識も1つ添えられています。
章は3章に分かれており、それぞれテーマが掲げられています。
1.自信がなくなったあなたに
2.安らぐ気持ちを手に入れて
3.愛するって、すばらしい
そして、それぞれのテーマごとに、15個の老子の教えが紹介されています。
最近、似たようなテイストの本を紹介したような……
老子と猫の教え・45個の主旨を紹介
老子と猫が教えてくれるエッセンス45個を簡単に紹介していきます。
・名前なんかいらない。これじゃなきゃダメってことはない
・キレイも汚いも同じこと
・水のように、空気のようになろう
・てっぺんを目指さない
・快楽に溺れない
・どんくさくても自分は自分。それでいい
・人間も不完全だからいい
・言葉はいらない。多くの無駄な言葉より素敵な一言を
・あるがままに生きればいい
・「小さい」「弱い」「たおやか」って素晴らしい
・目標に振り回されず、自分らしく生きる
・どこに行かなくてもいい
・淡々と行動する
・自分のスタイルを見つけよう
・私の真実は伝わらない。でも、私のことを分かる人はいる。だから、私の存在は貴重。
・お金より大切なものがある。心を空っぽにすると楽になる
・草花のように自然に生きる
・じたばたしない
・人から感謝されなくてもいい
・威風堂々いきる
・いらないものなどない。善は不全の師だが、不善もまた善の師。
・力を誇示しない
・上善水のごとし。水のように生きよう
・どんな人でも、宝石ではなく、道端の砂利の一つのようなもの
・ゆるやかに、心豊かに
・何事にも慈しむ心で接する
・ものごとは柔軟に受け止めよう
・「知ったかぶり」は病気のようなものだよ
・強さより柔らかさでいこう
・大木も最初は小さな苗
・心はいつも空っぽにしよう
・母のような存在になれたらいいな
・「何もない」から役に立つ
・根に始まり、根に戻る。原点回帰を忘れずに
・ひとりひとりは、小さな木にすぎない
・虚勢を張らない
・理屈抜きでいこう
・ものごとに執着しない
・無償の愛を持って行動する
・世の中なんて、「ある」と「ない」が繰り返されているだけ
・五感以外に何かを感じよう
・ひとつひとつ、積み重ねていこう
・生かされて生きている
・大自然のように大きな心を持とう
・ものごとを一面だけで判断しない
ものごとに執着しない
前項で紹介した、老子と猫が教えてくれる生き方での中で、ブログ主が特に気になったのが、この言葉です。
老子曰く、聖人と言われる人は3つの態度をとって、ものごとに執着しないそうです。
1.甚(じん=極端な態度)をとらない
2.奢(しゃ=贅沢)に溺れない
3.泰(たい=怠慢)を戒める
この3か条から思い浮かぶのは「中庸」です。
ものごとのちょうど真ん中を生きること、です。
言うは易く行うは難し、という言葉もありますが、甚・奢・泰を気をつけることを胸に、日々過ごしたいものです。
五感以外に何かを感じよう
もう1つ、ブログ主が特に気になった言葉です。
五感とは、視覚、聴覚、触覚、味覚、嗅覚のこと。
「五感以外に何かを感じよう」とあると、「第六感? スピリチュアルとかオカルトの話?」と思いそうですが、さにあらず。
老子が言いたいのはこうです。
四角いマスも、無限大の大きさとなれば、隅っこがどこにあるか視覚で見ることができません。
人から人へ伝えたいことは、音として耳に聞こえてくるものではありません。気持ちなどというものは、無形なものです。
有形のかたちとして五感で知覚できるもの以外に、大事なものがあるじゃないかな、と言うのです。
おわりに
伊藤淳子/南幅俊輔・著「だいじょうぶ。ニャンとか生きていけるよ」をご紹介させていただきました。
きれいごとのように見える言葉も、実際に猫たちは実践して生きている(ように見える)しなぁ……と腑に落ちる不思議な1冊です。
ネコ効果恐るべし……
ここまでの御高覧、ありがとうございました!
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