先日、「モータースポーツ祭in境港」にいってみた、という内容の記事をUPしました。
その際、TOYOTAが発売している「C+walk」という製品に試乗してみましたので、レビューさせていだきます。
「C+walk」とは
「C+walk」とは、TOYOTAが開発・販売している歩行業務サポーターです。
公式サイトはコチラです。
TOYOTAのお店や、TOYOTAがブースを出展するイベントで試乗することができると思います。
ざっくり言うと「公道は走れない電動3輪車」
2021年11月現在、公道や駐車場は走れず、私有地のみ乗用できます。
このため、製品パンフレットでは「大規模商業施設」「工場・倉庫」「空港・港」などの施設敷地内での利用が想定されています。
広い敷地内で、従業員の移動による肉体的な負担軽減、特にシニア層の労働者への支援が導入ターゲットのようです。
バリエーションとしては、「立ち乗りタイプ」と「座り乗りタイプ」「車いす連結タイプ」の3種類が存在します。
ただし、2021年11月現在は、「立ち乗りタイプ」のみ販売中。
バッテリーは満充電で約2.5時間持ちます。
「2.5時間」が長いか短いかは、使用用途によって違ってくるように思います。
定価は「1台341,000円+消費税」となっており、電動車イスや原付バイクよりは高値のようです。
免許不要の操作性
操作するには、ハンドルについている「アクセルレバー」「ブレーキレバー」「バックボタン」を使います。
ハンドルに全ての操作機能が集中していますので、手だけで運転できます。
足は使いません。ペダルなどはなく、棒立ち状態です。
操作の際は、レバー・ボタンを「押す=ON」or「離す=OFF」だけ。
シンプルですね。
10歳前後の子どもでも運転できるぐらいです!
試乗してみた感想
やはり、歩くより楽ですね。
時速2~6kmくらい出るようですが、感覚的に小走り~ジョギングくらいの早さでしょうか。
立っているだけで、この速度で移動できるのは、繰り返しになりますが楽です。
右や左に曲がるとき(旋回時)も、体重移動は必要ありませんし。
なお、試乗時には身長140cm以上の条件がありました。
そのため、子どもでも、身長があれば試乗可能でした。
実際に私の子どもも試乗することができました。
複雑な操作がないのはいいですね。
無粋だけど、おせっかいな感想
さて、試乗して楽しませていただいたのですが、試乗後に湧いた疑問点もあります。
ナニ様目線かわかりませんが、感じた疑問点も描いてみます。
段差への対応は大丈夫か
試乗は、段差のない駐車場をフィールドにして行われていました。
さて、公道での走行も想定されているとしたら、対段差・衝撃性の機構が必要ではないかな?、と。
また、屋内でも、工場内や倉庫といった場所は、段差が激しいところがあると思います。
(既に備えてあったらゴメンナサイ。試乗時にはわかりませんでした。)
「車いすタイプ」は既存のシニアカーと、どう差別化する?
「C+walk」のバリエーションとして、「車いすタイプ」が2022年に発売を予定されています。
さて、2021年現在、公道(歩道)をご年配の方がシニアカーに乗って走行しているのを街で見かけます。
ざっとインターネットで調べると、「C+walk」よりシニアカーの方が安価かもしれません。
そうなると、どのポイントでシニアカーと差別化するのでしょうか?
ボタン・パネル系の形状・突起を大きくしてはどうか
誤操作の可能性が大きくなるのもあると思いますが、厚い手袋をした際の操作のしやすさも追及してみてはどうでしょうか。
寒冷地や大型冷凍庫内での作業などを想定してはどうかな、と。
「立ち乗りタイプ」に「牽引機能」を付加してはどうか
カーゴなどに連結できると、活躍するシチュエーションが増えると思います。
築地や豊洲で運用されている「ターレット」のイメージですね。
以上、言いっぱなしで申し訳ありませんが、湧いた感想でした。
まとめ
業者向け商品(商業施設や工場が利用場所)なので、個人として購入することはないとは思いますが、新しいジャンルの機器に触れる機会があり楽しかったです。
将来、安価になり公道が走行可能になれば、シニアの方達に喜ばれるのでは、と思いました。
技術的・法的な困難さはあると思いますが、その困難に立ち向かわれている開発者の方へ応援したくなります。
ぜひ、頑張ってください!(既に頑張っておられますが、私の語彙力が……)
ここまでの御高覧ありがとうございました!
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