【鳥取県南部町】手間要害山(要害山)に登ってみた

山陰遊覧記

今年、伯耆大山(標高1,709m)の登山にチャレンジすることが決まった我が家。

伯耆大山は、中国地方最高峰の山。

ブログ主と妻は、20代前半に登ったことがあるものの、今は10年以上のブランクが。

そこで、伯耆大山より低い山を登って練習することに。

 

ということで、今回登山するのは、鳥取県南部町の手間要害山。

要害山とも呼ばれている標高334mの低山です。

2023年4月8日(土)に、実際に登山しましたので、ご紹介します。

 

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手間要害山について

古事記に「手間山」という名で登場する山。

出雲大社に祀られている大国主(おおくにぬし)が、兄弟神に謀殺された舞台となった場所です。

その謀殺に用いられた大岩は、手間要害山のふもと「赤猪岩神社」で封印されています。

(赤猪岩神社の紹介記事はこちら↓)

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また、「手間要害山」の名のとおり、古来より軍事拠点・砦として活用されていました。

戦国期の尼子氏・毛利氏の攻防の記録に、同地の記載が残っています。

 

なお、近隣の島根県にも「要害山」と名付けられた山があり、判別しやすいよう、鳥取県南部町の方の山は「手間要害山」と呼ばれているそうです。

山の名前 手間要害山(てまようがいさん)/要害山(ようがいさん)
標高 334m
住所 鳥取県西伯郡南部町寺内
アクセス JR「米子」駅から車で約15分
駐車場 5台程度あり(無料)
トイレ なし

 

手間要害山の風景

2023年4月8日(土)、雲量は少なくないものの、天候に恵まれたことを喜びつつ、手間要害山へ。

駐車場

麓の「赤猪岩神社」の駐車場の近くに、登山用の駐車場があります。

駐車場へ通じる道路は、車1台分の幅の、農道のような細道です。

 

駐車場に近づくと、4月らしく桜のお出迎え。

 

駐車スペースの区切りや車止めはありません。

駐車場は溜め池に隣接・柵がないので、車のバック時に御注意!

 

登山道入口

駐車場のすぐ近くに登山道入り口があります。

 

登り坂に入る前に、案内板と杖用の竹がかけられています。

 

登山道

登山道は、ほぼ1本道。

舗装などはなく、悪天候時は足場が悪くなるでしょう。

ブログ主の登山時は、前日に雨が降っていたためか、少しぬかるんでいました。

 

春らしく緑豊かな登山道。

木々が登山道を覆うように茂っておらず、日光・風が終始差し込む明るい登山が楽しめます。

 

清水川ルートとの合流地点

今回、登山ルートとした「手間要害山・登山駐車場」からの道と、山のふもとに鎮座する「赤猪岩神社」や「清水井」から登るルートが合流する地点があります。

手間要害山の登山ルートで、分岐になるところは、ここだけのようです。

 

山頂の神社跡

山頂には、崩れた鳥居など、神社が建立されていたことを偲ばせる遺構が残されています。

現在、手間要害山のふもとに鎮座する「赤猪岩神社」が、かつて、この地にあったそうです。

 

山頂からの景色

山頂からは、南部町~米子市を抜けて日本海が望めます。

 

伯耆大山の姿も望むことができます。

桜が散り出した季節ということもあり、大山山頂の残雪も溶けだしています。

 

帰り道

山頂で休憩後、来た道を戻り、帰途につきます。

登山道は、階段状に整備されていないので、滑らないように注意しながら下ります。

 

登山に要した時間

40代の父母・小学校高学年と低学年の女の子の4人パーティで挑んだ今回の登山。

登山の所要時間を報告します。

行動 時刻 所要時間
登山開始 11:06
山頂到達 11:53 登山に47分
山頂で休憩 (食事はしていない) 休憩8分
山頂出発 12:01
下山完了 12:50 下山に49分

登り・下りとも、約1時間を見込めばよいかと思われます。

 

 

おわりに

鳥取県南部町の「手間要害山」をご紹介いたしました。

 

農道の奥に位置する駐車場が、少々わかりづらいですが、2時間のハイキングを楽しめます。

山頂で食事できますが、この一帯にトイレや水場はありません。

(付近の赤猪岩神社の駐車場にトイレがあります)

ちなみに、ブログ主が登山した際は、下山した後に、空いていた駐車場で昼食をとりました。

ここまでの御高覧、ありがとうございました。

 

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