米子駅を南側に出て、さらに南方面に歩いていくと、中国山地をなす山々が広がっています。
その山々のたもと、米子市陰田町(よなごしいんだちょう)で、戦国の世よりも前から鎮座していた「犬田神社」。
いろいろな周辺神社を合祀してきた歴史もあり、数多くの神様を祀っています。
2023年3月13日(月)にお参りさせていただいたので、ご紹介いたします。
犬田神社について(御由緒・御祭神・位置情報など)
御由緒
創立年代不詳。
ただ、神社が鎮座する米子市陰田町が、「犬田(いんだ)の庄」と呼ばれていた戦国(室町)時代には、既に神社が建立されていた記録が残されています。
古くは「山王大明神」と称して、明治時代に入って現在の「犬田神社」と改められました。
なお、名を改めた際、周辺地域の衣那荒神社・高良神社・北野神社・鷲神社が合祀されました。
御祭神
犬田神社で祀られている神様は、なんと25柱もいらっしゃいます!
下に列記させていただきます。
・大己貴命(おおなむちのみこと)
・国常立尊(くにのとこたちのみこと)
・天忍穂耳命(あめのおしほみみのみこと)
・国狭槌尊(くにのさつちのみこと)
・伊弉冉尊(いざなみのみこと)
・瓊瓊杵尊(ににぎのみこと)
・惶根尊(かしこねのみこと)
・天御中主尊(あめのみなかぬしのみこと)
・建御名方命(たけみなかたのみこと)
・猿田彦命(さるたひこのみこと)
・高皇産霊尊(たかみむすびのみこと)
・下照姫命(したてるひめのみこと)
・瀛津姫(おきつひめのみこと)
・牛尊(うしのみこと)
・彦火火出見尊(ひこほほでみのみこと)
・悪王子(あくおうじ)
・蹈韛姫(たたらひめのみこと)
・素盞嗚尊(すさのおのみこと)
・仲哀天皇(ちゅうあいてんのう)
・奥津彦命(おくつひこのみこと)
・奥津姫命(おくつひめのみこと)
・木花咲屋姫命(このはなさくやひめのみこと)
・武内宿祢命(たけのうちのすくねのみこと)
・道真公(みちざねこう)
・稲背脛命(いなせはぎのみこと)
位置などの情報
公式サイト | なし |
住所 | 鳥取県米子市陰田町1440 |
ジャンル | 神社 |
アクセス | JR山陰線「米子」駅から徒歩で約30分 |
駐車場 | なし |
トイレ | なし |
犬田神社の風景
2023年3月13日(月)、朝起きて身支度を整えた後、徒歩にて犬田神社に向かいます。
駐車場
参拝者用の駐車場は、ありません。
周囲は、民家と農地、それと幅が広くない車道ばかりですので、無理な駐車はご遠慮ください。
社号碑・境内入口
犬田神社の境内入口は、「鳥居」がありません。
社号碑(石碑)と、神社の案内板に挟まれた石階段が、神社入り口になります。
いざ、境内の中へ。
石段を見上げると、「鳥居」が待ち構えていました。
鳥居
「鳥居」のたもとで足を止め、一拝します。
「鳥居」をくぐると、参道の先に「随神門」が見えます。
随神門
石段を登り、「随神門」もくぐらせていただきます。
「随神門」を撮影した写真が、神域の木立ちで暗くなっております。すいません。
「随神門」の先は、ようやく「拝殿」の姿が見えました。
拝殿
「拝殿」にて、25柱の神様に御挨拶をしましょう。
「拝殿」前には、歴年の風雪を感じさせるたたずまいの狛犬さんが2対いらっしゃいました。
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二拝二拍手一拝。本日、参拝させていただく御縁をいただき、ありがとうございます。
神額には、「村社・犬田社」とありました。ちょっと文字がにじんでいますね。
本殿・弊殿
「拝殿」裏にまわり、「本殿・弊殿」を拝ませていただきました。
社務所
「拝殿」の手前には「社務所」がありましたが、人気はありませんでした。
倉庫?
「本殿」脇には、倉庫と思しき建物がありました。
その建物の周りには、青々とした竹が乱立しており、涼しげな雰囲気がブログ主的には好きでした。
裏参道
「本殿」裏には、自動車が1台通れる幅の参道がありました。
先に進むと、米子バイパスと繋がっていました。
お祭りの時の資材搬入などに用いられている道なのかな?
おわりに
鳥取県米子市の「犬田神社」について紹介させていただきました。
戦前に立てられた社号碑、日露戦勝記念と彫られた石碑、江戸時代の天明年間に奉納された灯籠……
随所に歴史を感じさせ、それでいてキレイに整備されている犬田神社。
境内でゆっくりとノスタルジーな雰囲気を味わっていたい……のですが、1つだけ残念なことが。
それは、境内の裏を米子バイパスが走っているため、車両の走行音がよく聞こえることです。
(ブログ主の主観ですが)「神社」と「静謐さ」は親和性が高いんだなぁ、とつくづく感じました。
ここまでの御高覧、ありがとうございました!
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