前作「マラソン1年生」の続編である「マラソン2年生」。
順位やタイムをストイックに求めるのではなく、「走る」のを楽しみ、走った後の「ごほうび」を楽しむ喜びを教えてくれるコミックエッセイです。
タイトル | マラソン2年生 |
著者 | たかぎなおこ(イラストレーター) |
出版社 | KADOKAWA |
初版発行年月日 | 2010年12月6日 |
本記事では、本書の内容をおおまかに紹介させていただきます。
あらすじ
前作にて、マラソンを始めた最初の1年間をコミックエッセイに綴った著者。
その1年のシメとして、ハワイ・ホノルルマラソン(42.195km)の完走を果たしました。
さて、マラソンを始めて2年目に突入し、今後の目標を考えることに。
もっと、速く走れるようにタイムを攻める?
もっと長距離を走れるようになってみる?
鍛えこんで、アスリートの身体を手に入れる?
そう考える中で、なにかの大会の開会式で元マラソン選手が行っていた言葉を思い出します。
「マラソンは、速く走っても、速く走らなくてもドッチでもかまいません。
最後まで自分のペースを守って、気持ちよくゴールしましょう!」
別に、誰に強制されて走っているワケでもないし、
練習がキツいのが嫌になったり、ケガしてもしょうがない。
いつまでも元気に走っていられるようなランナーになりたい!
(そして、いつまでもごほうびのビールを飲めるように~)
そう決意した著者の「楽しんで走る」マラソン2年目珍道中が始まります……
本作のテイスト
「あらすじ」のとおり、走ることや走った後のごほうびを楽しむマラソン2年目の著者とそのお友達。
いろいろなマラソンに参加したり、トレラン(山岳地など様々な地形での中長距離走)や駅伝にも参加してみたり。
特に、駅伝に参加する際、自分のチームやライバルチームと、ランニング仲間が増えていき、世界がどんどん広がっていくさまが見ていて(学生ではありませんが)青春してるなぁ……といった感じ。
また、2年目だからこそ(?)の体験を踏まえた走り方のテクニック的な話も載っており、前作から著者の成長ぶりも感じられます。
そして、国内各地のマラソン開催地の旅情を楽しんだり、シューズなどの買い替えショッピングを楽しんだり。
なにより、ごほうびのビール「ごほうビール」を随所に楽しんでおり、本作でも(汗をかいた後に)お酒が飲みたくなる1冊となっています。
参加したマラソン大会
本作で著者が参加したマラソン大会を紹介させていただきます。
志摩ロードパーティハーフマラソン(三重・4月)うち21kmの部
巨峰の丘マラソン(山梨・9月)うち10kmの部
※前作に続き2回目の参加
なかうみマラソン全国大会(島根・11月)うち21kmの部
つくばマラソン(茨城・11月)うち10kmの部
クリスマスチャリティマラソン(東京・12月)うち15kmの部
日産スタジアム駅伝(神奈川・2月)4人チームの駅伝
ヨロンマラソン(鹿児島・3月)42.195km
おわりに
たかぎなおこ・著「マラソン2年生」を簡単ですが、ご紹介いたしました。
マラソンやランニングに限らず言えることですが、趣味を見つけて自分の交友関係というか、世界が広がっていくのは素晴らしいことだな、と感じました。
そして、その素晴らしさを体感するのに「年齢」は関係ないな、と。
関係があるのは、「1歩」走り出せるか・走り続けられるか、ということだな、と。
いつまでもランナ(=趣味)を楽しめる元気というのは、趣味を楽しむということから生まれるのだと。
(鶏が先か、卵が先か、みたいな話ですが)
「年甲斐もなく……」と行動を起こさないのはもったいない。
そうつくづく感じた1冊でした。(著者は、高齢・老齢と言うわけではありませんが(笑))
ここまでの御高覧、ありがとうございました!
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