今回、ご紹介する書籍はこちら!
タイトル | 心をいやす2人キャンプ 心が疲れたら、キャンプに行こう。 |
著者 | マツオカミキ(オリジナル文具ブランド「じぶんジカン」代表) |
出版社 | 芸術新聞社 |
初版発行年月日 | 2020年3月30日 |
本書は、夫婦2人だけでキャンプに行くという「2人キャンプ」にハマった著者が、その魅力を伝えてくれます。
また、未経験者に向けたキャンプの準備・やり方指南も収載されています。
本書を読んで「2人キャンプ」に魅力を感じたら、すぐキャンプに行ける実用的な1冊となっております。
本記事では、本書の内容をおおまかに紹介させていただきます。
2人キャンプの魅力
「2人でキャンプに行って、何してるの?」
著者が「夫婦でキャンプに行く」のが趣味だというと、よく聞かれるそうです。
これに対する回答はこちら。
「なにもしないんだよ」
心許せる人と、「ただ生きている」ことを大自然の中で実感する幸せ。
じっくり、ゆったりと焚火を囲んで本音を語る2人の時間。
たまには、写真をとったり、本をゆっくり読んでもよし。
特別なことは何もせずにのんびりするのが、「2人キャンプ」の醍醐味です。
2人キャンプでの時間の過ごし方の例
時計ではなく、太陽の動きとともに過ごし、無理なスケジュールは組まない。
これが「2人キャンプ」の過ごし方です。
とはいえ、これではざっくりしすぎ。
著者も、2泊3日のスケジュール例を収載してくれていますので、紹介します。
時間はだいたいのイメージで。
【前日】
・食材の買い出し&下ごしらえ
・キャンプ場の道のり、周辺の入浴施設・買い物拠点などの下調べ
【当日・1日目】
・08:00 出発
・11:00 道中で昼食(外食やお弁当)
・12:00 キャンプ場にチェックイン
・12:30 テント(タープがあればタープも)設営
・13:00 まったりタイム
・16:00 夕食準備開始
・17:00 夕食
・18:00 まったり焚火タイム
・21:00 就寝
【当日・2日目】
・05:30 起床
・06:00 朝食
・07:00 まったりタイム
・10:00 テント撤収開始
・12:00 キャンプ場のチェックアウト
・12:30 キャンプ場近隣の入浴施設でお風呂
・18:00 帰宅
2人キャンプに必要な道具
キャンプ未経験だけど、「2人キャンプ」に興味を持った方。
キャンプには必要な道具はありますが、まずはミニマムに始めましょう。
最低限必要な道具は、ざっと5品。
・テント(設営簡単・2人で過ごせるサイズ・コンパクト収納) | ・クーラーボックス |
・テーブル&チェア | ・寝具(マットと寝袋) |
・ランタン |
この中で、テントは最重要品!
まず、サイズですがメーカー推奨の使用人数が1~2人用だと少し窮屈かもしれません。
2~3人用がオススメ。
そして、テントのタイプは「ワンポールテント」が、15分程度で1人でたてられ、コンパクトに収納もできて、オススメです。
テーブル&チェアは、お好みで。
実際に座りやすくて、くつろげるのを確認して買うのがオススメ。
高さが、高いと食事がしやすく、低いとくつろぎやすいです。
寝具(寝袋とマット)も重要です。
寝袋は、キャンプを行うシーズン(本書では春~秋をオススメされています)を考慮しましょう。
マットは、枕と一体化した「インフレーターマット」がオススメ。
寝る際の地面の影響(凸凹・冷え)を軽減することができます。
そして、キャンプ場へのアクセスは、ほぼ自動車が必要になりますので、お持ちでない方はレンタカーを用いるとよいでしょう。
また、持っておくと便利なモノもリストを紹介します。
【リビング関係】
・タープ | ・ランタンスタンド |
【調理/焚き火関連】
・シングルバーナー&ガス缶(調理用熱源) | ・スポンジ・たわし |
・バーベキューグリル(網) | ・クッカー(いわゆる飯盒) |
・お皿・コップ・箸 | ・トング |
・洗剤 | ・皮手袋・軍手 |
・焚火台 | ・炭・薪 |
・着火剤 | ・ライター |
・火消し壺 | ・バケツ |
【その他】
・レインウェア | ・ラップ・キッチンペーパー |
・虫除けスプレー | ・ハンギングネット |
・救急セット/常備薬 | ・ウェットティッシュ |
・レジャーシート | ・予備の電池 |
・ゴミ袋 | ・カメラや本 |
ちなみに、著者がオススメするキャンプの時の書籍はコチラ!
失敗しないキャンプの選び方
キャンプ場選びのポイントは5つ!
1.家から行きやすい距離である(強行日程でない)
2.管理棟が充実している(飲食物の販売があれば助かる)
3.レンタル用品がある(忘れ物などの対応にも利用できる)
4.トイレやシャワーがキレイ
5.オートサイト(テントの横に車が停められる)がある
キャンプ場の楽しみ方には、様々なスタイルがあります。
1人や2人でゆったりしたい人や、大人数でわいわい盛り上がって楽しみたい人。
連休や夏休み期間中は、混みやすいということもありますので、「2人キャンプ」をする著者は、比較的すいているオフシーズンにいくようにしています。
また、入場人数に制限があるキャンプ場や、区画が仕切られているキャンプ場もあります。
キャンプの書籍や雑誌、インターネットの検索やSNS、キャンパーの個人ブログなどを参考にするのもいいでしょう。
2人キャンプごはん
シングルバーナー(コンパクトガスコンロ)で調理するもよし。
焚き火台を使って炭火を起こして料理をするもよし。
もちろん、なにも機材を用意せず、調理済みの料理を持ち込んで食するもよし。
インスタント食品(カップ麺など)でもよし!
野外で食べる。それだけで、その味は格別です。
「キャンプだから野外調理!」と肩ひじ張らず、まずは野外で過ごし、寝起きする時間を楽しむ「キャンプ」を始めるのもよいです。
とはいえ、ハンドドリップで、野外にコーヒーを淹れて楽しむのが楽しい!!とも、本書でオススメされています。
キャンプのルールとマナー
キャンプでは、ルールとマナーが存在しています。
本書では、「キャンプの事前に知っておくべき」と、1章を割いて、キャンプに臨む際の確認事項を紹介しています。
【ルール】
・キャンプ場のルールをチェックイン時にしっかり把握。
・消灯時間(キャンプ場ごとに設定あり)以降は、明かりを絞って、静かに過ごそう
・ごみはしっかり分別しよう。持ち返りルールの場合は、必ず持ち返りましょう。
・キャンプ場内では、車は徐行。
【マナー】
・他人のサイト(他人のテント周辺)に立ち入らない。通らない。
・夜の物音は最小限にする。音は思ったより響き渡りますよ。
・音楽や楽器、大声や放歌は控える。(禁止の場合もあります)
・自然を痛めない
・地面での焚き火が禁止の場合、焚き火台を使用しましょう。
・焚き火台を使うとしても、下の芝生を熱で痛めるので「焚き火シート」を利用しよう。
【逆に周囲が……な場合】
・周囲の音や雨風が気になって寝れない場合、耳栓やイヤホンを用意しよう。
・雷が鳴ってきたら、車の中に避難しましょう。
・体調が悪化し、救急の場合は、キャンプ場の管理人や救急車を助けに呼びましょう。
・夜中にトイレに行きたくなったら、必ず光源(ランタン等)を持って出歩きましょう。
・2人でキャンプに行って、現地でケンカした場合は……冷静になって乗り越えましょう(笑)
雨キャンプの楽しみ方
雨が降っても、キャンプは楽しいものです。
しとしと降る雨の中、テントの中でお酒や食事をしたり。
雨粒がタープやテントを叩く音に耳を傾けて見たり。
雨に濡れた木々のしっとりとした風景を楽しんだり。
多少の雨でもキャンプに行くという著者ですが、もちろん限度もあります。
著者の判断基準を紹介させていただきます。
出発前の状況 | キャンプの判断 |
・降ったりやんだりの小雨の予報 | 〇決行 |
・一時的な通り雨の予報 | 〇決行 |
・1日中降雨の予報 | ×延期 |
・台風・暴風雨の予報 | ×延期 |
また、雨キャンプをする際に、持っていくべきアイテムもあります。
・大きなビニール袋 | ・レジャーシート |
・グランドシート | ・防水スプレー |
・レインウェア | ・傘 |
そして、水はけの良いサイト(テント設置場所)を選びましょう。
傾斜があるキャンプ場の場合は、斜面の上側を選びましょう。
また、谷になったり、水の通り道になっているような場所も避けましょう。
キャンプ中に雨が降り出した場合は、雨雲レーダーの予報を参考にしましょう。
ちょっと小雨になるだろうから、このタイミングで撤収!などなど。
おわりに
マツオカミキ・著「心をいやす2人キャンプ」を簡単ですが、ご紹介いたしました。
「自分と向き合う時間」を夫婦やパートナー、友達と「2人で楽しめる」のが、2人キャンプ。
ソロキャンプにはない、心許した人と一緒だからこその安心感や会話ができる楽しみがあります。
また、グループキャンプほど賑やかではないので、自分と、また相手とじっくり向き合うことができます。
そして、自然に触れるという「癒し」を全身で感じられます。
本書では、著者以外に「2人キャンプ」を楽しんでいるキャンパーたちの声を集めた記事も収録されており、「2人キャンプ」の魅力に引き込まれること間違いなし!
ここまでの御高覧、ありがとうございました!
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