今は昔の鎌倉時代より、上方街道や出雲街道を行く旅人が、旅の安全を祈ったとされる伯耆国(現・鳥取県西部)の要衝にある神社です。
2022年9月14日に、ブログ主がお参りさせていただいたので、御紹介させていただきます。
天萬神社について(御由緒・御祭神・御利益)
天萬神社の主祭神は、天照皇太神(あまてらすすめおおかみ・表記は天萬神社の掲示にならいました)。
御利益としては、旅の無事・安全。
鎌倉時代、この土地の長者は、伊勢神宮を篤く信奉していまして毎年参拝していましたが、歳をとり弱った足腰で参拝することが難しくなってきました。
そこで、長者は自分の住む地域の近くにお伊勢さま=天照皇太神を祀り、信仰したいと願うようになりました。
すると、今の天萬神社の位置に吉兆が現れ、これを聞いた長者はそこに神社を創建したと言います。
(下の写真は、天萬神社の中門に掲げられた御由緒)
公式サイト | なし |
住所 | 鳥取県西伯郡南部町天萬990 |
ジャンル | 神社 |
アクセス | JR「岸本」駅から車で10分程度 |
駐車場 | あり。無料3台程度 |
トイレ | あり |
天萬神社の風景
2022年9月14日、秋晴れの空の元、いざ参拝へ。
駐車場
天萬神社の境内に横付けする形で駐車できるスペースがあります。
(写真で青い車が止まっている箇所)
神社近辺には保育園がありますので、車でお越しの際は、周囲への注意やスピードに気をつけてください。
鳥居
ますは「鳥居」を一拝して、くぐらせていただきます。
視線の先には、「中門」、さらに奥に「拝殿」が見えます。
手水舎
「鳥居」のそばに、身をお浄めする「手水舎」があります。
溜まっている水を柄杓ですくって身を浄める形式でした。
身を浄めたら、石段を登って「中門」へ向かいます。
中門
緩い石段を登り、「中門」をくぐります。
「中門」には、天萬神社の御祭神・御由緒・変遷が掲げられています。
参道
「中門」をくぐると、まずは高い木々、その向こうに狛犬さん達と「拝殿」が見えます。
天萬神社の特徴でしょうか。
左側の吽形の狛犬さんは新旧あわせて4体。
対して、右側の阿形の狛犬さんは新しい1体のみ。
左4:右1と、アンバランスに感じる狛犬の配置は、不思議な感じですね。
「拝殿」に向かって左側の吽形(口を閉じている)狛犬さん4体の写真がこちら。
こちらが、「拝殿」に向かって右側の阿形(口を開けている)狛犬さん。
拝殿
二拝二拍手一拝で神様に御挨拶。
本殿
「拝殿」裏の「本殿」。
境内摂社「熊野神社」
「拝殿」に向かって左側には、摂社「熊野神社」も鎮座しています。
こちらの御祭神は、伊邪那美命(いざなみのみこと)。
国を生み、神を生んだ日本の母神ですね。
こちらの狛犬さんは、左右1対。
二拝二拍手一拝で、こちらの神様へも御挨拶。
お社の建物内にも、小さく青い狛犬さんが1対。かわいらしい。
お社の柱の基部には、龍さんも。
また、「熊野神社」のそばには、この記事の冒頭で紹介したものと違う「鳥居」が!
この「鳥居」をくぐると、すぐに駐車場に出ます。
「熊野神社」としての「鳥居」なのかな?
稲荷社
「熊野神社」と反対側=「拝殿」の右側にはお稲荷様が。
稲荷社を守護する、玉と巻物をくわえた狐さんが1対いらっしゃいます。
お稲荷様に御挨拶。二拝二拍手一拝。
神輿蔵
「稲荷社」の隣には、大きな建物が2棟。
どちらも注連縄やお賽銭箱はなく、倉庫などかな?と思っていたら「神輿蔵」とのこと。
トイレ
「神輿蔵」の奥に回り込むと、トイレがあります。
大樹と末社、お供え台?
「神輿蔵」の隣には、大樹に囲まれた「末社」が2棟ほど鎮座しています。
狛犬さんは1対あるものの、向き合ってないという変則的な配置です。
角度を変えて撮影。
あれ? どちらも阿形(口を開けている)の狛犬さんみたいです。
お祀りしている神様の名を記したものは無く、詳細は分かりませんでした……
ともかく、神域を歩かせていただいたお礼を。二拝二拍手一拝。
「末社」に向かって右側には、儀式に用いられそうな空間が。
お供え物台、かな?
境内の外:忠魂碑
天萬神社の「鳥居」「手水舎」の向かいには、「忠魂碑」が設けられています。
この地域で、日清戦争・日露戦争・太平洋戦争のいずれか、もしくはその3戦役で亡くなられた方々の弔いなのでしょう。
合掌。
おわりに
鳥取県南部町の「天萬神社」について紹介させていただきました。
余談ですが、天萬神社の「本殿」の裏には、鬱蒼とした森がありました。
見つめていると、引き込まれそうな……
そんな自然豊かな森の入り口に鎮座する天萬神社。
御利益は「旅の安全」ですが、願わくば「人生と言う旅の安全」もお祈りさせていただきたいな、と思いました。
欲張り過ぎでしょうか(笑)
ここまでの御高覧、ありがとうございました!
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