今回、ご紹介する書籍はこちら!
タイトル | ひとりで生きていく |
著者 | ヒロシ(芸人・ソロキャンプYouTuber) |
出版社 | 廣済堂出版 |
初版発行年月日 | 2019年11月13日 |
本書は、「ヒロシです。。。」のフレーズでお笑いでブレイクするも、芸能界の空気と自分の生き方が折り合わず、テレビ出演等を控えるようになり、ソロキャンプ(1人でキャンプする)YouTuberとして成功を収めたヒロシさんの「生き方」について書かれたものです。
50歳目前にして、中年独身男の等身大の姿と本心をさらし、「ひとりで生きることもできる。それは旅をするように日々生きる、ということ」と総括されています。
こうかくとカッコイイことが書いてあるような気もしますが、そうでもありません。
「美人女優から求婚されたら結婚する!」みたいなことも書いてあります。
そういった俗物的(失礼!)なところも含め、等身大のヒロシさんの生きざまは、組織の中で生きることに息苦しさを感じた私(ブログ主)も大いに共感するところがありました。
「こういった生き方があるんだな、私も生きていてイイんだな」
そう思える1冊です。
本記事では、本書の内容をおおまかに紹介させていただきます。
本書の要点
本書では、著者が各章のポイントごとに要点を1文でまとめられています。
その要点を紹介させていただきます。
人間関係をどう考えるか
・昨日は友でも今日は他人、ということもある。人間関係に絶対的なものはない。
・強くつながった人間関係を信じ切ることは危険。人間関係は流動的なもの。
・二度と会うことのない人でも丁寧に接する。「旅の恥は掻き捨て」ではない。
・できないならば、中途半端に群れない。中途半端につるまなければ嫌われることもない。
・気が合うより共通の話題があることが大切。共通の趣味・話題を通じたゆるい人間関係を築こう。
・他人に勝手に期待しない。他人に期待する生き方は、他人に絶望する生き方。
ひとりで生きられる場所に逃げていい
・置かれた場所で咲くのはしんどい。逃げ込んだ場所でも咲くこともできる。
・モテない人でも、環境を変えたらモテる。自分を必要としている人は意外にたくさんいる。
・必要ないのは、根拠のない自信。
・みじめな場所にいると、よからぬ「一発屋」=犯罪者になる危険も。人と自分を比べない。
・「終わった芸人」でもソロキャンプYouTuberとして復活できた。生き方のタネをたくさん蒔こう。
・値踏みされる名刺は出さない。名刺のいらないフラットな付き合いを心がけよう。
・無駄な敵は作らないようにしよう。しかし、「等身大で生きる」と嫌われることは避けられない。
・大人なんだから尖っていても構わない。デリカシーのない社会の同調圧力に屈する必要はない。
・ひとりぼっちが一番ラク。「ぼっちキャラ」認定されたら煩わしいことから解放される。
ひとりで死ぬためのお金の話
・月収4000万円でもお金は残らなかった。お金があると、多くの人は「浪費家」になる。
・不安の行き着く先はお金。今のうちから節約志向を身につけよう。
・ひとりで気持ちよく死ぬには、多少のお金は必要。
・世の中にあふれている広告や商品は、お金も時間も奪うもの
・何に使い、何に使わないのか。お金に関する哲学を持とう。
・お金が全てじゃないことを知るために、お金を貯める。お金を大事にすることで見えてくるのは、お金じゃない世界。
人生がときめく、ひとりぼっちの暇つぶし
・まずは、お金のかからない趣味を始めよう。学生時代を掘り起こすと、コスパのいい趣味を見つけられる。
・ひとりで始められ、ひとりでやめられる趣味を探す。ソロとは、自由である。
・眠れない夜は、ノートに思い・考えを書きなぐる。
・光が差す趣味との出会いは傍にある。暇な時間を健全に潰す方法を身につけよう。
・たくさんのタネを同時に撒くことが重要。なにが向いているか、何がうまくいくかは、やってみなければわからない。
・(著者は)目の前のことに没頭し、自分をリセットするためにソロキャンプをする。
・最終的には無人島で野垂れ死にするのもいい。どんな状況でも好きにやっていく生き方を模索するのを忘れない。
著者の生き方「ひとりで生きていく」とは
本書の要点について、前章で紹介させていただきました。
人と群れることが苦手で、同調圧力にも屈したくはない。
自分は自分らしく、自活して生きていければ、それでいい。
誰も傷つけず、自分も傷つけずに行きていたい。
そんな思いがにじみ出ているように思えます。
(若い頃は、女性の部屋に転がり込んで生活したこともあるそうですが)
「負け惜しみ」「負け組」「しょせん一発屋」「社会不適合者」
そんな風に思う人もいるかもしれません。
しかし、そうした感じ方をする人は、そういった考えがベースの「世界」の中で生きているのであって、著者の住んでいる(見えている)世界とは、異なった世界なのだと思います。
世界は「一つのように見えて、一つではない」のではないでしょうか。
著者は、著者の「自分がいる・見ている世界」で生きているのです。
ブログ主は、本書を読み終えて、そう思えてなりません。
おわりに
ヒロシ・著「ひとりで生きていく」を簡単ですが、ご紹介いたしました。
「就職して当たり前」
「結婚して当たり前」
「結婚したら子どもがいて当たり前」
「マイホームを持って当たり前」
そんな「固定観念」や「同調圧力」といったものに振り回されなくてもいい。
そう教えてくれる書籍だと思います。
自分が「世界とズレている」と感じている人に、オススメしたい1冊です。
ブログ主も、読了して良かったと思っています。
ここまでの御高覧、ありがとうございました!
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