こんにちは。当ブログで書籍紹介をさせていただいています佐々井と申します。
今回、ご紹介する書籍はこちら!
タイトル | 天使が住みたい冷蔵庫・悪魔が住んじゃう冷蔵庫 |
著者 | 番場 智子(料理・おやつ研究科、笑顔な暮らしアドバイザー) |
出版社 | 主婦の友インフォス |
初版発行年月日 | 2018年10月10日 |
皆さまの御家庭の冷蔵庫の中、キレイですか?
本書は、言うなれば「冷蔵庫の断捨離の本」です。
冷蔵庫の中を整理整頓すれば暮らしも良くなる、というコンセプトのもと、整理整頓の考え方やテクニックを教えてくれる1冊です。
本書をオススメしたい方はこちら。
それでは、本書についてご紹介していきます。
冷蔵庫を掃除するとおこる『いいこと』
1.食材を探す時間が要らなくなる。(時短)
2.何が入っているか、把握できるから買い物の時間も短くなる。(時短)
3.冷蔵庫に入っているものを使い切ることを優先するから、節約と脳トレになり、おまけに料理の幅が広がる。
4.料理が楽しくなる!
そもそも「冷蔵庫」とは?
冷蔵庫はあなたの心の中を表しています
よく「断捨離」の考え方として知られている事として、「自宅の部屋の状況は自分の心の中を表している」と言われています。
本書では、それが「冷蔵庫」にも当てはまるといいます。
冷蔵庫の中というものは、家族以外の人に、めったに見せることがありません。
このことから、来客時に外部の人に見られる「部屋」よりも、「冷蔵庫」は究極のプライベートルームというわけです。
この「究極のプライベートルーム」の有り様が、自分の心の有り様がダイレクトに反映するそうです。
冷蔵庫に住もうとする悪魔と天使
心の中が「イライラする」、「すべてがうまくいかないと感じる」のは、冷蔵庫に悪魔が住んでいるせいかもしれません。
下記のような「冷蔵庫」は要注意です!
・必要なモノがすぐに見つからない
・モノがギュウギュウに詰まっている
・中に何が入っているか把握できていない
・消費期限切れなどの食品ロスが多い
上記とは逆に、天使が住もうとする冷蔵庫は……もうわかりますよね。
上記と逆の状況の「冷蔵庫」です。
「スッキリと片付いた、使いやすい冷蔵庫」は、3つの大きなメリットがあります。
・食材の無駄がなくなるので、お金の節約になる。
・食材が新鮮なうちに使えるので、栄養のある食事が作れ、家族の健康を守れる
・心がすっきりして、余裕ができて、おいしいものを作りたくなる
冷蔵庫は倉庫じゃありません。一時保管庫です
大前提として、「冷蔵庫」や「冷凍庫」は、「食品の老化を抑えること」ができる道具です。
いかに、食品を冷やしたり、凍らせたりできても、保管できる期間には限りがあります。
「老化を止めること」=永久に保管する道具ではない、ということです。
冷蔵庫は、食材を美味しく食べるための「一時的な保管場所」なのです。
食べものをおいしく、かつ栄養価が高い状態でいただくには、やはり、買ってから早めにいただくのが一番です。
冷蔵庫を永久倉庫と勘違いしないように気をつけましょう。
「天使を招くための冷蔵庫」に変身させる方法
本書で紹介されている、自宅の冷蔵庫を、心に余裕をもたらす「天使が住みたい冷蔵庫」に変えていく方法を大まかに紹介します。
ルール1:まず、全部出す
冷蔵庫の中に、何が入っているのか、まず把握します。
それには、冷蔵庫の中身を全部出して、自分の目でみることがベストです。
冷蔵庫の中が空っぽになったら、アルコール除菌スプレーで掃除をするのも良いですね。
また、食品の一時退避場所にクーラーボックスを用意するといいでしょう。
ルール2:ジャンルを分ける
食品のジャンルや目的ごとに仕分けましょう。
この際、消費期限切れや用途不明なモノは処分。
「もう使わないな」と、愛を感じないもの(ドレッシングなど)も思い切って処分が吉。
モノを処分=お金を捨てる、ということです。
自分がお金を捨てているモノの傾向を、ここでしっかりと把握して、これからの買い物に役立ててください。
(ドレッシングを衝動買いするな、など)
ルール3:収納する
「ジャンルを分ける」で仕訳けた食品を、ジャンルごとに、冷蔵庫へしまっていきましょう。
「ジャンルごとに収納する場所を決める」のがいいですね。
「乳製品はこの棚」、「お弁当を作る時に使うものはこのバケット」などなど。
この際、全ての食品が「冷蔵庫を開けてパッと見える・ワンアクションで見えること=見える化」するようにしましょう。
奥の方にモノが見えなくなってしまったら、アウト!
そのモノは「ないもの」と同じです。
冷蔵庫内の冷気の通りと、一目で中身が把握できるよう、「見える化」にすることは重要です。
「天使が住む冷蔵庫」を維持するコツ
一度、「見える化」を達成した冷蔵庫。
この状態を維持するには、いくつかのコツがあるそうです。
ざっくりと紹介していきます。
コツ1:「食品ロス」をなくそう
買い物から帰ったら、すぐに食品を仕分けて、冷蔵庫に収納しましょう。
収納する際のルールは、先ほど紹介した「ルール3」と同じ分け方で行いましょう。
こうすることで、補充量もあわせて、冷蔵庫の中身を把握することができます。
あとは、「食品ロス」が出ないように使っていくだけ。
「食品ロス=無駄な食材の購入」がないので、お財布も喜び、心も穏やかになっていきます。
コツ2:冷蔵庫に「すき間」を残そう
余分にモノを買わず、冷蔵庫にすき間を残しましょう。
「安いから」と買ったものは、必ずしも「必要だから」買ったものとも限りません。
冷蔵庫の「見える化」の維持も兼ねて、冷蔵庫の中に「すき間」ができるくらいの心構えで、買い物の内容を考えていきましょう。
コツ3:金曜日に食材を使い切ろう
献立を工夫して、冷蔵庫の中身を1週間で使い切るように組み立ててみましょう。
「コツ1:食品ロスをなくす」とダブりますが、このことを心がけることによって、食品ロスが防げ、財政面も助かっていきます。
コツ4:定期的に冷蔵庫の中をチェック・掃除
ここまでのコツ1~3を実践していても、人間だれしも完璧に物事は行うことは難しいです。
気をつけていても、「ついつい」買ってしまう食品もあるでしょう。
そこで、定期的に冷蔵庫をチェックする日を設けましょう。
その際は、チェックと同時に掃除もすると衛生的な環境を維持できますので、オススメです。
おわりに
番場智子さんの「天使が住みたい冷蔵庫・悪魔が住んじゃう冷蔵庫」をご紹介してきました。
いかがだったでしょうか。
本書では、当ブログで紹介した内容の詳細に加え、「野菜室・冷凍室」で気をつけたい事、冷蔵庫をスッキリするレシピ(余りがちな調味料を使うレシピ)なども収載されています。
人間をカタチ作っているのは、日々の食事……口にする食品です。
その食品の鮮度・栄養を保つための道具「冷蔵庫」。
この「冷蔵庫」を機能的・有効的に使うには、本書にあるような運用をしていく必要があるのだな、と納得した次第です。
この記事をお読みいただいた方、あなたの冷蔵庫は、どのような状態ですか?
ここまでの御高覧、ありがとうございました!
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