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タイトル | 空間心理カウンセラーの部屋を整えるとお金がやってくる!
たった1カ所、磨くことから! |
著者 | 伊藤勇司(空間心理カウンセラー。片づけ心理研究家) |
出版社 | 三笠書房 |
初版発行年月日 | 2019年5月20日 |
「部屋は自分の心を映す鏡である」
著者は、自分で導き出したこの理論に基づき、「空間心理カウンセリング」やコンサルティングを行っています。
そのカウンセリングとは、ただのモノの片づけだけでなく、依頼者の「心にわだかまっている問題を解決してもらう」ものだそうです。
そして、そのカウンセリングを行う中でわかってきた「豊かさを引き寄せる空間」とは?
それは、「自分で過ごす空間やスタイルが『自分で本当にしっくりくる』ものである」空間です。
そして、その過ごしやすい空間が醸し出す「すがすがしさ」が、「人」、「お金」、そして「運」を引き寄せる、と本書で示されています。
本記事では、その内容の一端について紹介させていただきます。
実は「空間にお金は落ちている」
この「空間にお金が落ちている」は、著者が、セミナーなどでよく言っているそうです。
どういうことか?
それは、「その空間がお金を呼び寄せている」んだそう。
例えば、ものすごく「神聖な空気」に包まれた神社。
また、親切かつ丁寧な対応をしてくれるレストランなどのお店。
こうした場所には「清潔感」とともにあるのが、「すがすがしさ」。
高校球児の夢の舞台の「甲子園」、一流アスリートの競技が行われるスタジアム、壮麗さを誇る「宝塚歌劇」……
そうした場所で感受する「ひたむきさ」が「すがすがしさ」に繋がり、最後には「ありがたさ」になって、お金を出してでも観に行きたい、体験したいという気持ちになるのです。
「清潔感」はあっても、「すがすがしさ」がなければ、人は引き寄せられません。
その「すがすがしさ」に欠かせないのは、「自分の心を表現すること」。
「普通はこうだから……」
「こうした方が儲かるから……」
そうした、自分の心を素直に従っていない空間には「すがすがしさ」が出ないと言います。
『天の時は、地の利に如かず』
この言葉は、例えば、流行りの商品を扱っていても、お店の立地条件が悪ければ繁盛することは難しい、ということです。
地の利……その「空間」の持つ力は、良くも悪くも強いのです。
そして、この言葉には続きがあります。
『地の利は、人の和に如かず』
地の利を得た空間も、そこにいる人の「強い思いがまとう清々しさ」が無ければ、生かせないのです。
清々しい空間は「小さな部分をピカピカに磨く」ことから
それでは、「お金を引き寄せる清々しい空間」をつくるにはどうしたらいいのでしょうか?
仕事に、学業に忙しい毎日の中で、「清々しい」までの「心がけ」を保ち続けるのは至難の業。
それならば、自分の内面ではなく、「外側から」清々しさを生み出せばいいのです。
具体的に言えば「掃除」……ですが、一気に家やオフィスをピカピカにしなくてはいけない、ということではありません。
例えば……
「窓1枚ピカピカに磨いてみる」
「冷蔵庫の棚を1段だけでも整理する」
「シンクを磨いてみる」
そうした1か所に集中して掃除をしてみると、なんとなく「清々しい気分」にならないでしょうか。
そして、その「きれいにする」箇所を広げていきたくならないでしょうか。
これは、「清々しさが、あなたを動かし始めている」のです。
そのスッキリ感をどんどん広げていきましょう。
「もっと清々しい気分になろう」
「清々しくないものは避けよう」
そうした選択の積み重ねで、「清々しい空間を持つ人」=「お金を集める人」になることができます。
「自分にできることを一生懸命に」も重要なポイント
「目の前のことに一生懸命に取り組む」。
清々しい空間を得るには、この純粋さも必要となってきます。
「一生懸命」になるには、どうしたらよいか?
それは、「自分が全力で働けることに取り組む」ことです。
話は逸れますが、「理想的な職場」とはなんでしょう?
「お給料がいい職場」でしょうか。
どうせ会社に勤めていても面白くないのだから、給料のいいところが良い、のでしょうか。
否。
「自分の全力が発揮できる職場」が良いでしょう。
自分の力が発揮できない場所であれば、最終的には心、もしくは体がついていけなくなるでしょう。
本書にはない言葉ですが、「努力は夢中に勝てない」という言葉があります。
中国の論語に出てくる言葉です。
「夢中」になれることは、「ひたむきに」「一生懸命に」うちこむことが自然にできます。
「好きなことに夢中で取り組む人」は、その過程や結果から「清々しさ」を感じさせることでしょう。
「好きなことなんてわからないよ」
という方もいらっしゃると思います。
それゆえ、「自分が全力で取り組めることは何か」を探る、というアクションも必要です。
本書の著者も、先輩から引き継いだ事業が立ち行かなくなって会社を畳んだり、コールセンターや引っ越し屋と転職を経験しています。
その都度都度の職で、いろいろな気づきを得て「空間心理カウンセラー」という転職に行き着けたのです。
むろん、「自分の『使命』『好きなこと』とは?」という疑問を持ち続けていたからこそ、ということもあったでしょう。
流行りを追うことも重要ですが、「その取り組む事に、自分はどれだけ力をこめられるか」を考えることの方が重要だと思います。
自分の中の「和魂」と「荒魂」のバランスをとろう
ところで、日本の神道の考え方の中で「和魂(にぎみたま)」と「荒魂(あらみたま)」というものがあります。
「和魂」は、自分を抑制し、冷静になって必要なことをやっていく心。
「荒魂」は、ひたすら強引に、自分のやりたい事を貫く心。
一見、「和魂」は清い心で、「荒魂」はドロドロした心にも見えます。
そうした見方もできますが、「和魂」が正しく、「荒魂」が間違っているということではありません。
神道の考えはこうです。
「和魂」と「荒魂」の両方がないと、人はうまくいかない、と。
人の理性と欲望の両方を、1つのベクトルに向けて行動する。
これが肝要なのです。
そして、この理性と欲望のベクトルをうまく定めるには、心穏やかに過ごせる「居場所」が必要なのです。
そう。話がループしますが、「お金」という欲望を叶えるにも「すがすがしい空間」が必要なのです。
おわりに
伊藤勇司・著「空間心理カウンセラーの部屋を整えるとお金がやってくる!」を紹介させていただきました。
本書では、神道系の考え方と、お部屋の片づけの関係について踏み込んだ記載も収載されています。
気になるな、という方は、是非、本書を手に取ってみてはどうでしょうか。
ここまでの御高覧、ありがとうございました!
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