【平時に考えよう】我が家の防災・避難計画【地震・洪水・津波・土砂崩れ】

佐々井家の日常

先日、居住している自治体から「わたしの避難ノート」という冊子が配られました。

 

「災害時に命を守るため、防災・避難について、日ごろから考えておこう」

という防災意識の啓発目的のものです。

 

この冊子、防災知識の羅列だけでなく、自分の状況に応じた防災・避難計画を書き込めるようになっていました。

実際にやってみましたので、防災・避難計画の1サンプルになるかなと思い、我が家の場合をご紹介します。

 

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防災・避難計画の立案手順

それでは、冊子の進行に基づいて、防災・避難計画を立てていきましょう。

その手順がこちら。

本記事の次章で、各手順のおおまかな内容をご紹介していきます。

 

1.防災について知る

2.ハザードマップの確認

3.避難場所を想定

4.避難手順の設定

5.持ち出し袋の用意

6.非常用備蓄の用意

7.家族で防災会議・防災散歩を行って、防災意識を共通化

 

防災について知る

まずは、防災に関する知識に触れましょう。

最初は、次の3点ほどの項目について知っておきましょう。

災害時に必要なのは、自助・共助・公助

災害での被害を最小限に抑えるためには、以下の3点が必要になってきます。

自助 まず自分自身の身の安全を守る
共助 地域や周囲の人たちと協力して助け合う
公助 市や消防などの公的支援・復旧・復興

まずは、自分の命を守り、要救助者とならないよう、「自助」の能力を高めていきましょう。

 

居住区の災害リスクを知る

市の広報などから、過去に起きた居住地域の災害の歴史に触れましょう。

想定される災害の種類を知ることができます。

※ブログ主の居住区での想定災害……大雨による水害、土砂災害、地震、大雪、津波

 

災害時の警戒レベル

行政から発令される、災害の警戒レベルや住民避難情報について知っておきましょう。

警戒レベル 避難情報・指示 状況 とるべき行動
緊急安全確保
大雨特別警報
氾濫発生
災害発生・または切迫 命の危険あり。ただちに安全確保
避難指示
土砂災害警戒情報
氾濫危険水位
災害のおそれ高い 危険な場所から、すみやかに避難
高齢者等避難
大雨・洪水警報
避難判断水位
災害のおそれあり 避難に時間がかかる人は避難
大雨・洪水・高潮注意報
氾濫注意水位
気象状況悪化 自分の避難行動を確認
早期注意情報 今後気象状況悪化のおそれ 災害への心構えを高める

 

ハザードマップの確認

自治体が発表している、各種ハザードマップを確認しましょう。

ハザードマップとは、想定される浸水や土砂災害のレベルを地図に落とし込まれたものです。

ブログ主の居住地区について、自治体が公開しているハザードマップは、以下のようなものがありました。

・洪水ハザードマップ

・津波ハザードマップ

・土砂災害警戒区域マップ

 

避難場所を想定

避難場所については、以下の4パターンが考えられます。

指定緊急避難場所・指定避難所の開設場所などは、ハザードマップなどで公開されています。

避難場所名 説明 避難場所の例
指定緊急避難場所 災害の危険から避難する場所。長く滞在する場所ではない 公園・学校のグラウンドなど
指定避難所 災害の危険がなくなるまで一時的に避難する場所 公民館・学校の体育館など
親戚・知人の家 安全な地域に、身を寄せられる親戚・知人の家
自宅(在宅避難) 水・食料などの備蓄があり、浸水などの想定区域外の場合

なお、避難する際、土砂災害などの危険警戒区域は通らない必要があります。

 

避難手順の設定

警戒レベルに応じた、とるべき行動(避難)を設定・認識しましょう。

警戒レベルの表を再掲します。

警戒レベル 避難情報・指示 状況 とるべき行動
1・2 早期注意情報
大雨・洪水・高潮注意報
気象状況悪化 自分や家族の避難行動を確認
高齢者等避難
大雨・洪水警報
災害のおそれあり 避難に時間がかかる人は、安全な親戚・知人宅や指定避難所に避難
避難指示
土砂災害警戒情報
災害のおそれ高い 危険な場所から、すみやかに安全な親戚・知人宅や指定避難所に避難
緊急安全確保
大雨特別警報
災害発生・または切迫 命の危険。ただちに安全確保

避難に関する情報として、500m歩くのに大人で約6~8分、高齢者は約10分かかる、という目安があります。

また、浸水時に、水位がひざの高さを越えると歩くことが難しくなります。

目安としては、大人の男性で水位70cm、大人の女性で水位50cmとされています。

加えて、浸水した道路では、側溝や段差、開いたマンホールが見えず、危険です。

このため、浸水前に避難を完了することが基本であり、既に水が迫っている場合は、少しでも高い場所に避難する「垂直避難」をしましょう。

 

持ち出し袋の用意

避難場所へ持ち出す物品を1人で無理なく持てる重さで、平時からまとめておきましょう。

持ち出す物品は、以下の3点の観点から考えましょう。

 

・命を守るもの(カッパなど)

・生活するためのもの(当面の水・食料・生活用品など)

・財産を守るもの(免許証・通帳など)

 

非常用備蓄の用意

大規模災害への備えは、7日分の水・食料・トイレットペーパーなどを確保しておくことが望ましいとされています。

また、備蓄品は、取り出しやすく、家具でふさがれない場所に分散保管することがよいでしょう。

なお、飲み水は、1人あたり1日3リットルが目安です。

 

家族で防災会議・防災散歩

災害発生は、自宅で家族が集まっているとき以外にも発生します。

いざという時に、どう動くかを事前に家族で話し合っておきましょう。

 

・外出先で被災した場合に避難するところ

・家に帰れない時に過ごすところ

・携帯電話が使用できない場合の連絡手段

・家から非難する時にメモを貼っておく場所

・自宅の中の安全が確保されているかの確認

・避難場所への道のりの危険個所や所要時間の確認

・非常用持ち出し袋を実際に持って歩いてみる

 

佐々井家の防災・避難計画

それでは、令和5年度の我が家の防災・避難計画をご紹介します。

ハザードマップを確認した結果

洪水・津波・土砂災害のハザードマップを確認した結果、居住地は洪水のみが想定されていました。

浸水レベルは0.5~3mの想定で、最大・家屋1階の軒下までの高さまで水が迫ってくることが予測されていました。

 

避難場所の設定

基本的に、在宅避難(自宅)としました。

 

理由としては、居住地域の指定避難所への道には、氾濫が警戒される河川があり、避難中の遭難を危険視したものです。

 

また、自宅は、地上3階以上に位置しているので、浸水の危険も少ないこともあります。

加えて、震度6~7を想定した耐震基準を満たしている建物のようなので、大きく損壊しない限りは自宅にいる方が安全と考えました。

※新耐震基準(1981年6月1日以降に適用)が適用された後に建築されていた

 

持ち出し袋・非常用備蓄の用意

最近、キャンプに興味があるので、キャンプ用品を基軸に持ち出し物資を検討。

食料・水の備蓄は、家のクローゼットの空き状況や予算と相談して、家族4人の3日分で計算。

これらを倒壊する家具が付近にないクローゼットにしまっています。

 

避難にまつわる取り決め

・外出時に災害が発生した場合

→学校・職場で待機。機を見て自宅に戻る

 

・自宅の損壊が激しい場合

→指定避難所、もしくは県外の親族の家に移動を検討

→原子力災害が発生した場合、県外の親族の家に移動を検討

 

・避難の際に気をつけること

→国道などの道幅が大きな道を選んで歩く(ブロック塀が少ない)

→ビルなどのガラスが多い建物・自販機に近づかないこと

 

・携帯電話が使用できない場合の連絡手段

→近隣の公共施設の公衆電話で、県外の親族へ電話・伝言

 

自宅内の安全確保

下記のチェックを行い、自宅内の安全性を向上させました。

 

●高所(大人の身長より高い場所)から物が落ちてこないようにする

→高所に物を置かない or 置いても重量の軽い物にする

 

●家具をできるだけ固定する

 

●家具が倒れても、部屋のドアを塞がないようにする

→ドアが開く方向の空間を確保した

→背の高い家具を部屋の出入口付近に置かない

(置いても、乗り越えられるサイズの家具とする)

 

おわりに

居住している自治体の発刊した防災冊子に基づいた、我が家の防災・避難計画をご紹介してきました。

 

日本各地、それぞれの土地ごとに、防災・避難計画の内容は変わってくると思います。

また、家族構成や物資の保有状況も、各家庭で変わってきます。

自分と家族を守るために、自分用にカスタマイズした防災・避難計画

これを立案する必要があると思います。

この記事が、その端緒となりましたら幸いです。

 

ここまでの御高覧、ありがとうございました!

 

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