【1から勉強する投資信託】利息が再投資される(複利)時期とメリットは?

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「つみたてNISA」に投資中の佐々井です。

投資信託に関する単語などを調べて記事にしていくシリーズ第3弾です。

 

過去の記事はこちら。

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今回の記事は、「自動的に、投資で得た利益が再投資されるのはいつか? そのメリットは?」について書いています。

「つみたてNISA」でなくても、積み立て型の投資信託でも一緒の話ですが・・・

 

結論から言うと、再投資の時期は「その投資信託商品の決算日」です。

また、再投資のメリットは「投資の種銭が大きくなり、長期的にみて享受できる利益が増える」ことです。

 

投資信託を購入・運用する方法が「つみたてNISA」だと、利益(分配金)の受け取り方法が、再投資一択なので、再投資が行われる時期は意識していない方もいらっしゃるかもしれませんね。

 

本記事では、私が投資している、「eMAXIS Slim米国株式(S&P500)」を例に説明していきます。

 

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再投資時期などは、投資信託説明書(交付目論見書)を確認しよう

利益(分配金)の取り扱いや、決算日は、その商品の投資信託説明書(交付目論見書)や証券会社のHPに載っています。

投資信託を購入する際、契約前に一度は確認するようになってますね。

eMAXIS Slim米国株式(S&P500)を例に出すと下記のとおりです。(2021.7.21版・目論見書より抜粋)

決算日:4月25日(休業日の場合は翌営業日)の年1回

分配金額:基準価格水準・市況動向等を勘案し決定。分配を行わないことがあります。

分配方針:分配金額の決定に当たっては、信託財産の成長を優先し、原則として分配を抑制する方針とします。

決算期は年1回ですので、利益の再分配は毎年4月25日になります。

 

また、eMAXIS Slim米国株式(S&P500)の交付運営報告書(eMAXISを運営している三菱UFJ国際投信HP掲載)によると、2019年4月期初決算から2021年4月の第三期決算まで、分配金の配分金額はありませんでした。

 

つまり、分配金として利益を投資者へ手渡すことなく、投資者の投資額に繰り入れられている、ということです。

これが「再投資」ですね。

 

つまり、目論見書で「原則分配を抑制する」、決算書でも「分配金なし」と書かれているということは、eMAXIS Slim米国株式(S&P500)の商品自体が、利益は再投資する前提の商品ということです。

 

 

「利益の再投資」によるメリットとは?

さて、もし投資信託の商品で「再投資型」ではなく、毎年利益を現金で受け取る「受取型」だとどうなるでしょうか。

(その際は「つみたてNISA」の制度が利用できなくなるので、投資信託の通常購入になりますね)

 

この場合は、「複利効果」を享受できなくなります。

「つみたてNISA」制度を利用されている方には、既知の情報であると思いますが、記述します。

 

例えば、10,000円投資して500円(5%)利益が決算日に出ているとします。

「再投資型」だと、現金として手渡される利益は0円ですが、翌期開始時の投資額は10,500円になります。

「受取型」だと、現金として利益の500円が手渡されますが、翌期開始時の投資額は10,000円のままです。

 

その翌年、また利益が5%でたとします。

この場合、「再投資型」だと、10,500円の5%利益で、決算日の翌日の基準額は11,025円です。

 

「受取型」だと、昨年同様、利益の500円が現金で手に入りますが、決算日の翌日の基準額は10,500円です。

2年間で、「再投資型」は10,000円が11,025円になり、「受取型」は10,000円が11,000円になったということです。

 

2年間での差は25円ですが、10年間にすると1,784円も差が付きます。

元本が利益を含んで、さらに利益を雪だるま式に膨らます。

これが「複利」です。

まとめると、「再投資型」だと、年々利益が出ると仮定すると、年がたつごとに投資の「種銭」が増えるので、享受する含み益の額が大きくなります。

 

一方、「受取型」だと、投資の「種銭」は、何年たっても10,000円のままなので、長期的な視点から見ると享受できる利益の額は少なくなります。(これも毎年利益が出る前提です)

それに、利益を現金化すると、その都度、税金(所得税)がかかってきます。

「受取型」は、決算ごとに利益を現金化するわけですから、課税されるタイミングが増えてしまうため、そうした意味でも利益は「再投資型」に比べて減ってしまいます。

利益(分配金)を受け取ると、決算ごとに利益を現金として受け取れるが、長期的に利益を出そうとする・自分の資産を大きくしようと最適解とは言えない、ということです。

 

現金収入があると、ついついすぐに使ってしまうかもしれませんしね。

 

 

まとめ

投資の基本的なことなので、需要があるか分かりませんが記事にしてみました。

「知らなかったでは済まされない」

投資や税金の世界はこうですから、勉強していかないと。ですね。

「契約する前に確認しましたよね?」

「法律に定まっているのだから、知らなかったといわれても関係ありません」

そんな世界ですもんね。

 

ここまでの御高覧、ありがとうございました!

 

 

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