歴史好きの佐々井です。
日本各地にはいろんな「遺跡」があると思いますが、鳥取県にもいくつか遺跡があります。
その中のひとつに、大山町に「むきばんだ史跡」があります。
むきばんだ(漢字で書くと「妻木晩田」)遺跡は、弥生時代の集落跡で、現在は復元された竪穴式住居や高床式住居、展示館を備えた史跡公園となっております。
年に何回もファミリー向けのイベントを企画されており、2021年11月に開催されたイベントに佐々井家も遊びに行ったので、今回記事にしていきます。
施設の概要
施設の正式名称は「鳥取県立むきばんだ史跡公園」
「むきばんだ遺跡」です。「むぎパンダ遺跡」ではありません。
いや、地元の人でも「ばんだ」か「ぱんだ」かハッキリ言い分けがついてない人もいますよ。。。
同遺跡のゆるキャラはパンダちっくですが・・・
(↓花を植栽してつくった、当該施設のゆるキャラの顔)
公式サイト | https://www.pref.tottori.lg.jp/mukibanda/ |
住所 | 鳥取県西伯郡大山町妻木1115-4 |
ジャンル | 史跡公園 |
おすすめする人 | 弥生時代の史跡が好きな人
【イベント時】ファミリー層(学童・乳幼児) |
おすすめポイント | 島根県の美保関~弓浜半島(鳥取県境港市・米子市)が一望できる眺めは絶景!!
イベントは、子ども向けが主だが大人も楽しめる |
注意ポイント | 平時は、資料館と復元施設と広い芝生があるのみ |
(下の図は遺跡の全地域のマップです。)
この施設でよくイベントが行われるのは、マップ真ん中の「弥生の館」(資料の常設展示館)と「トリドリむきばんだ会場」というところです。
この遺跡でのイベントに、佐々井家は数度参加していますが、前述の2つの建物以外は足を運んだことは、ほとんどありません。
それでも、十分楽しめるイベントが開催されていますよ!
【後日追加】
遺跡の敷地を少し歩き回りました!
復元された高床倉庫や竪穴住居が軒を並べ、「弥生時代感」を感じられます。
そして、なによりこの景観!
遺跡が丘にあることから、大山町~米子市~境港市の弓浜半島と、境水道を隔てた島根半島も見渡せます。
いや~ 歩き周ってよかった!
2021年11月開催のイベントの紹介
今回参加したイベントは「2021むきばんだフェスタ-とっとり弥生の王国を楽しもう-」です。
先ほどのマップでいう「弥生の館」と「トリドリむきばんだ会場」が会場となっております。
開催内容は上の図のとおりです。
イベントごとに細かい開催内容は変わっていますが、本記事では4コーナーを紹介させていただきます。
4件のうち、佐々井家が2021年11月のイベントで体験していないコーナー2件と、体験したコーナー2件となっております。
【火おこし体験】
木の棒と木の板をこすり合わせて火をおこすコーナーです。
いかにも、原始時代の火おこし、ですね。
最初は子ども達が頑張りますが、なかなか火がつかないので、最後の方は大人たちが頑張っている光景もしばしば・・・
(火おこしの道具)
まず、「丸い凹みがついた木の板」「モシャモシャした木の繊維」「木の棒」で火種を作ります。
木の板の上に、木の繊維を敷き、木の棒で抑えて、木の棒を回します。
このイベントでは、木の棒は弓のような仕掛けが付いており、手で木の棒を擦り合わせるのではなく、弓を上下することで木の棒を回すことができます。
頑張って木の棒を回転させ続けると、木の繊維から煙がでてきます。
煙が出たら、木の繊維を火ばさみでつかみ、竹筒で息を吹きかけます。
結構、強く吹き続けないと火がつきません。
煙がいつ消えるか不安を持ちつつ、息を吹き続けると、ようやく火の手が上がります。
ここでミッション・コンプリート!
木の棒を回し続ける、息を吹き続ける。
いずれもパワーと根気が要ります。
大人も本気になってしまう、文字どおり「燃える」コーナーです!
【勾玉(まがたま)づくり】
勾玉とは、古代の首飾りでよくイメージされるような半月上の装飾物です。
このコーナーでは、その勾玉を実際に石板から切り出すところから作り出していくものです。
材料一式は弥生の館(資料館)で常時販売されており、イベント期間外でも購入できます。
石から切り出すので、工具を使うため大人の補助必須です。
まず、ノコギリで石版から、勾玉状に荒く切り出します。
次に、ひもを通す穴をドリルで開けます。
最後にサンドペーパーで勾玉を磨いて丸みを出します。
この最後の工程であるサンドペーパーで削る・磨くが、根気が要ります。
これも大人の方が工作途中から本気になるコーナーかもしれません。
弓矢を放て!狩人体験(無料)
さて、このコーナーは佐々井家4人(父・母・娘2人)が全員参加しました。
藁でできた標的に弓矢を放って、弥生時代の首領体験ができるコーナーです。
意外に大人でも弓矢の扱いに戸惑ったり、木の銛の投擲で肩をヤッたりと、ハプニングもおきますが、なんというか童心に帰れるコーナーです。
受付で、弓と矢4本を受け取って、まずは練習場に。
練習では、標的に矢を3本打って弓矢の感覚をつかみます。
最後の矢は、「本番」として、練習場の隣に設けられた本番用の標的に撃ちます。
その標的というのが・・・
おおっ!
藁でできたイノシシです!! それっぽい!!
数年前のイベントでの「狩人体験」では、(写真がなくてすいませんが)藁を束ねただけのカタマリが標的だったりしたのですが・・・
施設の方、イベントのアップデート、お疲れ様です!!
さて、肝心の弓矢ですが、意外にシッカリとした作りをしています。
弦を引き絞るのに、意外に力を要します。
大人の男性が思いっきり力を入れても壊れそうにありませんでした。
(↑弓矢が見にくいが、矢を懸命に引き絞るの図)
標的との距離が近いため、写真では矢先が下を向いています。
弓を弾き絞り、矢を放つ。矢が標的に突き立つ。
なんとも言えない快感を覚えますね。
遺伝子に刷り込まれた野生が顔を出すのでしょうか(笑)
ただ、妻や子どもから
「弓の弦が硬くて指が痛い!」
「標的がガッチリしてて矢が突き立たない。ハジキ返される!!」
という感想もありました。
次のイベントが開催され、同じ「狩人体験」があれば「また挑戦したい」「また楽しみたい」と佐々井家で評判のコーナーでありました。
木の実工作(無料)
木の実(どんぐりやくるみの殻など)を木の板に貼って飾りを作ろうというコーナーです。
参加対象は子どものみでしたので、自然と子どもの作品作りコーナーとなります。
用意されたものは、どんぐり等の数種類の木の実、木の板(直径10センチくらいの丸型の板)、木の枝、5食程度のマーカー、木工作業用のはさみ、グルーガンです。
木工作業用のはさみは、ゴッツイつくりの刃物なので、これは大人作業用でした。
まず、木の板に(大人が)穴をあけます。
次に、木の枝を任意の長さに(大人が)切ります。
切った木の枝を、木の板の穴に差し込みます。
木の枝と、木の板の穴がフィットしない場合は、(大人が)木の枝を削ってフィットさせます。
最後に、結合した木の板と枝に、木の実を飾り、色を付けていきます。
さて、ここは子ども達の発想とスキルの独断場です。
(↑我が娘の力作)
こういう時、子どもの発想力と吸収性はスゴイなぁ、と感じますね。
主催者側で作品サンプルを用意されていなかったので、自分の作品デザインは、自分の想像力だけで作るという趣向でした。
その場で、作りたいモノをイメージし、具現化する。
カタにハマった日常を贈るサラリーマンな私は感心しきりでした。
また、初めて扱ったグルーガン(ロウを溶かして接着剤とする銃型の器具)も終盤は使いこなしてました。
こうした日常の1シーンで子供の成長を見れるのは嬉しい限りですね。
(これも親の欲目というやつでしょうか?)
まとめ
イベントで、実際に体験させていただく催しはシンプルなものが多いですが、そのぶん童心に帰れたり、新たな発見があったりするものでした。
そういう意味では、大人も子供も楽しめるものとなっていると思います。
こじんまりとしたイベントですが、2時間程度の間、原始の世界を堪能させていただきました。
この記事を見ていただいている方、ちょっと古代の世界に戻ってみませんか?
ここまでの御高覧、ありがとうございました!
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