【鳥取県米子市】米子市立山陰歴史館の常設展示に行ってみた【4月下旬の新緑とともにリポート】

山陰遊覧記

こんにちは。歴史モノが大好きな佐々井と申します。

 

今回は、鳥取県米子市の山陰歴史館に訪れましたので、紹介したいと思います。

取材日は、2022年4月25日の夕刻。

春うららかな1日に、のんびりと常設展示を眺め、同館の敷地内を散策しました。

 

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山陰歴史館について

公式サイト http://www.yonagobunka.net/rekishi/
住所 鳥取県鳥取県米子市中町20
ジャンル 資料館
入館料 入館・常設展示は無料。企画展は有料の場合あり。
開館時間 9:30~18:30(最終入館は17:30)
休館日 火曜日、祝日の翌日、年末年始(12/29-1/3)
アクセス JR「米子」駅から車で約15分
駐車場 付近の米子市役所駐車場を利用のこと
トイレ 施設の内外にあり

 

 

山陰歴史館の建物と周囲の景観について

山陰歴史館の建物は旧市役所

山陰歴史館の建物は、昭和5年(1930)に建築されたもので、かつての米子市役所です。

今でも、建物入口には、「米子市庁」の名が掲げられたままです。

 

このレトロモダンな建物は、国道9号に面していることもあり、今もその存在を主張しるように屹立しています。

 

駐車場は、国道9号をまたいだ現・米子市役所の駐車場を利用する必要はありますが、徒歩5分もありません。

 

バス停「市役所前」と藤棚

山陰歴史館はバス停「市役所前」も隣接しており、自家用車以外のアクセスも良好。

バス停を構成している藤棚の藤もキレイです。

 

歴史館の前面を彩るツツジ

4月下旬のあたたかな季節。

米子市の花であるツツジも咲き誇ってキレイでした。

 

バスの待合時などにどうぞ。屋外トイレ

山陰歴史館に向かって右側には、ひっそりと屋外トイレとオブジェも隠れていました。

かつては、水が張られて、市役所を訪れた人に涼を感じさせていた……と思われます。

 

 

山陰歴史館1F:受付・常設展示・企画展示

受付と受付前の展示。名城スタンプもあるよ

周囲の景観を愛でたところで、山陰歴史館の建物の中に入りましょう。

おっと、建物入口には「続日本100名城スタンプ」が置かれています。

米子城跡の天守跡から移設されてきた、とのこと。

 

さて、歴史館の中に入ると、かつての市役所のロビーとしては「狭いかな?」と思う、小振りな受付スペースが。

 

受付前には、米子市の歴史などの資料本や、展示物にまつわる販売もあります。

こちらは、各種資料などの書籍コーナー。

 

こちらは「山陰線」などの鉄道関係グッズ。

 

そして、かつて「JR米子駅」のホームに展示されていた中国地方最高峰の「大山(だいせん)」のオブジェ。

米子駅改装に伴い、こちらの歴史館に移設(寄贈)された模様。

 

常設展示:米子城について

2022年4月現在、米子市の観光界隈は「米子城」が熱い……のです。

猛烈に、観光資源として「米子城」をプッシュ中!

 

そんなこともあってか、山陰歴史館の常設展示:1階部分は「米子城にまつわる展示」です。

 

かつての米子城に使用されていた建具や出土した生活器具。

 

年表関係も整備されています。

 

合戦を経験することなく解体された米子城ですが、令和の時代に入って、再び脚光を浴びてきた米子城。

鳥取県の内外の人に、親しまれる存在になっていくといいですね。

 

企画展示について

企画展示コーナーも、山陰歴史館の1階にあります。

この記事をお読みのタイミングで行われている展示内容は、公式HPを参照ください。

2022年4月25日現在では、企画展「新収蔵品にみる米子の歴史」が6/12まで開催されていました。

米子市民にとっては、地元の歴史を振り返られるいい機会になるのではないでしょうか。

 

 

山陰歴史館2F:常設展示

山陰歴史館の2階は、常設展示のみとなっておりました。

2022年4月25日現在は、「鉄道の町 米子の歴史」「昭和の暮らし」「弓浜絣(伝統工芸の織物)関連資料」の3コーナーです。

常設展示2F:鉄道の町 米子の歴史

明治から鉄道が普及しだした日本。

ここ鳥取県米子市でも明治35年(1902年)、境(境港市)~米子~御来屋(大山町)間の山陰鉄道が開通。

開通式も米子駅で行われました。

それ以降、米子市は鉄道とともに発展を続けていったのです。

その歴史をしのばせる展示物と写真が、本館には納められています。

 

まぁ、わりと最近の写真も多かったり、山陽側(岡山・広島・山口)の写真もあったり……

 

 

常設展示2F:昭和の暮らし

日中戦争~太平洋戦争という国難を経験した昭和時代。

戦後、急速に経済が発展し、米子市民の暮らしぶりも変わっていきました。

 

山陰歴史館では、その昭和時代の「農家のくらし」「学校のようす」「その他の生活用品」が展示されています。

昭和時代の前(明治や大正)も含んでいると思いますが。

 

農家のくらし

 

囲炉裏を中心とした生活用品の数々。

 

農業用具や、生活用品。製綿関係の品もありますね(棚の最上段)

 

笠や蓑(みの・右側に展示されている当時のカッパ)などは、太平洋戦争前や戦中を思い起こさせますね。

 

学校のようす

 

展示品の中には、昭和40年代まで使用されていたものも。

 

いわゆる「だるまストーブ(石炭ストーブ)」の姿も。

今年(2022年)、40代前後のブログ主からすると、親世代まで現役だったモノですね。

 

なぜか、「学校コーナー」なのに「土偶」や「土器」の展示も。

う~ん。展示コーナーの広さの問題で「学校コーナー」に来たかな?

 

その他の生活用品

こちらのコーナーは、太平洋戦争後のものも多く残されていて、ちょっとレトロ感があって、おしゃれに思えてきたり……

 

ミシンや扇風機、テレビ、ラジオなど……

ブログ主は勝手に「大正浪漫」など感じてたりします。(注:展示が全て大正時代のものではありません)

 

各種陶器に行灯、冷蔵庫(!)など。

写真中央の白物家電(冷蔵庫)の奥はレコードプレイヤーです。

 

レコードも「歴史館」に展示される時代なんですねぇ……

 

こちらはお菓子の型ですね。たい焼き屋さん?

 

今でも使用されているようなものが「歴史の一部」と展示されているのも、妙な感覚ですが、事実でもあるんですよね。

酒器やお皿などは、次代を経てもほぼ形は変わってないですし。

レコードなんかは、まだ売られてたりしますね。

でも、それらは視点を変えると「過去の歴史の一部」なんです。

「歴史」って遠いようで近い、近いようで遠い……。うん。なに言ってるのかわかりませんね。自分でも。

 

常設展示2F:弓浜絣(ゆみはまがすり)の展示

 

鳥取県の境港市・米子市にかけて広がる砂地の「弓浜半島」。

そこで江戸時代から降り続けられた木綿の織物が「弓浜絣」です。

現在でも、鳥取県指定無形文化財として、その伝統は守られ続けています。

 

その「弓浜絣」にまつわる「製綿」から「機織り」の道具などが展示されています。

 

「弓浜絣」と同じ米子市の伝統工芸品である「淀江傘(よどえがさ)」も、「弓浜絣」コーナーの隣にちょこんと展示されてました。

平成の大合併で、淀江傘の産地「淀江町」は、米子市と合併したために、比較的新たに展示されたコーナー……なのかな?

 

 

おわりに

大はお城の建具から、小はお皿やレコードまで、かつて米子市内で使われていた品々が展示されている「山陰歴史館」をご紹介してきました。

日本全国各市町村、どこでも「歴史」というものはありますが、改めて振り返るのも良いかと思います。

ここ「山陰歴史館」は、地元の人はもとより、米子市外の方も「山陰地方の歴史」を覗いてみるのも一興かと思います。

米子城跡とセットで、訪れてみてもいいかもしれません。

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ここまでの御高覧、ありがとうございました!

 

 

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