今回、ご紹介する書籍はこちら!
タイトル | ブッダのいる女子会 |
著者 | 編集:Lotus8(『心と体を整えてストレスのない社会を!』がコンセプトの株式会社)
監修:柾谷光里(真言宗僧侶) |
出版社 | ブルーロータスパブリッシング |
初版発行年月日 | 2012年3月1日 |
本書は、タイトルにあるとおり、女子3人にブッダさまと尼さんの5人による「女子会」の模様が収録されています。
(ブッダさまは「女子」ではありませんが……)
女子会では、参加した女子3人から出てくる34個の悩みについて、ブッダさまが答えてくれます。
34個の悩みとは、人間であれば誰しも悩むであろう、自分自身・人間関係・恋愛や結婚・子育て・仕事・人生についての悩みです。
「女子会」なので、会話形式で話が進行しており、ブッダさまの教えを分かりやすく知ることができます。
本記事では、本書の内容を紹介させていただきます。
ブッダさまとは
今から約2,500年ほど前、菩提樹の下で「さとり」を開いたのがブッダさま。
「さとり」とは、「人間とは、人生とは、人の世とは」という疑問に対する真理のことです。
この「さとり」をブッダさまが「教え」として人々に伝えたのが、今現在にも伝わる「仏教」の始まりです。
そのブッダさまが、「さとり」を得て死ぬまでの45年間に行った説法(教えのお話)は、説法の相手の迷いや悩みに応じて、なに1つ同じ話はなかったそうです。
(人によって「教え」の内容を変えていった、というわけではありません。「教え」の表現を変えて、その人その人に分かりやすくお話しされた、と言うことです)
ある意味、今の職業でいう「セラピスト」だったのかもしれません。
ストレスフルな現代、いろいろ悩める人は多いと思います。
2,500年前の偉大なセラピスト・ブッダさまのお話を聞いていきませんか?
本書のテイスト
本書のテイストは……
悩み1件につき、3人の女子が会話を繰り広げ、ブッダさまが、その悩みに対する回答「教え」を短い1文で答えてくれます。
その短い「教え」について、尼さんが分かりやすく解説してくれる、という形で進行します。
「仏教の教え」を極限に短くして教えてくれており、その「教え」を現代に当てはめると、こういうことが考えられる、と2段階で説明してくれ、分かりやすくなっています。
さらに、解説をしてくれた尼さんに、女子3人が、突っ込んだ質問をして、それについても尼さんが答えてくれるのも、本書が「ブッダさまの教え」を分かりやすくしているポイントになっています。
仏教の用語は、本書の冒頭で説明があるものの、本文の「女子会」においては出てきません。
本書における、ブッダさまの言葉も、尼さんの言葉も、すべて現代の言葉でわかりやすく表現されています。
収録されている悩みについて
本書に収録されている「悩み」と、それに対する「教え」34件をざっと紹介します。
この「悩み」に対する「教え」は、一見、悩みに対する答えになってない!と思えるものもあります。
そこが、どのように「悩みに対する答え」とされているかは、本書を実際に手に取ってご確認いただければ、と思います。
悩み | ブッダさまの教え |
自分は欠点ばかり。自信がある人がうらやましい | 人は完璧でなくて当たり前。だから成長できる |
意志が弱く、決めたことが続けられない | 意志が強い人は少ない。心の筋トレで「悪魔の罠」に勝つ力をつけよう |
いつもネガティブに考えてしまう | ネガティブな人は、それをポジティブに変えるチャンスを持っている人だ |
いつも自分ばかり損しているように思う | 人は人、自分は自分。比べて苦しくなるのは当たり前 |
親がいつまでも子ども扱いをする | 冷静になって親を見つめよう。自分も親への失着から離れよう |
心に余裕がなくて、人のことまでかまってられない | 心の余裕がない自分を見つけただけで、もう余裕は生まれ始めている |
自分って、小さい存在だ | 「自分」のサイズは他との関係で決まる。それに気づいたあなたは幸運 |
言いたいことが、人前だと言いだせいない | 自分のことは、自分次第でどうにでもなる |
友だちが作れない | 本当の友達は選ぶもの。時間をかけて見分けよう |
誰も私のことを分かってくれない | 人に理解してもらうには、まず自分が人を理解すること |
人にイライラすることが多い | その怒りの火は、結局、自分を焼いている |
人を信頼できない | 信頼できる人と出会えたら、それこそラッキー |
失恋から立ち直れない | あらゆるものは移り変わる |
ヤキモチを焼いて、相手を束縛してしまう | 嫉妬心は、相手を遠ざける |
自分は結婚できないかも、と不安 | 結婚、結婚と求めすぎて得られない |
運命の人に出会えない | ものごとに偶然はない |
不倫を続けてしまう | 愛欲にふけると、すべてを滅ぼすことになる |
この人と結婚していいのか分からない | 悩みから得る宝物は大きい |
離婚すべきか迷っている | 夫がのぼせるような「いい妻」を演出して、したたかに生きよう |
赤ちゃんが泣き止まなくて、かわいいと思えない | 赤ちゃんも1人の人間。泣くのもコミュニケーション |
家族の子育ての考えが違ってなにかと問題が起こる | 心の食い違いは不幸をもたらす。きちんと対話しよう |
身近に相談する人がいなくて孤独だ | 大丈夫。すべての人同士は繋がっている |
子供の成長が不安でたまらない | 親がなくても子は育つ |
仕事がキャパを超えて限界 | 自分の愚かさがわかったら、もう愚かではない |
頑張っているのに結果が出なくて不安 | 目の前の困難は自分を成長させるチャンス |
どう頑張ったらいいのか分からない | 自分はどうしたいのかを考えれば自ずと方法は見えてくる |
頑張っているのに褒めてもらえない | 自分で自分を認めることが先。そうすれば人の意見に振り回されない。 |
仕事でミスばかりする | 「ミスをするかも」という種を自分で植えているなら、それがミスの元 |
仕事に疲れて辞めたい | 変化を受け入れる機会なのだ |
お金のことがいつも心配 | お金を使う人になって、お金に振り回される人にならない |
数年後の自分を想像すると怖い | 今が未来を創る。だから現在を大切に生きること |
この先も健康でいられるか心配 | 今の生活ぶりが未来の健康の種 |
なんのために生きているか分からない | 1人で生きているのではない。生かされていることに感謝すること。 |
このまま進むべきか、止まるべきか。どちらに行けばいいのか迷っている | 想像力を働かせて、信じる道を行け |
おわりに
Lotus8・編集/柾谷光里・監修「ブッダのいる女子会」をご紹介いたしました。
この書籍を読んだブログ主は、この記事を書いた年に、リストラを受けたように職場を辞めたのですが、本書でのブッダさまの一言「変化を受け入れる機会なのだ」で、前を向けそうな気がしました。
また、ブッダさまの教え「今が未来を創る。だから現在を大切に生きること」が一番感銘を受けました。
未来をあれこれ考えるより、後悔しないよう、今から行動を起こしていきましょう!
ここまでの御高覧、ありがとうございました!
コメント