(書籍紹介)始める・やり直す 40歳からの山登り【クラブツーリズム/NPO法人CSP】

書籍紹介

若い時に山に登っていたけれど、あれから幾星霜……でも、また登ってみたい。

そんな方に、おすすめの本がこちら。

タイトル 始める・やり直す 40歳からの山登り
編者 クラブツーリズム株式会社/NPO法人CS
出版社 CCCメディアハウス
初版発行年月日 2011年7月24日

本記事では、本書の内容をおおまかに紹介させていただきます。

スポンサーリンク

本書のテイスト

本書は以下の6章に分かれ、計210個の登山の知恵が収載されています。

1.登山前の準備から登頂までのテクニック講座

2.登山のアイテム講座

3.登山計画講座

4.体力アップ講座

5.メンタルケア(モチベーションアップ)講座

6.山の種類ガイド

なお、各章とも、見開き1ページごとに、4個の知恵と大きなイラストによる説明、さらに「知っ得」「やっ得」「試し得」という小技や豆知識といった構成です。

フルカラーではないものの、黒と緑のツートーンカラーで読みやすいようになっています。

登山心得とテクニック

次に、章ごとの情報をざっと紹介いたします。

登山テクニック講座

・最初は、ビギナーにやさしい山・ウォーキング程度の山から登る

・必ず山に登り始める前に、飲み水の確保、帰りの電車・バスの時刻や現在位置の確認、トイレをすませる

登山前・下山後はストレッチ

・登山は、背筋を伸ばし、ゆっくり歩く。会話ができるくらい

1時間歩いて10分休憩(腰を下ろして)が目安。また、身体を冷やさないように

・ふだんの食事時間を気にせず、臨機応変に飲む・食べる。空腹のまま歩かないように

・岩場の鎖やロープは体重を完全に預けない

・道に迷っても慌てず、小休止して落ち着いて考える。また、登山道を外れないこと

道に迷ったら現在地を確認できる場所まで戻る。日が暮れたら無理せず、その場で夜を明かす

・狭い山道では、下りの人が、登りの人に道をゆずる(ただし、ケースバイケース)

・ハチが飛んでいたら、飛び去るのを待つ or ゆっくりその場を去る

・熊にあったら、あわてず静かに立ち去る。また、熊にあわないように、話し声や物音を立てる

・靴ひもはきちんと締め、余った靴紐はさらに結んで短くする

・ザックはストラップで体にフィットさせ、正しくパッキングする(軽い物を下、重い物を上)

登山のアイテム講座

・まず最初に買うべきは「軽登山靴」。防水透湿性の布製で、足首まで包むハイカットがよし

・登山靴は、実際にはいて確かめて買うべし

・次に必要なのは防水透湿性素材の「レインスーツ」。傘の使用は避ける。

・登山ウェアは、吸水性・速乾性に優れ、動きやすいものがよい

・登山ウェアでの防寒対策は重ね着が基本

・「ストック(登山用の杖)」の使用は、年齢に関係なくオススメ

・「ザック」を買う際は、背負いやすい物を選び、容量の目安は20~25L(日帰り登山を想定)

・日帰り登山でも、ヘッドランプ・雨具・救急セット・携帯電話は持っていく

・山の行動食は、パン・菓子・ナッツ・ゼリー状飲料が適する

・登山の計画を立てる時は、ガイドブック・登山地図・山の雑誌・インターネット情報を使う

登山計画講座

・登る山の注意事項や天候などを登山前にチェックしておく

・登山中の事故は、「道迷い」「滑落」「転倒」が全体の70%。常に事故の可能性はある

・山登りに自信が無ければ、行楽地の山を選ぼう

・日程は時間的余裕を持ったスケジュールにすること。朝から早めに行動する

・登山することに不安があれば、グループで出かけるか、ツアー登山を利用する

・登山をする際は、必ず計画書をつくる習慣をつけておく(事前シミュレートできる)

・捜索救助隊のお世話になった場合に備え、山岳保険に加入

・登山の2週間前から天気予報をチェック

体力アップ講座

・ウォーキング、スクワット、階段昇降など手軽な運動を続ける

食生活や生活習慣にも注意。適度な運動・栄養・休養が健康管理の3要素

・ひざに不安がある時は、サポーター・テーピングが効果的。筋肉を強化するのもよし

・疲労・筋肉痛を減らしたい時は、アミノ酸系サプリメントがオススメ

メンタルケア(モチベーションアップ)講座

・山の自然にひたれば、さわやかになる

・体力・装備が整っていなくても、散歩程度の山から始めればよい

気が合う仲間と登ると話が弾み、助け合える。ひとりで登っても充実感がある

・小説家・深田久弥の「日本百名山」を読んで思いをはせてもよい

登山中の森林浴や、下山後の温泉といった楽しみもある

季節の花や紅葉などの景色を写真撮影・文章の起草・スケッチなどをするもよし

・登る山の歴史や信仰といった情報の習得や実地見聞も楽しめる

山の種類ガイド

登山できる山も、いろいろな種類があります。

登山を志した時には、ハードルが高い山も、ステップアップを重ねていけば挑戦できるようになります。

様々な山を楽んで登っていけば、自分のレベルアップもできることでしょう。

・行楽地の山・登山入門者向けの山

・温泉近くの山

・咲く花が有名な山

・紅葉が美しい山

・夏も涼しくさわやか、植栽も豊富な高原の山

・冷涼な沢登りができる山

・岩登りができる山

・眺望抜群の標高の高い山

・雪山

・海外の著名な山

おわりに

クラブツーリズム株式会社/NPO法人CSP・編「始める・やり直す 40歳からの山登り」を簡単ですが、ご紹介いたしました。

本書には、本記事で紹介したテクニックや情報のほか、地図の読み方・持ち物リスト・ストレッチのやり方なども収載されています。

また、「これって当たり前のことだよな」と軽視されがちな、登山の「基本のキ」から解説されています。

登山の際に、思わぬトラブルを招かないためにも、「登山を一から勉強する本」としてオススメいたします。

ここまでの御高覧、ありがとうございました!

関連記事(アウトドアの本)

(書籍紹介)大人のソロキャンプ入門【ヒロシ】
自分のしたいことを、自分の判断で行う、自分だけの世界。 それが、自分だけでキャンプをすること……通称「ソロキャンプ」です。 そのソロキャンプの世界に誘ってくれるのが、本書! タイトル 大人のソロキャンプ入門 ...
(書籍紹介)こまかいことを気にしない へたキャン入門【じゅんいちダビッドソン】
先日、当ブログにて、芸人でキャンパーのヒロシ・著「大人のソロキャンプ入門」を紹介させていただきました。 読後、ブログ主の「キャンプやってみようかな……」という熱が徐々に高まり、キャンプ本をもう1冊読んでみることに。 今回、手に取...
(書籍紹介)車がなくてもテントがなくてもはじめてのぷちキャンプ【森風美/いとうみゆき】
「キャンプは楽しそうだけど、ハードルが高そう……」 そうした、キャンプにちょっと気後れしている方にオススメなのがコチラ! タイトル 車がなくても テントがなくても はじめてのぷちキャンプ 著者/マンガ 森風...
(書籍紹介)簡単にはじめる手作り燻製【燻製道士】
鼻腔を突き抜けるスモーキーな香りを感じつつ、お酒を口に含む。 そんな大人の楽しみに誘ってくれる「燻製」。 自分で作って、心行くまで堪能したい…… そんな願いを叶えてくれるのが、こちら。 タイトル 簡単にはじ...

コメント

タイトルとURLをコピーしました