「キャンプは楽しそうだけど、ハードルが高そう……」
そうした、キャンプにちょっと気後れしている方にオススメなのがコチラ!
タイトル | 車がなくても テントがなくても はじめてのぷちキャンプ |
著者/マンガ | 森風美/いとうみゆき |
出版社 | 飛鳥新社 |
初版発行年月日 | 2022年10月10日 |
本記事では、本書の内容をおおまかに紹介させていただきます。
本書の内容
本書は、キャンプに興味を持った女性が、少しずつキャンプの楽しさに触れていき、最終的に友人とお泊りキャンプに行く、というストーリーテイストのキャンプの楽しみ紹介本です。
全編カラー漫画で、アウトドア料理のレシピ紹介ページは写真付きです。
登場人物は、キャンプ未経験者とファシリテーター役の女性2人(+ペットのネコちゃん1匹)のみ。
セリフやストーリー展開も、キャンプに関する情報のみなので、シンプルなキャンプ導入本として読みやすい1冊です。
ストーリー
本書の具体的なストーリー展開としては……下記のとおり。
1.都会の「アウトドアカフェ」や「アウトドア用品店」でキャンプ気分に触れる
2.家のベランダでアウトドア気分(ベランピング)
3.公園でピクニック
4.キャンプ場でディキャンプ(日帰りキャンプ)
5.手ぶらでお泊りキャンプ・グランピング
6.レンタルキャンピングカーを借りてキャンプ
7.テントを買ってお泊りキャンプ
巻末の特集情報
巻末には、本編で紹介しきれなかった情報もぎっしり。
・キャンプ上で必要な道具・服装
・上手なテントの設営方法・撤収方法
・キャンプ場のルール
・キャンプ場での虫対策
・楽でおしゃれなおいしいキャンプごはん
読後に感じたこと
本書を読んだ後、ブログ主が感じられたことはこちら。
キャンプ気分を気軽に楽しもう
なにも、テントや焚き火台を一気に揃えて、お泊りキャンプをする必要はありません。
手ぶらで、アウトドアな内装で、キャンプ飯を提供しているお店に行くのもよいものです。
手をつけやすい方法で、ちょっとしたアウトドア気分=非日常感を楽しむ。
そこから始めればよいし、焦って手を広げる必要もないのです。
金銭的・心理的ハードルを上げる必要はなし
テント、タープ、寝袋、焚き火台……
キャンプ用品・アウトドア用品は、値段が高くても、買いそろえる必要がありそうなイメージを持っている人もいるかもしれません。
そうしたイメージから、「キャンプを始めるにはハードルが高い」と感じるかも。
確かに、アウトドアブランドの商品の値札をお店で見るとビックリ……
しかし、そこは構える必要もなさそうです。
日帰りキャンプや家の庭・ベランダで食事、といったことから始めて、その都度、必要になる品を吟味してゆっくり用意すればよいのです。
また、100均やホームセンター、ネット通販でアウトドア用火を廉価に購入できる時代になりました。
キャンプに対する金銭的・心理的なハードルは、細切れにして順々にクリアすれば、そう高くありません。
「かわいい」は正義
同じキャンプをするにも、どこを・なにを重視するかは人次第。
本書の著者は、「かわいい」「おしゃれ」を重視しているのかな、と。
キャンプの一番の魅力は「自由」なこと。
自分の世界・色を出せるのが、(ソロ)キャンプ。
人それぞれの「正義」を追求していきましょう。
キャンプ場のルール・マナー
本章では、本書に掲載されている役立つ情報をいくつか紹介します。
まずは、キャンプ場でのマナー・ルールのこと。
その主な項目は、「ゴミ」「音」「火」の3つです。
ゴミについて
利用するキャンプ場の取り決め(分別・捨て方・持ち返り方法)を守りましょう。
絶対に「ゴミを放置しない」こと。
また、ゴミは燃やさないこと。
火のついた紙が、風で飛んでいくことや、有毒ガスや臭いが発生することが考えられ、危険です。
就寝時は、ゴミや食べ残しを放置しない事。
鳥や動物、虫が来て、ゴミが散乱することも考えられます。
音について
よっぱらって大騒ぎ、夜遅くまで大声で話す……ということはしないこと。
周囲のキャンパーの迷惑にならないよう、配慮しましょう。
夜間は、話し声だけでなく、車のアイドリングやドアの開閉音、ペグを打つ音などにも注意を。
また、音だけでなく、強い光も周囲の迷惑になることも。
星空やランタンの光を楽しみたいキャンパーの邪魔にならないよう、LEDやフラッシュライトの取り扱いには注意を。
火について
キャンプの醍醐味「焚き火」。
火事などの安全面の配慮が第一。
第二に地面の保護。焚き火台や焚き火シートを使いましょう。
灰や残った炭は、灰置き場へ。
また、夜間は、焚き火が消えたことを確認してから就寝しましょう。
その他
ゴミ・音・火のほかに、以下のようなことにも注意を。
・他のキャンパーのサイト(テントを展開している場所)を横切らない。
・炊事場は、共用スペースになっているので、エチケットに気をつけて。
・汚水施設がないキャンプ場では、油汚れや化学洗剤を流さないようにしましょう。
おわりに
森風美/いとうみゆき「車がなくてもテントがなくてもはじめてのぷちキャンプ」を簡単ですが、ご紹介いたしました。
本書は、言ってみれば「おしゃれキャンプ」志向の著者がキャンプの世界へ誘ってくれる本です。
ブログ主は、「おしゃれキャンプ」というより「無骨キャンプ」に魅力を感じているのですが、自分の志向と異なるキャンプの楽しみ方を知ることができ、読んで面白かったです。
また、ブログ主の妻子は、本書を読んで「キャンプよりグランピングがしたい!」と、ブログ主とは違うアプローチで、アウトドアへの興味が湧いたようでした。
ここまでの御高覧、ありがとうございました!
コメント