佐々井です。
今回は、鳥取県米子市淀江町に湧きだす名泉の1つ「天の真名井(あめのまない)」を紹介します!
取材は2022年2月28日と早春の時期でしたが、清涼な空気に触れ、リフレッシュすることができました。
昔ながらの集落の中で、せせらぎの音と澄んだ川辺を見ながら、市中の喧騒を忘れるひと時をどうぞ、お楽しみください。
天の真名井について
「真名井」とは、「神聖な井戸」を意味します。
さらに「天の(=天上の)」と名がついていることから、「最高位の神聖な水源」ということですね。
現代でも、環境庁が選定する「名水百選」の1つにも選ばれ、地元の人々の生活用水・農業用水にもなっています。
「天の真名井」がある高井谷集落では、今も水神様を祀り、水源とともに、大切に守られ続けています。
公式サイト | 米子市HP:https://www.city.yonago.lg.jp/9879.htm |
住所 | 鳥取県米子市淀江町高井谷47
(駐車場:鳥取県米子市淀江町稲吉285) |
ジャンル | 名水地 |
交通手段 | ・自家用車
・JR山陰線「淀江」駅から3km。徒歩40分。 ・JR山陰線・伯備線・境線「米子」駅から12km。車30分程度。駅にタクシーあり。 |
駐車場 | あり(5台程度) |
トイレ | あり(駐車場のみ) |
オススメな人 | ・名水を汲みたい人
・都会の喧騒を離れて水辺で癒されたい人 |
「天の真名井」の風景
駐車場・水汲み場所・お食事処
さて、それでは自家用車にて「天の真名井」を目指して出発。
米子市方面から車を走らせ、ところどころにある案内板を頼りに駐車場を目指します。
「天の真名井」は田園風景が広がる集落の中にあります。
このため、車道は農業車両の走行が優先ですよ。
御注意ください。
・・・・・・と、ありました。ありました。
これが駐車場入り口の看板です。
集落への乗り入れは御法度。
降車後に水源地まで歩きますが、この際も、大きく騒ぐことも控えるのがよろしいでしょう。
駐車場に到着。
トイレは、ここにしかないので済ませておきましょう。
駐車場には、名水を汲む場所があります。
名水を汲むのが目的の場合は、この駐車場にくるだけで用を為せます。
なお、湧き水は生水のため、飲用する際は煮沸してからでお願いします。
駐車場に隣接している「真名井ばあちゃんのせせらぎレストラン」(Instagramリンク)
朝早くきすぎたせいで、名高いイチゴパフェを食べられず・・・
おそばも美味らしい・・・残念。
水源までの遊歩道
駐車場から、名水の水源地まで約230mあるようです。
遊歩道があるので、歩いていきましょう。
遊歩道の入り口は、しばらく公園に沿って行きます。
遊歩道のそばも、水源地からの水がさわさわと流れていきます。
せせらぎの音が耳に心地いいですね。
遊歩道は、集落の中へと続いていきます。
集落の民家の近くには、大きな空間というか空堀が散見されます。
かつては、魚の養殖をしていたんでしょうね。
あとあと調べると、ニジマスの養殖をしていたとか。
歩を進めていくと、茅葺きの水車小屋が!
今も現役という水車小屋
取材当日は、水車は回っていませんでしたが、案内板によると、今も現役の作業用水車だとか。
唱歌「五一じいさん」の歌詞もしっかりと掲げられていました。
メロディーまでは、わかりませんでしたが、古き良き日本の唄というところでしょうか。
神聖な水域を守る神様たち
水車小屋を通過すると、すぐそこに名水の泉がありました。
と、その前に、泉を守るようにたたずむ神様の祠たちが。
まずは、毘沙門天堂にご挨拶。
堂の中には、毘沙門天、薬師如来、弘法大師が祀られていました。
一礼!
次に、泉に面している祠が2つ。
左の樫の木の下にある祠は「秋葉三尺坊大権現(あきばさんじゃくぼうだいごんげん)」をお祀りしているとのこと。
この集落を火災から守る神様です。
右には、「サイノカミ」という良縁を願う神像だとか。
二礼二拍手一礼!
祠を過ぎると水源地に到着!
水源地に到着!!
お? なにやら小箱が見えます。
その奥には、水源地らしき看板と注連縄(しめなわ)が!
小箱の正体は「さかなのえさ」でした。
魚のえさ・・・?
あ、います!います! ニジマスがいっぱい!
ここが遊歩道の最終地点のようですね。
水源に向かって、これ以上、遡上はできないようです。
柄杓がありますが、この水も生水なので、このまま飲めません。あしからず。
この地に祀られている水神に御挨拶しておきましょう。
二礼二拍手一礼!
帰りは、来た道を戻りましょう。
遊歩道の入り口まで戻ると、公園もあります。
春になると、桜も咲くでしょう。ちょっとした花見もできますね。
おわりに
以上、「天の真名井」の御紹介でした。
画面越しに、マイナスイオンというか、清涼感を感じていただけたでしょうか(笑)
水のせせらぎに癒される自然散策コースの1つとして、おすすめです。
名水を持ち帰って、家で楽しむことも、また一興ですしね。
ここまでの御高覧、ありがとうございました!
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