ミニマリストに、ぼんやりと憧れている佐々井です。
先日、本屋でふと手に取った防災本で、災害時の対策とミニマリスト志向の相性がいいことを知った次第です。
本記事では、その相性の良さを紹介していきます。
そもそも「ミニマリスト」とは
結論から書くと「必要最低限のモノを持った暮らしをする人」のことです。
「ミニマリスト」と聞くと、こんなイメージを持つ方もいらっしゃるかもしれません。
・なんでもかんでも捨てる人
・お部屋がガラーンとして殺風景な人
・遊び心がなく、心の余白=趣味的なモノを楽しまない人
ちょっと待ってください!
確かに、ミニマリストの方の中には、「人間に必要最低限のものはこれだけだ!」と言わんばかりに、ごくわずかな自分が持っている生活品を公開している方もいます。
また、「不必要なモノを除いていったら、モノがなくなりました!」と、何もない部屋を公開されている方もいらっしゃいます。
そういった方も「ミニマリスト」ですが、そこまで切り詰めなくてもよいと思います。
自分なりに「今、自分に必要なものはなにか?」と向き合い、「自分が気持ちがいい空間を整理・整頓によって作り出す」のがミニマリストだと思っています。
その過程で、「これ捨てようかな?どうしよう?」とモヤモヤしているのを思い切って手放す、という方向性が、いわゆる「ミニマリスト」な方たちに共通している、と思います。
あ、前述の方たちが「極端だ!」と批判しているわけではありませんよ。
「自分はミニマリストではない」と思っている方々が、正直「ドン引き」するほどモノがなくとも、そのミニマリストの方は、「それが気持ちいい空間」なのですから、批判されるいわれはないと思います。
この記事を書いている私は、「モノを最小限にする」という「ミニマリスト」に憧れ、整理整頓を自分なりに行っています。
自称「ミニマリスト志向」と呼んでいます(笑)
そして、その「ミニマリスト志向」は「防災」という、日本人に必要な意識・準備に合致しているのでは、ということに気づきました。
私なりの「ミニマリスト」への道・「整理整頓」を記事にしたのがコチラです。
よろしければ、こちらもご一読ください。
モノがないことのメリット
さて、では「ミニマリストに憧れて行動する」ことが、どう防災に繋がるか。
この項で紹介していきます。
想定される災害として、主に「地震」を念頭に列挙していきます。
物が少ない=落下物が少ない=ケガの可能性が減る
これは容易に想像がつきますね。
物があふれ、高く積み上げたお部屋で地震に会うと、物が雪崩となって住人を襲います。
物が少ないと、収納もスッキリし、物の雪崩も起きづらくなります。
その分、物が降ってきてケガをしたり、下敷きになったりする可能性は格段に減ります。
物が少ない=物が探しやすい=避難準備が早くすむ
物が少ないと、物のある場所が把握しやすいです。
探し物をすることが減ります。
よって、地震や大水で、避難する必要が出た際に準備が早くできます。
日頃から「あれはどこだ?」という風に、物がなくなる家では、避難準備にも物を探す時間がかかり、避難が遅れてしまいます。
災害が起こる前に、避難バッグを準備するのも大切ですが、貴重品を手早くまとめられる収納・物の管理も重要ではないでしょうか。
物が少ない=災害後の復旧がしやすい
地震では規模が大きいと、飾っていたものや収納していたものが床などに散乱することがあります。
ミニマムな生活をしていると、そもそも散乱する物が無いか、少ないので、復旧がしやすくなります。
物が多かったり、棚などに地震対策を施してなかったりすると、床に落下したり産卵する物が必然的に多くなります。
大地震で自宅が無事でも、部屋の中の状況がめちゃくちゃで避難所暮らしをした、という実例が過去にあるようです。
ストレスフルな災害時に、少しでも心身の負担が軽くなるよう、日常への復旧がしやすいミニマムな生活を志向してみてはどうでしょうか。
モノがないことのデメリット
「日常で不要」と思ってた物が、非常時に必要だった
ミニマリストに憧れ、一つ一つのモノが「必要か? 不必要か?」と見直す際に、「日常生活には不要だ!」と思ったものが、災害時に必要だったりするものがあります。
例えば、「ガスボンベ式のカセットコンロ」とか。
IHの小型コンロを日常使いしていても、災害時に停電すると電化製品は使えません。
電気が復旧するまでの料理やお湯沸かしに「ガスボンベ式のカセットコンロ」は有効です。
また、「ほうき」「ちりとり」。
「日常的な掃除」では、掃除機を使用する過程がほとんどだと思いますが、これも停電で使用できません。
サイクロン式掃除機などのハンディタイプはバッテリーが生きてる限り使えますが、例えばガラスの破片などを掃除機が吸い込むと、サイクロン式掃除機は掃除機内に傷が入り、故障の原因にもなります。
電気を使わず、多少乱暴に使っても壊れにくい「ほうき」「ちりとり」は、地震後の復旧作業に活躍することでしょう。
避難生活時・ライフライン復旧前に、生活物資不足になる
日常的に不必要だと思って捨てたり、減らしたり、補充しなかった物が、物流が滞って生活物資の供給が復旧するまでに不足する事態も考えられます。
具体的には、乾電池や下着、タオルなど。
それに、トイレットペーパーやティッシュ、生理用品などの衛生関係資材も。
「日常的に必要になったら町にいくらでも売ってある物」たちも、ある程度ストックは必要でしょうね。
そういった意味では、「現金」もある程度もっておく必要があります。
キャッシュレス決済が世の中に浸透していますが、災害発生後のライフラインが完全復旧するまでの決済手段は現金!
アナログな社会に戻っても暮らしていけるだけの用意はしておく必要があるようです。
参考書籍紹介
我が佐々井家の防災準備、および本記事の作成にあたって参考にさせていただいた書籍がこちら。
東日本大震災を経験されたイラストレーターの方が、実際の被災経験とその経験に基づく対策を執筆されています。
また、被災時に活躍したものや必要と思われたものが1品ずつ説明されていたり、東日本大震災後に起こった熊本地震への取材記事も掲載されており、主に地震・津波を想定された「防災を学ぶうえで役立つ1冊」です!
是非、ご一読あれ!
おわりに
今回の記事は防災と、日ごろの整理整頓がリンクしてますよ、という趣旨で書かせていただきました。
私個人で言うと、メンタル面の復調(対うつ病対策)を目指して身辺整理を大規模にしたことがあります。
その過程で、「ミニマリスト」という考え方に触れ、共感し、物をあまりもたない生活を心がけようと思っていたところ、自宅の防災にも役にたつ、ということがわかったので、紹介させていただきました。
本記事以降も、「自分でできる防災」というテーマについて、我が佐々井家で行っていることを記事にしていこうと思いますので、よろしくお願いします!
ここまでの御高覧、ありがとうございました!
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