国造り神話で出雲大社に祀られている神様・大国主命(オオクニヌシノミコト)。
その大国主命が「出雲の国は自分が守る」と宣言したことを由来とする神社があります。
それが、島根県安来市は青垣山の中腹の「青垣神社」。
この度、参拝する機会をいただいたので、ご紹介させていただきます。
青垣神社について(御由緒・御祭神・位置情報など)
御由緒・御祭神
創立は1300年前の古代出雲王朝とされる由緒ある神社。
またの名を「守留布神社」「青垣大明神」。
御祭神は、出雲の国を治めた大穴持命(おおなもちのみこと=大国主命の別名)。
御祭神が、日本の統治を大和朝廷が執ることとなった際、こうおっしゃったそうです。
「八雲立つ出雲の国は、青々とした垣根のような山々を周囲に巡らせて、私が愛し、守っていこう」
この言葉から、「青垣山」という地名ができ、そこに鎮座する神社は「青垣神社」となりました。
また、青垣神社の住所は「安来市伯太町東母里」ですが、この「母里=もり」は、「守り」に由来しています。
位置などの情報
公式サイト | なし |
住所 | 島根県安来市伯太町東母里374 |
ジャンル | 神社 |
アクセス | JR西日本・山陰線「安来」駅から自動車で約20分 |
駐車場 | なし |
トイレ | なし |
青垣神社の風景
2025年5月18日(日)、くもり。
曇天のもと、日本海方面から県道9号を南下し、青垣神社へ。
県道9号を左折し、県道1号に入って鳥取県南部町にむけて走り、すぐの峠が目的地付近です。
駐車場
青垣神社に、駐車場はありません。
社号碑や神社の案内板はないので、注意深く進みます。
下の写真は、県道1号を安来側から鳥取県南部町側に向いての写真。
駐車場が無いので、①の広いアスファルト帯に車を停めました。
神社の入口は、なんと鳥居も、標識も、案内もない②の歩道から進みます。
神社への経路
なにも案内が無いので、一見、私有地?と思いますが、以下のルートで奥に進みます。
県道1号からは、鳥居も拝殿も見ることができないので、不安になりますが大丈夫です。
鳥居
上記のルートを進むと、山の傾斜地に設けられた参道と鳥居が姿を現します。
一拝して、境内へ進みましょう
鳥居の神額には「青垣大明神」とあります。
鳥居の右手には、燈篭と道祖神(でしょうか?)が控えています。
鳥居をくぐり、参道を進むとすぐに拝殿が見えてきます。
拝殿
参道を登りきると、拝殿に到着しました。
二拝二拍手一拝で、出雲の国の神様に御挨拶。
青垣神社には、狛犬さんはおらず、拝殿入口の左右には燈篭1対と、つくばいが1つありました。
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拝殿は、神額が掲げられておらず、装飾もなくシンプル。
扉は厳重に施錠されています。
本殿
拝殿裏の本殿も拝見。こちらもシンプルなたたずまい。
本殿の裏には、立派な大木がそびえたっていました。
しめ縄はされていませんでしたが、この青垣神社を永年見守ってきた存在なのでは……
本殿の脇から、さきほど通ってきた道と別に、県道1号に通じる小道が伸びています。
境内の林
青垣神社の周囲は、木々に囲まれています。
ブログ主が訪れた5月は、ちょうど新緑の時期。
木々が芽吹き、生命力を感じる匂いが鼻腔を満たし、森林浴が満喫できます。
竹林もあり、管理のために、折られたタケノコがいくつか転がっていました。
おわりに
島根県安来市の「青垣神社」について紹介させていただきました。
県道から神社の建物は見えず、社号碑も案内もない、いわば「隠れ神社」。
しかし、その青垣神社は整備も行き届き、地元の方に大切にされている、とひしひしと感じました。
拝殿の雨どいの水を流すための排水パイプまで整備されていたのはビックリしました。
場所させ把握できたら、新緑の季節の森林浴にピッタリの神域です。
また、参拝させていただきます!
ここまでの御高覧、ありがとうございました!
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