鳥取県伯耆町を流れる日野川沿い・国道181号を走っていると、小高い丘に鬼が居座っているのが見れます。
そこは、「おにっ子ランド」と呼ばれる小さい公園。
かつて、町のテーマパークとして整備されていた夢の名残を感じる、ローラー滑り台と休憩所があるだけの公園です。
しかし、無料で滑り放題ですし、紫陽花が群生している箇所があるので、梅雨時期のピクニックもオススメな、のんびりできるところです。
2022年7月1日に訪れましたので、ご紹介いたします。
おにっ子ランドについて

鳥取県の観光名所:とっとり花回廊に近い公園です。
このおにっ子ランド周辺には、鬼退治伝説が残された地。
鬼が住んでいたという鬼住山(きずみやま。上の写真の鬼の銅像がある山とは異なる山)や、その鬼を退治したという第七代考霊天皇が陣を張ったとされる笹苞山(さすとやま。これも写真と異なる山です)があります。
鬼退治伝説にあやかり、園内に設置された巨大な鬼の銅像は、町のランドマーク的な存在です。
かつて遊具はいろいろあったようですが、2022年7月現在は、ローラー滑り台と休憩スペースのみ。
| 公式サイト | 伯耆町:https://www.houki-town.jp/new2/5/3/7/ |
| 住所 | 鳥取県伯耆町宇代580 |
| ジャンル | 公園 |
| アクセス | JR「米子」駅から車で25分程度 |
| 営業時間 | 9:00-17:00(7月~9月)、10:00-17:00(4月~6月、10月~11月) |
| 入園料 | 無料 |
| 休園日 | 火曜日。祝日の翌日。(11月下旬~4月中旬の間は冬季休業) |
| 駐車場 | 30台程度あり。無料。 |
| トイレ | あり |
巨大な鬼の像
まずは、公園外の目立つ巨大な「鬼の像」から紹介していきます。

銅像の台座のところから、見上げる形で撮影したもの。
いかにも、「鬼」って感じですね。

鬼の像の台座付近にある説明板。
「鬼の像 大牛蟹
大牛蟹とは、日本最古の鬼伝説第7代孝霊天皇との戦いに登場し、孝霊天皇から北の守りを賜り村人と共に働き、村人を守ったとされる鬼の大将です。」

鬼の像の台座からみた伯耆町。
下の写真の「左側の高い山:鬼住山」、「中央遠くの山:大山」、「手前の川:日野川」。

鬼の巨像の台座付近には、「鬼の館」という文化施設などがありますが、全て見学施設ではないので入場はご遠慮ください。
おにっ子ランドの風景
それでは、鬼像以外のおにっ子ランドについてご紹介していきます。
分かりやすい看板
かわいい鬼のイラスト付きの案内看板。
「無料開放」というのは、かつて入園料が有料だった名残。

駐車場
広い駐車場。もちろん、無料です。
伯耆町営のバスなどの駐車場にも兼用となっているようです。
写真で駐車場奥に見える茶色い小屋はトイレです。

駐車場から公園を望む
駐車場で車から降り、公園を撮影。
写真左側に「ローラー滑り台」のコースが映っています。

公園入口の看板
かわいい「鬼」のロゴが歓迎してくれています。

おにっ子ランド最大にして唯一の遊具・ローラー滑り台
おにっ子ランドに残された唯一の遊具がこちら。
デ……デカイ。

滑り台を滑るには、ちょっとした山道を登る必要があります。

登り道の付近には、滑り台の滑り方の掲示と、滑る際におしりに敷くマットが置いてあります。(重要)
まぁ、山道を登りましょう。


登り道の途中で分岐点が。
このローラー滑り台、高低の二段構成だったようですが、高い上の段は現在は進入不可になっています。
進入不可になった方は、今は植物が生い茂っています。

この滑り台は、こういったコースの模様。
高いコースの出発点(進入不可)→滑る→高いコースのゴール・低いコースの出発点(中間ポイント)→滑る→ゴール
そして、中間ポイントに到達。
使用不可の高いコースのゴールも、植物に覆われています。

今は、もう滑れないコースを中間コースから見上げる……

中間ポイントから、低いコースを見下ろす。
ちょっと滑ってみるか……



GO!




キャー!!






いい歳して、ローラー滑り台ではしゃいでしまいました。
それもアリですよね(笑)
ところで、お尻にマットを敷いていなかったので、お尻の皮がむけました……
ローラー滑り台を利用する際は、御注意ください。
紫陽花の咲く休憩所
ローラー滑り台のほかには、休憩所が設けられています。


休憩所の周りには、紫陽花が咲いています。
梅雨時には、さぞキレイに咲き誇っているでしょう。(取材時は7/1)
紫陽花ピクニックに良い場所かもしれません。



つわものどもが ゆめのあと(遊具跡)
かつて、「おにっ子ランド」に設置されていたであろう遊具跡が、今も残されています。
まずは、レール上を走る汽車のステーション……(だと思う)。


この建物は、今では1階部分が休憩スペースになっています。

輪投げが置いてあったりします。

今は亡きブラウン管テレビがそのまま……

ステーションを出ると、ゴルフ場のバンカーのように、砂場があります。

滑車のロープウェイ跡?。

汽車のレールと鉄橋が今も残っています。

なにか設置されていたであろう、2つの小さな丘。吊り橋跡?


鬼守橋(きもりばし)
さて、おにっ子ランドを出ると、日野川に架かる橋があります。
その名も、「鬼守橋」!
こちらも鬼伝説にまつわる構造物で、橋の守護を鬼がしているとのこと。
一説には、渡る人の邪気を鬼が払ってくれるとか。

橋の四方には、鬼の銅像が控え、静かに橋と橋を渡る人たちを見守ってくれています。




おわりに
「おにっ子ランド」と「鬼守橋」について紹介させていただきました。
かわいい(のとコワイ)鬼の銅像がインパクトを残す観光スポットでした。
唯一残ったローラー滑り台も滑りごたえがありますが、いかんせん遊具の種類がないので長居はできないかもしれません。
また、木陰が少ないので、結構、直射日光を浴びることになり暑いです。
しかし、お尻が痛いな……(手当をしてなかったら、翌朝には膿んでました)
ここまでの御高覧、ありがとうございました!
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