山陰地方に住んで、ウン十年のブログ主。
「奥出雲町に行ったことないな~」と思い立ち、行ってまいりました!
目的地は、景勝地「鬼の舌震」。
珍しい岩がある急流地帯ということで、自然の雄大さ・不可思議さを満喫できました。
簡単ですが、ご紹介していきます。
「鬼の舌震」について
島根県奥出雲町に位置する景勝地で、「おにのしたぶる」と読みます。
いろいろな巨岩・奇岩を見ることができる急流地です。
伝承
名前に「鬼」とありますが、鬼が住んでいたという伝説がある……というワケではありません。
言い伝えによれば……
昔々、この地域に美しい姫が住んでいました。
この姫を見染めた日本海のサメが川をさかのぼって会いに来ていました。
(古くはサメは”ワニ”と呼ばれていた)
これを嫌った姫は、川をせき止めてしまいました。
しかし、サメはあきらめることなく、何回も川をさかのぼろうとしました。
その様子は「ワニの慕ぶる(したぶる)」と呼ばれ、これがなまって「鬼の舌震」となったとのこと。
(諸説あり)
位置などの情報
公式サイト | https://www.kankou-shimane.com/destination/20243 |
住所 | 島根県仁多郡奥出雲町三成宇根 |
ジャンル | 景勝地(急流・巨岩・奇石) |
アクセス | JR西日本・木次線「出雲三成」駅から自動車で約10分 |
駐車場 | あり(無料) |
トイレ | あり |
鬼の舌震の風景
2025年6月7日(土)、梅雨前の晴れ。
日本海側から国道432号線を南下して、目指すは鬼の舌震。
駐車場
道中、あちこちに案内表示があるため、迷うこともなく到着。
駐車場は、50台は停めれる広さがあります。
この写真の駐車場の奥にも10台程度の駐車場があります。
舌震亭
駐車場に車を停め、鬼の舌震に向かいます。
途中に茶屋「舌震亭」があり、ドッグランも!
冷たいものでも飲んで、出発前に一息ついてもいいですね。
舌震亭から、すぐ鬼の舌震に入れます。
巨岩・奇石たち
ここからは、大小様々な大岩を急流に沿ってみることができます。
このブログでは、目に留まった4つの巨岩・奇石を紹介していきます。
鬼の試刀岩(おにのしとういわ)
刀で斬ったかのように、縦にスパッと割れている巨岩です。
近づくことはできず、離れた歩道からしか見ることはできません。
その割れ口は見事なもので、鬼が斬ったものだとしても納得。
アニメ「鬼滅の刃」が人気となった際、この岩の知名度も上がったとか。
水瓶岩(はんどいわ)
高さ約30mの山肌の上に直立する大岩。
水を入れる水瓶のように見えることから、この名がつきました。
どのようにして、今の状態になったのか……と想いをはせても「?マーク」が浮かぶばかり。
不思議なもんだ……
鬼の落涙岩(おにのらくるいいわ)
急流の水流により、伝承の「鬼(ワニ)が泣いている」ように見える巨岩。
延々、何千年も泣いているかと思うと、いともの悲し……
雨つぼ
巨石が急流などの水で穿たれ、なめらかな碗状になっている奇石群。
別名「姫の湯殿」とも呼ばれています。
伝承に出てくるお姫様のお風呂、というわけです。
舌震の恋吊り橋
ここからは、巨岩・奇石以外の見どころもご紹介していきます。
まずは、「舌震の恋吊り橋」。「舌震亭」からすぐアクセスできます。
鉄骨・ワイヤーが用いられた、しっかりした吊り橋です。
対岸との距離感もなかなかあります。
がっしり作られてても、そこは「つり橋」。多少は揺れます。
吊り橋の真ん中から橋下を望む。
「恋つり橋」の「恋」は、高さと揺れからくる”ドキドキ”なのか、はたまた?
吊り橋を下から望む。まさしく空中回廊。
玉日女神社(たまひめじんじゃ)
ブログ冒頭でご紹介した、伝承の姫の名は「玉日女(たまひめ)」。
その玉日女が祀られている神社も、散策コースで参拝できます。
鳥居などはなく、急斜面に設けられた本殿のみ。
案内表示も付近にないので、見過ごさないように。二拝二拍手一拝。
バリアフリーの桟道
最後にご紹介するのは、バリアフリーの桟道。
地勢が険しい渓流ですが、この参道で車いすの方や、足に不安のある方も散策できます。
ただし、崖に柱を立てて歩道を作っているので、高いところが苦手な人は要注意。
桟道とは別に、起伏はありますが、地に足をつけての遊歩道もありますよ。
おわりに
島根県奥出雲町の「鬼の舌震」について紹介させていただきました。
自然の雄大と言うか、非日常感を感じられる空間でした。
急峻な崖に歩道(桟道)を整備した「ヒトのチカラ」も大したものですが、それと比較にならない「自然のパワー」を感じられます。
木陰の歩道を歩きますが、一連の巨岩・奇石を見ようとすると約3㎞は歩く必要があります。
また、急流に沿って歩きますが、離れているので清涼さは、あまり感じられませんでした。
水分や暑さ・汗対策が必要ですので、お気をつけください。
ここまでの御高覧、ありがとうございました!
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