自宅に、「神棚」はありますか?
「神棚」を設けることで、心を整理する場所ができたり、自分を律することができます。
その、「神棚」を設ける際に、参考になるのが本書です。
タイトル | 心がやすらぐ神棚スタイル |
著者 | 阿部慎也(神社本庁認定神職)、長崎祐子(インタビュアー)、神棚生活研究会 |
出版社 | プレジデント社 |
初版発行年月日 | 2012年12月25日 |
本記事では、本書の内容をおおまかに紹介させていただきます。
本書の内容
本書は、3章から構成されています。
第1章は、神棚の基本情報・基礎知識。
第2章は、実際に神棚を祀っているお宅6軒の紹介。
第3章は、伊勢神宮近くの旧家の神棚の紹介。
第1章で紹介されている情報は、微に細に詳しく載っています。
その情報量が多いため、「神棚って、メンドクサイもの?」と誤解しそう。
しかし、さにあらず。
第2章で、実際に民家や事務所で祀られている神棚が6つほど紹介されていますが、そのどれもが「我流」というか、「そのお宅ごとの祀り方」がされています。
この本を読んだブログ主は、第1章のフルスペックの神棚の作法にビビり、第2章で「こういうやり方でもいいのかぁ」と安堵しました。正直なところ。
神棚に関するいろいろな知識・情報は「知っておいた」うえで、自分の負担がかからない「自分なりの祀り方」をすればいい。
本書の構成は、そう言ってくれているのかもしれません。
神棚に関する基礎知識(の一部)
それでは、本書で紹介されている神棚の基礎知識を一部紹介させていただきます。
この記事は、ざっくりとした説明であり、詳細は本書を読んでいただければと思います。
神棚の構成
神棚は、大きく3つのパーツ(?)に分かれます。
・お宮(お札を納めるところ)
・棚板(お宮の下に敷く板)
・お札
このうち、お宮と棚板は、ホームセンターや材木店、インターネットで販売されています。
お札は、神社からいただけます。
祀るお札
神棚に収めるお札は、3種類あります。
・伊勢神宮の神宮大麻(じんぐうたいま・日本国民全体の神様である天照御大神)
・氏神神社(自分が居住している地域の神社)のお札
・崇敬神社(自分が祀りたい神社)のお札
お札が3枚未満や、3枚以上でも神棚を設けることもできます。
神棚を設ける際の基礎知識
・神棚の起源は、神様である天照大御神(あまてらすおおみかみ)が、父神から渡された宝物を棚にお祀りしたことから。(古事記より)
・神棚を祭る際の方角は、、札が東・南・盗難のいずれかを向くようにする。
・神棚を祀る場所は、清浄で騒がしくないところに。
逆に、人が上を通る場所、人が見下ろせる場所、玄関や出入口の上、トイレの近くは避けたい。
・お札は気軽に増やさず、熟慮してお受けする(=いただく)こと。
・お供えするものは、米・塩・水・榊(「さかき」という木の葉)が望ましい。
できれば、水・榊の水は毎日替える。すくなくとも、水が濁らないようにする。
・神棚への祈り方は、神社と同じ。多くの神社は「二拝二拍手一拝」
・神棚の大掃除は、神社の大祓(おおはらえ)の神事が行われる6月・12月の年2回がオススメ。
神棚を祀るメリット・効果
いささかぶしつけな表現ですが、神棚を祀る「メリット・効果」はなんでしょうか。
スピリチュアルなこと抜きに、本書からブログ主が感じた「メリット・効果」をご紹介します。
・目に見えないものを意識することで、自分を律することができるようになる。
(「お天道様が見ている」「天知る地知る」と私たちの祖先が言い伝えてきたように)
・生きていること・生かされていることに対する感謝の念を持つことができるようになる。
(子どもの情操教育にもなる)
・「神棚に手を合わせ、今日一日を顧みる」という習慣・時間を持つことができる。
これは、「反省する」だけでなく、「自分を客観視する」訓練になる。
・神棚に手を合わせる時間を設けることで、規則正しい生活を意識できる。
おわりに
阿部慎也/長崎祐子/神棚生活研究会・著「心がやすらぐ神棚スタイル」を簡単ですが、ご紹介いたしました。
本書では、神職である阿部慎也氏が、神棚に関するQ&Aも収載されていますし、神棚ライフを始めるスタートアップの書として最適ではないか、と思います。
実際に、ブログ主は神棚(棚板だけだけど)を自作して、神棚ライフを始めました。
↓神棚作成の様子を紹介させていただいた記事はコチラ!
みなさまも、良き神棚ライフを!
ここまでの御高覧、ありがとうございました!
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