日本史における「絶世の美女」の一人・小野小町。
そのお墓が鳥取県伯耆町にあると聞き、実際に行ってみました。
(ちなみに、小野小町のお墓は、日本各地に点在しているそうです)
小野小町って誰?
小野小町(おののこまち)は、平安時代の女性歌人です。
宮廷につかえ、「絶世の美女」と称された美貌の持ち主。
しかも、「六歌仙」の1人とされ、和歌の才能に秀でた才色兼備の美女でした。
そんな彼女は、生没年不詳と、詳しい記録が残されていません。
残されているのは伝説の類。
小野小町を見染めた貴族が、「あなたの心をつかむために、お屋敷に100日通い詰める」と宣言したものの、99日目で死んでしまった、と言う伝説も。
そして、どこで没したかも記録されておらず、日本各地にお墓があるというわけです。
小野小町のお墓について(位置情報)
公式サイト | なし |
住所 | 鳥取県西伯郡伯耆町小町字稲葉497 |
ジャンル | 石碑・お墓 |
アクセス | JR西日本・伯備線「岸本」駅から自動車で約10分 |
駐車場 | なし |
トイレ | なし |
小野小町のお墓の風景
2025年8月3日(日)、米子方面から国道181号線で南下。
伯耆町の山中にある、小野小町のお墓を目指します。
「小野小町石碑」という看板は要所要所にあり、山中の小路を進んでいきます。
駐車場
カーナビに登録がない小道を走り……
車1台分の狭い車道の先に、最後の案内看板を発見。
しかし、駐車場なんてありません……
短時間なら、と↑の看板付近に行き止まりの車道があるので、そこに車を突っ込みました。
石碑と五輪塔(お墓)
車を降りて短い斜面を上がると、五輪塔・石碑・供養塔がすぐあります。
ただただ、静寂な空間がそこにありました。
右の石碑には「小野小町」と刻まれています。
そして、左の五輪塔が、小野小町の墓碑。
この五輪塔について、伝説が残されておいます。
一番上の石から石粉を取り、顔や手首につけると美貌UP、悪厄除け、学問向上のご利益があるといわれています。
供養塔
墓碑とは別に、供養塔も建立されていました。
小野小町の位牌が納められている「金龍山雲光寺」による供養塔です。
石碑の向かい側の空き地
墓碑の前には、何もなく、夏草が広がる空き地しかありません。
一世を風靡した華美な天才女流歌手も、この何もない静かな山中で眠りについていると思うと、諸行無常を感じるのです。
おわりに
鳥取県伯耆町の「小野小町のお墓」について紹介させていただきました。
「小野小町石碑」として、各所に案内看板があるわりには、奥まった場所にたたずんでいました。
都で華美な生活を送ったであろう才人も、このような鄙びた場所で最期を迎える胸中はいかんばかりか。
そこにあったのは、心の安寧か、都落ちの口惜しさか……
短い滞在時間でしたが、そんな思いに駆られた取材になりました。
なお、小野小町の墓は、他にも宮城・茨城・京都・岡山・山口にあります。
ここまでの御高覧、ありがとうございました!
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コメント
そこへ行ったら美人になれますか(*´꒳`*)
お墓として伝わる五輪塔の石粉をつけると、美人になれるそうですよ。