今回、ご紹介する書籍はこちら!
タイトル | 良いかげんごはん |
著者 | たかぎなおこ(イラストレーター) |
出版社 | ORANGE PAGE MOOK |
初版発行年月日 | 2016年3月12日 |
本書は、食事を扱ったコミックエッセイですが、いわゆる高級店や名店の味、地方の名物といった話は出てきません。
四季折々の日常的な食材と、それにまつわる著者の(これまた)日常的なエピソードが収載されています。
ブログ主の妻は、本書の読後、「この本には食への愛が詰まっている」と感想をもっておりました。
本記事では、本書の内容を紹介させていただきます。
本書のテイスト
三重県から上京して10年以上経った著者。
独身(本書執筆時)時代が長くなると、日ごろのごはんは、いい加減なものになりがち。
でも、独身ゆえの気ままさで、良いかげんの自分好みのごはんが食べられます。
いい加減でも、良いかげんのごはん。
四季を感じながら、その時期の旬を取り込んだ著者の食事に対する愛を感じられるエピソードが盛りだくさんです。
本書で紹介されているお食事と、その目次
春の良いかげんごはん
・上京ごはん、実家ごはん(甘いみそだれ付おでん)
・甘い誘惑、ジャムヨーグルト(うまいジャムはうまい)
・春うらら お花見ごはん(おだんご、ビール、焼きそばetc)
・なおこ流 飲みすぎ予防術(チェイサーに水を飲もう)
・親子3人、つくし摘み(つくしの炒め料理)
夏の良いかげんごはん
・夏バテの救世主!すっぱ梅干し(梅干し)
・トマトシーズン、到来(トマト)
・冷静と情熱のあいだごはん(みそ汁)
・なおこ、ミキサーを手に入れる(バナナ牛乳etc)
・夏はひんやり、冷ややっこ(ミョウガ、モロやっこ)
秋の良いかげんごはん
・ベスト・オブ・ごはんの友(海苔etc)
・スポーツの秋、ゆで鶏の秋!?(鶏胸肉)
・なおこ、コーヒーデビューする(コーヒー)
・ひとり暮らしの風邪ごはん(うどん、誰かの作ってくれたごはん)
・モーニングで朝食を♪(モーニングセット)
冬の良いかげんごはん
・ひとり鍋、充実計画!(卓上IHクッキングヒーターで鍋!)
・冷蔵庫の大掃除ごはん(冷蔵庫に眠っている使い切れない調味料)
・ちょっとスペシャル お正月ごはん(カニ、スガキヤラーメンetc)
・寒い日のあったかシチュー(ごはんかけクリームシチュー)
エピソードの1つ:あふれるトマト愛
著者が一番好きな野菜、それは「トマト」。
本書では、「夏の良いかげんごはん」の「トマトシーズン、到来」で、トマト愛のエピソードが収載されています。
このエピソードででてくるトマト料理とは……
トマトを切って、塩をふって、マヨネーズをかけたもの!
いやー、シンプルですね。
そして、トマトの旬である夏が到来すると、ひとり暮らしにもかかわらず「箱買い」するとのこと。
旬のトマトは、「太陽と土と緑のにおいがする」といいます。
そんな旬のトマトは、ちょこっと冷やして、塩をふってまるかじり!!
気分は、もう青虫!
旬でない季節(冬とか)のトマトって、なんか味や食感がいまいちですよね。
夏の時期に、かぷちゅ、かぷちゅ、と旬のトマトを食べだめしておきましょう。
おわりに
たかぎなおこ・著「良いかげんごはん」を簡単ですが、ご紹介いたしました。
本書からは、日常のごはんを「なんの気なしに」ではなく、その季節を感じていただく楽しみがヒシヒシと伝わってきます。
けっして飾らず、取り繕わず、等身大の「たかぎなおこ」さんの世界を覗かせていただける1冊です。
ここまでの御高覧、ありがとうございました!
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