今回、ご紹介する書籍はこちら!
タイトル | アルケミア・タロット オリジナルタロットカード78枚セット |
著者 | 森村あこ(西洋占星術研究家)、貴希(CGアーティスト) |
出版社 | 実業之日本社 |
初版発行年月日 | 2012年4月5日 |
本書は、タロットカード占いの解説書と、ライダー版(ウェイト版)をベースに美しいCGグラフィックで描かれたタロットカードデッキ(大アルカナ・小アルカナを含めた78枚)がセットになったものです。
解説書は占いの方法からカード1枚1枚の解説まで記載されていますし、占いに必要なカードデッキが付属しているので、この「アルケミア・タロット」を購入するだけで、タロットカード占いを始めることができます。
ブログ主は、書店でこの「アルケミア・タロット」を購入して、タロットカード占いを始めました。
それでは、本書についてご紹介していきます。
「アルケミア・タロット」とは
占星術家の森村氏が、オリジナルの解釈を盛り込んだタロットデッキ(タロットカード)です。
デッキにつけられた「アルケミア」とは、「錬金術=Alchemy」からとられています。
錬金術とは、金属を貴金属の金(ゴールド)に変えるために、古来から行われた実験や挑戦のこと。
「ある物質に様々な手を加え、錬成していくことで、まったく新しいものに作り替えるプロセス」と言えます。
そのプロセスは、「自分が日々感じる孤独・人のやさしさ・心の痛みや弱さを知ることで、新たな自分に成長していくこと」と似ているのではないでしょうか。
そして、「自分自身を知ることで、一足飛びとは行かなくても着実に成長していく」ための「成長した自分を錬成するための手助け」として、このカードデッキが役に立つよう願いを込めて、「アルケミア・タロット」と名付けたそうです。
解説書の内容について
上の写真、左が解説書、右がカードデッキが入っている紙ケースになります。
まずは、解説書の内容について、ざっと紹介します。
●タロットカードの1枚ごとに解説
大アルカナ・小アルカナの78枚のカードをすべて解説。
1枚につき、見開き1ページ分の紙面が用いられています。
内容は、正位置・逆位置のキーワードと詳しい解説と、「ひと言オラクル」として短く要約した一文。
そして、そのカードに秘められたストーリーが記述されています。
大アルカナは、ストーリーに加え、カード番号の数字の意味も。
小アルカナは、前番号のカードと絡めたストーリーの読み込みもされています。
●タロット占いの基本
占い前に自分の心を場を落ち着かせること、占うときにカードへの質問する際のコツ、基本的な占いの流れの説明が分かりやすく記載されています。
タロットカードの「逆位置」についてや、カードのリーディングのコツ、タロットにまつわるQ&Aも載っています。
なお、本書では「逆位置」についての解釈が記してありますが、著者のスタンスは、基本的にカードの位置は気にしなくていい、というものです。
また、Q&Aに記載されている内容を大まかに紹介すると、
・1日に何度も占っていいか? → 質問を変えればOK。同じ質問はNG
・占いの有効期限は? → だいたい2週間~3カ月。状況や心境が変わったら再度占ってもよい
・占いに適さないタイミングは? → カードをシャッフルしても心が落ち着かないとき
・他人を占う時のコツは? → 先入観・固定観念はもたない。心をフラットに
・カードは他人に触らせない方がいい? → 自分がそのカードに馴染んでいれば、触らせてもいい
・カードを1枚なくした時は? → デッキを買い直しましょう。タロットは78枚で1つの「世界」です。
●カードの展開法
それでは、本書で紹介されている、具体的な占い方法(展開法)を紹介します。
・ワンオラクル(1枚引き)
・ツーカード・スプレッド(2枚引き)
・スリーカード・スプレッド(3枚引き)
・ケルティッククロス・スプレッド(ケルト十字展開法)
・ホロスコープ・スプレッド
・パーティー・スプレッド
・エレメント法
カードデッキについて
それでは、付属しているタロットカードの写真を紹介させていただきます。
(画像をクリックで拡大可能)
大アルカナ
左上から、「愚者、魔術師、女教皇、女帝」
中列は、「皇帝、法王、恋人たち、戦車」
下段は、「力、隠者、運命の輪、正義」
左上から、「吊られた男、死神、節制、悪魔」
中列は、「塔、星、月、太陽」
下段は、「審判、世界」
小アルカナ
ワンド
左上から「キング、クイーン、ナイト、ペイジ、エース」
中段は「2~6」、下段は「7~10」
ペンタクル
左上から「キング、クイーン、ナイト、ペイジ、エース」
中段は「2~6」、下段は「7~10」
ソード
左上から「キング、クイーン、ナイト、ペイジ、エース」
中段は「2~6」、下段は「7~10」
カップ
左上から「キング、クイーン、ナイト、ペイジ、エース」
中段は「2~6」、下段は「7~10」
美しいカードの登場人物たち
カードに描かれている人物たちは、いずれも美男美女と美形ぞろいです。
下の写真は「女帝」と「皇帝」。
スタンダードなライダー版だと、カードを引くとギョッとするカードも美形ぞろい。
下の写真は「死神」と「悪魔」と「塔」です。
ちなみに、スタンダードなライダー版の絵柄はコチラ。
スタンダードなライダー版の絵柄がガラリと変わっているカードもあり
とくに顕著だと思ったカードが「ソードの10」。
スタンダードなライダー版の絵柄はコチラ。
ぱっと見て受ける印象が全く違ってくるような気もします。
細かい描写が変わっているカードもあり
ブログ主が気づいたのは、「ワンドの7」。ほかにもあると思います。
高台の人物の靴が「スタンダードなライダー版」だと左右で違う靴を履いてますが、この「アルケミア・タロット」では靴が揃っています。
おわりに
森村あこ、貴希の「アルケミア・タロット」についてご紹介させていただきました。
スタンダードなライダー版と絵柄が異なることから、市販のタロットカード解説本の内容と符合しないこともありますが、初心者には「アルケミア・タロット」の解説書で占っていけると思います。
なお、縦12.3cm×幅7.5cmとカードは大きめです。
また、カードがくっつきやすいのか、ちょっとシャッフルしずらかったりします。
もう少し、カードと馴染めば使いこなせるようになると思いますが。
ここまでの御高覧、ありがとうございました!
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