(書籍紹介)手ぶらで生きる。【ミニマリストしぶ】

書籍紹介
この記事は約11分で読めます。

この本は「ミニマリスト」という生き方を紹介してくれる1冊です。

 

「ミニマリスト」という言葉、どんな印象を持っていますか?

なんでもかんでも捨ててしまって、からっぽの部屋にポツンと生きる……

そんなイメージをする人もいるかもしれません。

 

この本の著者・しぶさんは言います。

「ミニマリストとは、自分が、自由に、主体的に、人生を選択するスタイルのこと」(意訳)

本記事では、本書の概略を簡単にご紹介します。

 

スポンサーリンク

しぶさんの略歴

裕福な家で生まれた、しぶさん。

何不自由なく、欲しいものは買ってもらえた生活でしたが、中学生になるころに破綻。

父親の自己破産、離婚、シングルマザーとなった母のもとでの貧困生活、と生活は一変。

 

そして、大学進学失敗、フリーター生活。

肥大化する物欲と見栄が満たされない暮らしの中、ひょんなことから知った「ミニマリズム」という志向。

物では幸せになれない」という考えに触れ、「ミニマリスト」として開眼し、生き方を一変させます。

 

本書執筆時点では、「ミニマリズム」として生き、この生き方について情報発信することで生計を立てています。

 

ミニマリズムってなに?

さっそくですが、本書で紹介されている「ミニマリズム」の考え方を箇条書きにしてみました。

 

・大事なことに時間・お金・労力を集中する

・大事なことに集中するため、所有物などに「無駄」はないか見直して、手放す

・そして、身軽に必要最低限のもので生きる

・しかし、必要と思ったものにはドンドン投資する

・結果、最小限のお金で、最大限の自由を生きる

 

物欲や見栄のために、お金や時間を使うのをやめ、本当に自分が欲することに使う。

そのため、自分の「好き」にもっとフォーカスする。

「ミニマリズム」とは、そんな生き方のことなのです。

 

さて、ミニマリズムは「必要ない」と判断したモノやコトをばっさりと手放すことを勧めています。

なんだか、「断捨離」に似ている部分があるようです。

 

実際、本書に掲載されている著者の自室(4畳半ワンルーム)の写真は、すっからかん。

冷蔵庫も、テレビも、テーブルも、ベッドも、カーテンもありません(エアコンはある)

殺風景……と感じられるほど、まっしろな空間です。

 

これは、思い切って「手放す(売る、ゆずる、捨てる)」ことを突き詰めた結果でしょう。

「すっからかんの部屋」は、著者以外にも同じように写真等を書籍やSNSで情報発信する方々がいます。

こうした情報発信の結果、ガランとした部屋が「ミニマリズム」のイメージとして広まりました。

その「すっからかん」っぷりに、「ミニマリズムって極端すぎ!」「やりすぎ!」「ありえない!」と、拒否反応を起こす人もいます。

 

しかし、「ミニマリズム」は、これ!という決まった生き方ではありません。

「人生の方向性」なのです。

人それぞれに大事なものが異なるのと一緒。

「ミニマリズム」を導入した先にある生活スタイルは、人それぞれです。

本書でも、「この本に書かれているのは僕自身のミニマリズムだ。」と記されています。

 

読者が「これいいな!」と感じたことを少しでも取り入れることで、人生が好転すればいい。

自分が賛同する部分があれば、それを実行に移して「自分のミニマリズム」を造ればいいのです。

 

 

しなやかに生きよう

前章では、ぼんやりと「ミニマリズム」についてご紹介しました。

本書では、ミニマリズムの実践時のエピソードや、具体的なやり方が50個挙げられています。

その中から、ミニマリズムの柔軟性についてご紹介します。

 

さきほど、「ミニマリズムは所有物を見直して、「無駄」と感じたものは手放す」といいました。

実際に著者も、所持品のあれやこれやを見直して、手放していきました。

 

ベッドもその1つ。

「床に直接寝ても問題ありませんでした」、と本書前半にあります。

高級なベッドに頼らなくても、食事や運動習慣で快眠は可能……というのです。

つまり、ベッドを使わず、床+掛け布団で寝ているのです。

 

「ベッドを手放すなんて、さすがはミニマリストってことかな……」と、本書を読み進めると……

本書中盤では、「マットレスを買った」とあります!

 

曰く、インフルエンザで寝込んだときに購入したとのこと。

床で寝る生活を経験してからの、マットレスで寝る快適さは格別だとか。

インフルエンザ後も、「マットレスで寝る日」と「床で寝る日」を使い分けているそうです。

 

さて、このエピソードはいかがでしょうか。

「やっぱりマットレス必要じゃん!」

「最初からベッドを手放さなくて、よかったのでは……」

「ミニマリストとか言って、生活様式をコロコロ変えてて節操ないね」

いろいろ、感じ方はあると思います。

 

ここで、ブログ主(この記事執筆者)が伝えたいことは1つ。

「”良い”と感じたことは、前言撤回してでも取り入れる柔軟性が大事

他人にどう思われようが、自分の生活は自分基準で決めること。

外聞や見栄に振り回されて、自分が「したい」と感じた生活を諦めることはありません。

他人軸で、自分の生き方を判断しないように。

自分の行動の影響が出るのが、自分だけの場合に遠慮はいらないのです。

 

もちろん、自分の言動で、他人を振り回してはいけません

「自分の生活の方向転換」と「共同生活でのワガママ」は別物。

自分の行動や選択が、どういう影響を及ぼすかを考えましょう。

 

 

おわりに

著・ミニマリストしぶ「手ぶらで生きる。」を簡単ですが、ご紹介いたしました。

 

「ミニマリズム」の考え方は「極端」と見られがちですが、そのエッセンスは取り入れたいことが多々ある、とブログ主は感じています。

本書のようなミニマリストの本の影響か、モノはできるだけ少なくしたいし、シンプルなものが好きです。

そういう志向で生きていますが、1つ気をつけていることがあります。

それは、「家族に自分の志向を押し付けない」こと。

独り身だと大丈夫ですが、同居者がいる場合は、日常生活に協調性が必要です。

よく話し合って、生活の方向性を整えていきましょう。

ここまでの御高覧、ありがとうございました!

 

関連記事(書籍紹介)

(書籍紹介)「お金の不安」から自由になるためのお金が増える強化書【上岡正明】
この本は、「経済的自由」を得る方法を知ることができる1冊です。近年、FIRE(ファイヤー)という言葉が、流行しました。この言葉は、「Financial Independence, Retire Early」の頭文字を...
(書籍紹介)遠慮しない生き方【鳥居祐一】
この本は、他人の視線を気にせず自分の人生を歩む方法を知ることができる1冊です。日本人が、よく重要視する「遠慮」。人間関係をスムーズにする際に、重要となる要素です。しかし、「遠慮」しすぎると自分の行動を縛ってし...

コメント

タイトルとURLをコピーしました