本屋さんに行くと、特定の年代にアプローチする書籍がいろいろとありますね。
そうしたジャンルの本は読んだことがないブログ主が「試しに……」と読んでみたのがこちら!
タイトル | 40代をあきらめて生きるな |
著者 | 永松 茂久 |
出版社 | きずな出版 |
初版発行年月日 | 2021年8月15日 |
このタイトルで紹介記事を書くと、ブログ主の年代がわかってしまう気もしますが……
まぁ、それは置いておいて。本書の内容をおおまかに紹介させていただきます。
著者が40代に伝えたいこと
さて、この書籍の結論からご紹介します。
それは、本のタイトルどおり「人生をあきらめるな」ということ。
「人生100年」とすれば、まだ折り返し地点にも達していません。
20~30代の勢いがなくなったと感じて「もう歳だな……」と、あきらめているのはモッタイナイ!
著者は、「40代こそが1番やりたいことができる中心世代」と喝破します。
中国の偉人・孔子は、「40代は惑わず=不惑(ふわく)」という言葉を残しました。
「40代になると迷いが消え、惑うことのない人生の仕上げの時期」という意味です。
しかし、これは人生50年……よりも平均寿命が短かった時代のこと。
今の40代は「不惑」どころか「惑惑(わくわく)」世代なのです。
老後という不安もちらつき、惑いながらも、まだまだワクワクする生き方に進んでいい。
それが40代だといいます。
それでは、その40代はいかに生きるべきか?
本書は、その40代を生きる中で、意識したいことを数多く教えてくれます。
この記事では、1番印象に残ったものを次章でご紹介します。
キーワードは2つの「あいうえお」
本書では、40代のテーマとして2種類の「あいうえお」を紹介しています。
1つは、「捨てるべき”あいうえお”」。
もう1つは、「5つの大切にしたい”あいうえお”」です。
まず、捨てるべき5つの「あいうえお」は……
あ……40代になって残りの人生が短いと感じる「焦り」
い……若い人たちの輪にスムーズに入れないことに対する「いじけ」
う……年下の世代に対する「上から目線」
え……年齢を理由にした(若くない、など)気おくれや「遠慮」
お……老化や老後に対する「怖れ」
20代や30代よりも経験や実績を積んだ「驕り」、老いが見えてくる「不安」。
これらに振り回されないでいよう、ということですね。
次に、大切にしたい5つの「あいうえお」は……
あ……これまで出会った人、これから出会う人への「愛」
い……自分を含めた生きとし生きるものの「命」
う……人を大切にする(徳を積む)ことで得られる「運」
え……時代が移ろい、お金や地位といった効果を失ってきたものに代わる「縁」
お……自分を愛してくれた周囲の人たちに対する感謝の気持ち、「恩」
「大切にしたい5項目」は、いつの年代でも人間として大切なことですね。
キレイごとと侮るなかれ。
人生の折り返し点に差し掛かろうとしている40代。
今一度、自分は人として大切なものを見失っていないか、振り返ってみましょう。
これまでの経験・実績におごらず、先行きの見えない不安に必要以上に踊らされず。
周囲の「命」を「愛」し、「縁」と「恩」を大事に行動していれば「運」はきっと巡ってくるでしょう。
おわりに
著・永松茂久「40代をあきらめて生きるな」を簡単ですが、ご紹介いたしました。
2種類の「あいうえお」をご紹介しましたが、本書ではその1項目ずつを深堀しています。
また、40代の「女性」に著者はフォーカスを当てており、1章まるまるを40代女性「のみ」に向けて書いています。
そのいずれも、著者が人材育成やコンサルといった本業(と言っていいのかな?)の中で実感したり、実際に見聞きしたことをまとめたもの。
そして、著者はこの本を執筆時、40代。
本書の記述は、著者の想いと熱がこもるものだと感じました。
勢いで自分を高めてきた20~30代、老いを強く意識しだす50~60代。
そのいずれとも異なるのが40代。
その特異的な立ち位置を生き抜き、より良い50代に進むために、本書を読んでみてはいかがでしょうか。
ここまでの御高覧、ありがとうございました!
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