【鳥取県伯耆町】樂樂福神社にお参りしてきた【古墳と一緒に鎮座する神社】

山陰遊覧

先日、ご紹介した鳥取県日南町の樂樂福神社(ささふく神社)。

【鳥取県日南町】樂樂福神社にお参りしてきた【杉林の中の招福神社】
鳥取県日南町を縦断する国道183号。何回か通るたびに、大きな神社の看板が気になっていました。その神社が、「樂樂福(ささふく)神社」。2025年6月9日(月)に参拝させていただいたので、ご紹介します。...

 

同じ鳥取県は伯耆町に、同名の神社が鎮座していることを知って、参拝させていただきました。

2025年7月14日(月)にお参りしたので、ご紹介していきます。

 

 

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樂樂福神社について(御由緒・御祭神・位置情報など)

御由緒・御祭神

樂樂福神社の境内にある案内板によると……

古代日本において、第7代・孝霊天皇が、この地で崩御。

崩御した御所の脇に笹でできた社を造って祀ったところ、「笹福の宮」と呼ばれるようになり、転じて神社となりました。

 

また、古代製鉄が盛んな地域だったことから、「砂鉄(=ささ)吹く」の神を祀る社である、とも。

鉄は、古代の富とチカラの象徴。

そこから厄払いと長寿繁栄を願う神社となりました。

 

御祭神は、孝霊天皇(第7代天皇)の御夫妻。

・大日本根子彦太瓊尊(おおやまとんえこひこふとにのみこと、孝霊天皇の神名)

・細媛尊(くわしひめのみこと・孝霊天皇の皇后)

 

また、大水口命(おおみなくちのみこと)、大八口命(おおやくちのみこと)といった従臣12柱も合祀されています。

 

位置などの情報

公式サイト なし
住所 鳥取県西伯郡伯耆町宮原225
ジャンル 神社
アクセス JR西日本・伯備線「伯耆溝口」駅から自動車で約5分
駐車場 なし
トイレ なし

 

 

樂樂福神社の風景

2025年7月14日(月)、くもり。

米子方面から、国道181号線を南下して、伯耆町・樂樂福神社へ。

 

Googleマップを見て、国道181号線に隣接しているつもりでいました。

……が、目標付近に到達すると、樂樂福神社は、国道181号線からJR伯備線を挟んでいました。

入れない!!

ということで、神社周辺の宮原集落に向かい、回り込むことに。

 

駐車場

樂樂福神社に、駐車場はありません。

鳥居付近に、軽自動車1台分の空間は空いているので、そこに駐車させてもらうことに。

 

社号碑・鳥居

地名「宮原」の看板付近に、神社の入口はあります。

入口からは、少し離れた境内を取り巻く林が望めます。

 

鳥居前の狛犬は、年代を感じる削れ具合。

社号碑は平成2年寄進と新しく、狛犬と比べると地域の信仰の永さを感じさせます。

 

鳥居の神額には社名は無し。一拝。

鳥居から一直線に伸びる参道は100mあるそうです。

 

参道

100mの桟道を歩いていきます。

梅雨明け、初夏らしい風が吹き抜けていく中を歩くのは、気持ちが良いです。

 

参道の左右は、シュンシュンと成長する青い稲が広がっています。

高い建物や山が近くになく、開放感が感じられます。

 

拝殿に向かって右側の遠方は、鬼っ子ランドの鬼の銅像も望めます。

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参道には、2対の狛犬が長い参道を護っています。

 

年代が異なり、風貌も全く異なる、この2対。

先輩・後輩の年代差は、いかほどなのか……

 

さぁ、参道を歩み終え、参拝と参りましょう。

 

御随門

御随門を一拝してくぐります。

御随門の隣には、「伯耆國・鬼伝承六神社巡り」の幟がはためいています。

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境内は初夏の緑に包まれ、厳かと言うよりは、爽やか。

 

御随門を抜けてすぐ右には、祭事場だろうか。

八重垣に囲まれて厳かな雰囲気の空間。

 

拝殿

拝殿に到着。

第7代天皇陛下・御夫妻へ、二拝二拍手一拝。

 

拝殿正面には、太く立派なしめ縄がかけられています。

 

賽銭箱の隣には、御朱印・絵馬・おみくじ・記名帳が置いています。

初穂料はセルフのようです。

 

拝殿に向かって左側には、御祭神と御由緒が記された木板が掲げられています。

事前に調べていなくても、御由緒にふれることができます。

 

幣殿・本殿

拝殿でのご挨拶後、回り込んで幣殿・本殿を拝見。

 

本殿の三面には、瑞祥や伝承をモチーフにした意匠が刻まれています。

ハスの花?、恵比須様?、鬼?

金塊?、麒麟?

梅?、神事である相撲、鳳凰?

 

樂樂福神社古墳

拝殿に向かって左隣には、小高い丘があります。

これは、古墳なんです。

 

これは、「樂樂福神社古墳」と呼ばれる前方後円墳です。

樂樂福神社の境内と、国道181号線を挟んだ樂樂福水辺公園にかけた一帯に広がっていました。

しかし、国道や鉄道の開発工事により一部が損壊。

今は、神社と公園に分かれて、木々や自然の景色に溶け込んでいます。

 

ご神木

この樂樂福神社も、樹齢を重ねた大木が数多くいます。

ヒノキ、シイ、クスノキ、イチョウ、杉と多様な植生の林です。

中でも、ヒノキの樹皮には歯の病気に霊験があるとか。

 

 

おわりに

鳥取県伯耆町の「樂樂福神社」について紹介させていただきました。

 

この神社は、国道181号と鉄道(伯備線)が隣接しているため、車や電車の音が境内に聞こえてきます。

しかし、高地にあり林に囲まれているためか、あまり気になりません。

 

それどころか、吹き抜ける風と虫の声と合わさって、ノスタルジーを感じます。

子どもの頃に、おじいちゃんの家に来たような……。そんな感覚。

都市部の喧騒をひととき忘れ、リフレッシュできた参拝でした。

 

ここまでの御高覧、ありがとうございました!

 

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