先日、ご紹介した鳥取県日南町の樂樂福神社(ささふく神社)。

同じ鳥取県は伯耆町に、同名の神社が鎮座していることを知って、参拝させていただきました。
2025年7月14日(月)にお参りしたので、ご紹介していきます。
樂樂福神社について(御由緒・御祭神・位置情報など)
御由緒・御祭神
樂樂福神社の境内にある案内板によると……
古代日本において、第7代・孝霊天皇が、この地で崩御。
崩御した御所の脇に笹でできた社を造って祀ったところ、「笹福の宮」と呼ばれるようになり、転じて神社となりました。
また、古代製鉄が盛んな地域だったことから、「砂鉄(=ささ)吹く」の神を祀る社である、とも。
鉄は、古代の富とチカラの象徴。
そこから厄払いと長寿繁栄を願う神社となりました。
御祭神は、孝霊天皇(第7代天皇)の御夫妻。
・大日本根子彦太瓊尊(おおやまとんえこひこふとにのみこと、孝霊天皇の神名)
・細媛尊(くわしひめのみこと・孝霊天皇の皇后)
また、大水口命(おおみなくちのみこと)、大八口命(おおやくちのみこと)といった従臣12柱も合祀されています。
位置などの情報
公式サイト | なし |
住所 | 鳥取県西伯郡伯耆町宮原225 |
ジャンル | 神社 |
アクセス | JR西日本・伯備線「伯耆溝口」駅から自動車で約5分 |
駐車場 | なし |
トイレ | なし |
樂樂福神社の風景
2025年7月14日(月)、くもり。
米子方面から、国道181号線を南下して、伯耆町・樂樂福神社へ。
Googleマップを見て、国道181号線に隣接しているつもりでいました。
……が、目標付近に到達すると、樂樂福神社は、国道181号線からJR伯備線を挟んでいました。
入れない!!
ということで、神社周辺の宮原集落に向かい、回り込むことに。
駐車場
樂樂福神社に、駐車場はありません。
鳥居付近に、軽自動車1台分の空間は空いているので、そこに駐車させてもらうことに。
社号碑・鳥居
地名「宮原」の看板付近に、神社の入口はあります。
入口からは、少し離れた境内を取り巻く林が望めます。
鳥居前の狛犬は、年代を感じる削れ具合。
社号碑は平成2年寄進と新しく、狛犬と比べると地域の信仰の永さを感じさせます。
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鳥居の神額には社名は無し。一拝。
鳥居から一直線に伸びる参道は100mあるそうです。
参道
100mの桟道を歩いていきます。
梅雨明け、初夏らしい風が吹き抜けていく中を歩くのは、気持ちが良いです。
参道の左右は、シュンシュンと成長する青い稲が広がっています。
高い建物や山が近くになく、開放感が感じられます。
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拝殿に向かって右側の遠方は、鬼っ子ランドの鬼の銅像も望めます。

参道には、2対の狛犬が長い参道を護っています。
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年代が異なり、風貌も全く異なる、この2対。
先輩・後輩の年代差は、いかほどなのか……
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さぁ、参道を歩み終え、参拝と参りましょう。
御随門
御随門を一拝してくぐります。
御随門の隣には、「伯耆國・鬼伝承六神社巡り」の幟がはためいています。

境内は初夏の緑に包まれ、厳かと言うよりは、爽やか。
御随門を抜けてすぐ右には、祭事場だろうか。
八重垣に囲まれて厳かな雰囲気の空間。
拝殿
拝殿に到着。
第7代天皇陛下・御夫妻へ、二拝二拍手一拝。
拝殿正面には、太く立派なしめ縄がかけられています。
賽銭箱の隣には、御朱印・絵馬・おみくじ・記名帳が置いています。
初穂料はセルフのようです。
拝殿に向かって左側には、御祭神と御由緒が記された木板が掲げられています。
事前に調べていなくても、御由緒にふれることができます。
幣殿・本殿
拝殿でのご挨拶後、回り込んで幣殿・本殿を拝見。
本殿の三面には、瑞祥や伝承をモチーフにした意匠が刻まれています。
ハスの花?、恵比須様?、鬼?
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金塊?、麒麟?
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梅?、神事である相撲、鳳凰?
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樂樂福神社古墳
拝殿に向かって左隣には、小高い丘があります。
これは、古墳なんです。
これは、「樂樂福神社古墳」と呼ばれる前方後円墳です。
樂樂福神社の境内と、国道181号線を挟んだ樂樂福水辺公園にかけた一帯に広がっていました。
しかし、国道や鉄道の開発工事により一部が損壊。
今は、神社と公園に分かれて、木々や自然の景色に溶け込んでいます。
ご神木
この樂樂福神社も、樹齢を重ねた大木が数多くいます。
ヒノキ、シイ、クスノキ、イチョウ、杉と多様な植生の林です。
中でも、ヒノキの樹皮には歯の病気に霊験があるとか。
おわりに
鳥取県伯耆町の「樂樂福神社」について紹介させていただきました。
この神社は、国道181号と鉄道(伯備線)が隣接しているため、車や電車の音が境内に聞こえてきます。
しかし、高地にあり林に囲まれているためか、あまり気になりません。
それどころか、吹き抜ける風と虫の声と合わさって、ノスタルジーを感じます。
子どもの頃に、おじいちゃんの家に来たような……。そんな感覚。
都市部の喧騒をひととき忘れ、リフレッシュできた参拝でした。
ここまでの御高覧、ありがとうございました!
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