日本の神話に出てくる神様のオオクニヌシとヤカミヒメ。
因幡の白兎伝説の主人公とヒロインの神様です。
その2柱の神様の子神が祀られている神社が米子市にあります。
それが、米子市橋本の阿陀萱神社。
2025年9月18日(木)にお参りしたので、ご紹介いたします。
阿陀萱神社について(御由緒・御祭神・位置情報など)
御由緒・御祭神
神社創建は年代不詳。
古くから現・米子市橋本の鎮守神として祀られていました。
戦国時代には、神社が鎮座する宝石山の七尾城の守護神として、歴代城主等から崇敬されたといいます。
主祭神は、冒頭の説明のとおり、オオクニヌシとヤガミヒメの間の子神です。
名を、阿陀加夜奴志多岐喜比売命(あだかやぬしたぎきひめのみこと)といいます。
出雲(島根県西部)から因幡(鳥取県東部)に帰る途中、この地の榎のまたに指を挟まれたことで、この地を護る神様になったのです。
主祭神のほかの御祭神として、7柱の神様がおわします。
・宗像大社祭神(宗像三女神)
・大山祇命(山の神様)
・素戔嗚命(熊野大社の神様)
・誉田別命(八幡宮の神様)
・武内宿祢命(因幡の一宮(宇部神社)の神様)
・八ツ耳命(神武天皇の皇子)
・宇迦之御魂命(お稲荷様)
位置などの情報
公式サイト | なし |
住所 | 鳥取県米子市橋本623 |
ジャンル | 神社 |
アクセス | JR西日本・山陰線、伯備線、境線「米子」駅から自動車で約10分 |
駐車場 | あり(5台程度) |
トイレ | なし |
阿陀萱神社の風景
2025年9月18日(木)、少雨。
小雨降りしきる中、宝石山の山麓に鎮座する阿陀萱神社へ。
神社の案内看板などはなく、米子市橋本の集落の中をゆっくり進みます。
駐車場
橋本集落から、宝石山の中へ少し入ると砂利の駐車場があります。
阿陀萱神社の駐車場ですので、ここで降車。
神社への参道
道の両側が竹林の参道を進みます。
「神社の近くなので発砲しないでね」という看板も。
狩猟も行われる区域なのでしょうか。
しばし、歩みを進めると、竹林からぽっかりと空間があきます。
阿陀萱神社の境内に到着です。
鳥居
まずは、鳥居を一拝してくぐらせていただきます。
なお、手水舎はありません。
鳥居の脇の石柱には、かわいらしい字の看板が。
「この先文化財、そこにはかっこいい動物たちが、、、がんばれ!」とあります。
地元・尚徳中学校1年生のお手製看板です。
拝殿の写真が貼ってあるので、拝殿にナニカいるようです。行ってみましょう。
鳥居をくぐると、緩い坂の先に御随門の姿が。
左右のお手入れされた植栽を愛でながら登りましょう。
御随門
御随門に一拝して拝殿へ進みます。
御随門の右手には、宝石山の山頂に繋がる登山道が伸びています。
御随門をくぐると、左手に拝殿が見えてきます。
拝殿
拝殿まで辿り着きました。
狛犬さんが2対、神域を護っています。
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拝殿のしめ縄の上には、金色の龍が!
これが鳥居の看板にあった「かっこいい動物」なのでしょう。
国造り神話の神様の御子に御挨拶を。二拝二拍手一拝。
幣殿・本殿
拝殿で神様に御挨拶後、幣殿と本殿をご拝見。
拝殿と同じく、しっかりとした造りです。
整備された境内
神様への御挨拶も終えたので、参道を戻って帰途へ。
途中、境内を再び見渡すと、お手入れが行き届いている様が見て取れます。
地元の方々から尊崇を集めているのでしょう。
参拝することで、心が安らげる空間になっています。
小雨による潤いもあり、心身が洗われたようです、、、。
おわりに
鳥取県米子市の「阿陀萱神社」について紹介させていただきました。
ふもとの集落から、竹林で遮られている空間に鎮座しているため、静寂さの中でゆっくり参拝できる神社です。
駐車場にたどり着くまでが、誘導看板なしに集落の中を進む必要があったり、車1台分の道だったりと、ちと大変。
それでも穏やかさと涼を求める方にお勧めの神社です。
ここまでの御高覧、ありがとうございました!
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