今回、ご紹介する書籍はこちら!
タイトル | おまつり万歳! 日本全国、四季のまつりとご当地ごはん |
著者 | たかぎなおこ(イラストレーター) |
出版社 | 文藝春秋 |
初版発行年月日 | 2016年11月10日 |
本書は、日本各地で催されるお祭りを11件紹介したコミックエッセイです。
著者が、実際に行って、見て、感じたことをダイレクトに描いていますので、自分もそのお祭りにいってみた感覚になれる1冊です。
お祭りの見どころだけでなく、旅の失敗やトラブルも書いてあるので、リアリティもありますが、1つのお祭りにマンガ10ページくらいのボリュームなので、さらっと読めます。
本記事では、本書の内容をおおまかに紹介させていただきます。
本書で紹介されているお祭り
「お祭り」を見たりするだけで楽しくなってくるという著者。
そんな著者が本書をとおして、11件のお祭りを紹介してくれます。
・桜と紅葉を同時に見れる! 愛知県豊田市の「小原四季桜まつり」
・全国の祭り&グルメ大集合! 東京都文京区の「ふるさと祭り東京」
・東北の桜! 青森県弘前市の「弘前さくらまつり」
・かわいい虎が舞う! 宮城県加美郡加美町の「初午まつり火伏せの虎舞」
・怪奇!首振り大入道! 三重県四日市市の「大四日市まつり」
・かわいい金魚まみれ! 山口県柳井市の「柳井金魚ちょうちん祭り」
・踊らにゃソンソン! 全国の盆踊り大会
・お手製ロケット打ち上げまつり! 埼玉県秩父市の「龍勢まつり」
・福は内、鬼は内! 埼玉県比企郡嵐山町の「鬼鎮神社の節分祭」
・わふもふの犬だらけ! 秋田県湯沢市の「犬っこまつり」
・ファンタスティックかまくらナイト! 秋田県横手市の「横手の雪まつり」
エピソードの1つ:秋に花見!? 小原四季桜まつり
本書に収載されているエピソードを1つ紹介させていただきます。
それは、第1話の「小原四季桜まつり」。
なんと、11月なのに桜が見れるとか!
紅葉と桜が同時に見れるって、どんな感じなんでしょうか。
あるアーティストの地方公演をときどき追っかけているという著者。
とある年の11月、そのアーティストが名古屋でライブを開催することになり、著者も行くことに。
「せっかくだから、名古屋周辺で観光もしたい」といろいろと調べてたどり着いたのが「小原四季桜まつり」でした。
さて、道中に渋滞に巻き込まれたりしましたが、やってきた「小原四季桜まつり」。
四季桜のスポットはいくつかあり、そのなかの1つ「川見四季桜の里」に行ってみた著者は……
目に飛び込んできた「視界いっぱいの桜のピンクに、紅葉の赤やイチョウの黄、木々の緑」という絶景。
桜の花が小さくこまやかなので、まるでピンクの霞のような優美な眺め。
その絶景差に、著者は思わず「なんか、きれいすぎて黄泉の国にでも来ちゃった気分」と漏らすほど……
ちなみに、ご当地グルメとして、お祭り会場に売られていた「へぼめし」も紹介されています。
「へぼめし」
それは、ハチの巣から取り出した鉢の幼虫やサナギを炊きこんだこの地方の名物飯。
かつて、山間部での貴重なたんぱく源として重宝されたとか。
ブログ主も気になって、インターネットで調べてみたところ、ハチの成虫や幼虫そのままが炊きこまれており、けっこうインパクトがあります……
味についても、「おいしい」「まずい」の両論が。まぁ、好みがありますもんね。
さて、著者が「小原四季桜まつり」に行った際は、いろいろな売店で売られていた「へぼめし」は、まさか(?)の売り切れ続出!
それほど食べたいと思ってたわけではなかったけど、店頭に無いと、なんだか食べないのも惜しい気がしてきて、まだ在庫があった売店で(勢いで)ゲット!
「こういうのは、あんまり見ずに食べてしまえば平気ですよ!(えいやっ)」
と、その見た目にしり込みしていた著者も意を決して箸をつけ……
「きっと栄養も満点~」と、無事完食。
この本は、2016年に発刊されたものですが、このブログ記事を書いている2022年では、世界の食料難の解決策に「昆虫食」が見直される動きがあります。
かつて、貴重なたんぱく質の補給源とされた「昆虫食」。
我々、個人個人が「食」について感謝し、「昆虫食」にもフォーカスを当てていく必要があるのではないでしょうか。
もっとも、「へぼめし」は、ハチの子などが近年、収量が少なくなってるとかで貴重品になっているとか……
おわりに
たかぎなおこ・著「おまつり万歳!」を簡単ですが、ご紹介いたしました。
「昆虫食」のことについては、ブログ主の感想で蛇足だったかもしれませんが、「おまつり万歳!」は、そんな重たい話は書いてなく、純粋に「お祭りは楽しい!」というコミックエッセイです。
コロナ発生前の時代の書籍なので、人が集まり、活気にあふれるさまがイキイキと描かれています。
お祭りなどの催しものは、コロナ禍により数年、開催自粛などに追い込まれていますね。
アフターコロナ(ウィズコロナ?)の時代になって、また活気が戻っていくことを祈っております。
ここまでの御高覧、ありがとうございました!
コメント