今回、ご紹介する書籍はこちら!
タイトル | はらぺこ万歳!家ごはん、外ごはん、ときどき旅ごはん |
著者 | たかぎなおこ(イラストレーター) |
出版社 | 文藝春秋 |
初版発行年月日 | 2014年12月15日 |
本書は、副題「家ごはん、外ごはん、ときどき旅ごはん」とあるように、著者の普段の食事から旅先での食事を紹介したコミックエッセイです。
たかぎなおこさんのほのぼのしたタッチで、ほのぼのしたエピソードで描かれる、おいしそうな「ごはん」たち……
読後は、食欲増進とともに、ほんわりと心が癒される1冊です。
本記事では、本書の内容を紹介させていただきます。
本作の目次(と登場料理)
・ひとり暮らしの適当自炊(とんてき)
・やみつき!スペシャル納豆(納豆)
・時にはヘルシーフードに惹かれる私(ベジタリアン定食)
・ふと食べたくなるB級冷やし中華(乾麺の冷やし中華)
・たこ焼きでエネルギー補給(たこ焼き)
・今度は本場で明石焼き(明石焼き)
・どハマリ パスタレシピ(ペペロンチーノ)
・世の中にはピザと言う食べ物がある(ピザ)
・産みたて卵はあたたかい(生卵)
・衝撃的な珍味との出会い(うるか)
・自分土産は日本一うまい塩辛(イカの塩辛)
・実家の謎ちくわ料理(たかぎ家オリジナル料理)
・給食はおかわりが基本(ポーミントン)
・うどん派?そば派?問題(東日本・西日本のうどん、そば)
・シェフとまぐろと青森グルメと(青森グルメのあれやらこれやら)
全てが実体験ゆえの臨場感あるストーリー
本書に収録されている話は、全て著者の実体験を基にしたコミックです。
自炊・外食・旅行先で出会ったり作ったりした料理と、それにまつわるストーリーなのです。
例えば……
「ひとり暮らしの適当自炊」「どハマリ パスタレシピ」などでは、著者自身のマイブームや日常を追った話。
パスタの話では、マイブームの到来・加熱・熱狂・冷却の流れを見せてくれます。
疾走感のある「マイブームあるある」話で、おもしろいです。
「世の中にはピザと言う食べ物がある」「産みたて卵はあたたかい」は、著者が幼少の頃の実家での話。
現在ではデリバリーが普通にあるピザとの初遭遇の話など、懐かしい昭和感がにじみでています。
「衝撃的な珍味との出会い」や「給食はおかわりが基本」では、「うるか」や「ポーミントン」という聞きなれない(少なくともブログ主は)食品も登場。
しかし、「ポーミントン」は確かに料理名は覚えていないけど、小学校の給食で食べてました。
大人になってから再発見する給食料理の名前……不思議な感じです。
「自分土産は日本一うまい塩辛」では、旅先の美味しいものとの一期一会が描かれたものです。
伊豆の網代温泉で自分土産として買った「イカの塩辛」が、家に帰って食べてみたら絶品だった!というお話で、また買いたいけど、容易に買い足せないもどかしさが伝わってきます。
(なんでも、その塩辛は1瓶を2日半で一気に食べつくしてしまったとか)
「シェフとまぐろと青森グルメと」では、たかぎなおこさんファンには応えられない「浮き草デイズ」の「モモセさん」のモデル(正体?)のハヤセさんと、そのお店が登場!
著者の大好物のマグロの悲喜こもごもエピソードも一緒に、いろいろと詰まった青森の旅を楽しむことができます。
(旅は「タイミング」が大切ですね! これも縁というものか?)
おわりに
たかぎなおこ・著「はらぺこ万歳!」を簡単ですが、ご紹介いたしました。
いわゆる「高級料理」とか「名店の味」というの話ではなく、身近な食卓の話で臨場感もあって楽しいです。
食事本にありがちですが、読後に食欲を感じたりしますので、深夜帯などはご注意(笑)
ことさら、本書は身近な食材・食べものの話が大半なので、「よし!これから食べる!」と行動が起こしやすいので、食前の読書をオススメします。
ブログ主は、この記事を書きながら「乾麺の冷やし中華」が食べたくて仕方がありません……
(あと、たかぎなおこさんの、クセがないようでクセになるコミックエッセイのファンになりました。)
ここまでの御高覧、ありがとうございました!
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